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NFL 2021 -- Week 4

そろそろ各チームの具合がある程度見えてくるころ。

Jacksonville Jaguars (0-4) @ Cincinatti Bengals (3-1)

ジャグァーズはボートルズ 2.0 がこの世から消えた 2018 年シーズン以降ポストシーズンから遠ざかっている。今年はトレヴァー・ローレンスでどこまでやれるかというところだが、まだ勝ち星はない。ベンガルズは昨季の後半を怪我で棒に振ったバロウが今季に賭ける。
前半はジャグァーズのものだった。最初の攻撃こそタッチダウンだったが、二回目の攻撃でタッチダウンをあげて先制すると、2Q に入ってからローレンス自らが走って二本目のタッチダウンを奪い 14-0。さらに前半ツーミニッツを過ぎてから残り1ヤードまで迫る。押せ押せだったがここでのコールはスニーク。ローレンスは一瞬迷った感じで突っ込み切れず、ゴールラインに届かない。そのまま 14-0 で折り返した。

後半はベンガルズのゲーム。後半開始から3ドライブ続けてタッチダウンを奪って同点に追いつくと、返しのジャグァーズの攻撃をパントに終わらせる。ジャグァーズ、ここはミッドフィールドまで行ったが 3rd&4 からのロングパスが決まらず。パントは 10 ヤードでアウトオヴバウンズに出るナイスパントだったが、ベンガルズはその返しの攻撃もバロウがきっちりドライブして 73 ヤード前進し、最後はマクファーレンが FG を決めた。

結局ジャグァーズにしてみれば前半最後の1ヤードのプレイが最後まで祟ってしまった。タッチダウンはもちろん FG でも決めておけばというところになってしまうがまあ結果論ではある。ローレンスはこの日はターンオーバーもなかった。少しずつ勝ちに近づいているとは思う。

最終スコア:JAX 21-24 CIN

Carolina Panthers (3-1) @ Dallas Cowboys (3-1)

見てません。ダーノルド復讐団、ここでひとまず足踏み。
カウボーイズ、エリオットのランがめちゃくちゃ出て圧勝、という感じだったらしい。143 ヤード走ったとか。トニー・ポラードも 10 回で 67 ヤード走っているので、オフェンスラインで勝っていた感じかも。パンサーズはダーノルドが 2TD/2INT とやや不安定で、後半そのインターセプトが続いたところで一気に突き放されてしまった。

最終スコア:CAR 28-36 DAL

Kansas City Chiefs (2-2) @ Philadelphia Eagles (1-3)

見てません。
チーフスが完勝。七回攻撃して六回タッチダウン、点が取れなかったのはインターセプトの一回だけ(+あと一回ニーダウン)。やっぱすげえ攻撃力だな。これでやっと星が五分というのが信じられないぐらい。イーグルズは 4Q 頭までは1ポゼッション差で食い下がったが、そこからさらにタッチダウン二本取られてはかなわんというところ。

最終スコア:KC 42-30 PHI

Seattle Seahawks (2-2) @ San Francisco 49ers (2-2)

NFC 西の同地区対決。
シーホークスは序盤全く攻撃が形にならず、試合開始から五連続でスリーアンドアウト。つらい展開だったがフォーティナイナーズも最初のドライブでタッチダウンをあげた以降はインターセプトや FG 失敗で追加点をあげられない。シーホークスは六回目のドライブの最初のプレイでコリンズへの短いパスでよーーーやくこの日初めての 1st ダウンを奪うと、そのドライブをぽんぽんと進めてタッチダウン。あれだけ上手く行ってなかったのに不思議なもんだ。7-7 で折り返す。

後半先に点を取ったのはシーホークス。自陣 34 ヤード地点からの攻撃を7プレイでタッチダウンにすると、続くキックオフでフォーティナイナーズ KR のカノンがマフ。すぐに拾い直したが、走り出してすぐにタックルされてまたボールをこぼしてしまう。最悪のファンブルロストでボールを渡してしまうと、シーホークスは労せずして2プレイでタッチダウンを追加した。21-7。
返しの攻撃、負傷のガロッポロに変わって後半から投げたトレイ・ランスがディフェンスを抜いたディーボ・サミュエルにロングパスを通す。完全なバストカバレッジであり得ないぐらいがら空きになっていたサミュエルはそのままエンドゾーンまで走りぬき、すぐにタッチダウンを返した。PAT が決まらず 21-13 となる。
次の攻撃でシーホークスはふたたび突き放す。week 3 までは後半に沈黙する試合が続いたが、今日は真逆。81 ヤードのドライブは最後コリンズが 14 ヤード走ってタッチダウン。これで 28-13 と再び2ポゼッション差に広がった。このあとフォーティナイナーズはトレイ・ランスの気合ギャンブル二回成功ドライブでタッチダウンを返し、ツーポイントコンヴァージョンも決めたが、もう 1:20 しか残っておらず、オンサイドキックは奥のほうまで転がりすぎて終了。

フォーティナイナーズは全体としてはよく守っていた。結果的にはマフが悔やまれる。あとやっぱりランスだとガロッポロより火力がちょっと落ちる印象。そのガロッポロはふくらはぎの怪我で、半ば慢性化しているのかもしれない。数週間の離脱になりそうとのこと。
シーホークスは三連敗を免れた。この日はいい試合をできたと言えそう。これで波に乗れれば。

最終スコア:SEA 28-21 SF

Pittsburg Steelers (1-3) @ Green Bay Packers (3-1)

見てません。
パッカーズが快勝。week 1 はなんだったのだというぐらいその後は安定している。ロヂャーズも思うところはあるのだろうがとりあえずは目の前のシーズンに集中という感じだろうか。スティーラーズは元気がない。ロスリスバーガー、昨年はほんとうにやっちまったシーズンだったが、まだ立ち直れていないのか。

最終スコア:PIT 17-27 GB

Tampa Bay Buccaneers (3-1) @ New England Patriots (1-3)

サンデーナイトフットボール
「The Return」とテレビではあおられていた、トム・ブレイディのジレット・スタジアムへの凱旋。そもそもカンファレンスが違うチームは(基本)四年に一度しか当たらないし、もちろん双方の本拠地で交互にやるわけだからバッカニアーズジレット・スタジアムに行くのは八年に一度なのだ。それがスーパーボウルを制した翌年だなんて、さすがにできすぎもいいところだろう。そしてこの日はブレイディがとうとう通算パッシングヤードの記録でリーグ首位に立つ――サンデー・ナイト・フットボールの中継クルーとしてサイドラインに立っていた記録保持者ドリュー・ブリーズの目の前で――日でもあった。

この日は時折強めの雨が降る厳しいコンディションで、試合自体は渋い展開になった。バッカニアーズは攻め込むもののゴールが遠く、K サカップが一本外したこともあって前半は FG 二本の6点どまり。ペイトリオッツはジョーンズが三回の 3rd ダウンを乗り越えてタッチダウンをあげたドライブが唯一の得点となり、6-7 で折り返す。しかしペイトリオッツとしては願ってもない展開ではなかったか。

後半、バッカニアーズはディフェンスが2プレイ続けてジョーンズをサックして、かなり下がった位置からパントを蹴らせることに成功する。それで得た自陣 48 ヤードからの攻撃をラン中心にエンドゾーンまで運んで、この試合バッカニアーズ唯一のタッチダウンをあげた。これで 13-7 と逆転する。返しのドライブ、ペイトリオッツはジョーンズのパス一辺倒で反撃。ちなみにこのドライブに限らずペイトリオッツはこの試合ほとんどランを使わず、実際ほとんど出せず、試合全体で8回のラン、-1 ヤードのゲインに留まっている。NFL でトータルがネガティヴヤードになってるのは初めて見たかもしれない。さておき、全部パスでタッチダウンまでたどり着き、13-14 と再びリードした。
ちょうど 4Q に入るタイミングで、ここから FG の蹴りあいになる。まずバッカニアーズが8ヤードまで攻め込みながら止まり、サカップが 27 ヤードを難なく決めて 16-14。ペイトリオッツは返しのドライブで左右に大きく振るフリーフリッカーを成功させ、9ヤードでの 1st&Goal まで行くが、こちらも止まってフォークがやはり 27 ヤードを入れて 16-17。その返しではバッカニアーズは 30 ヤードまで進み、サカップが 48 ヤードを決めて 19-17。ここでツーミニッツウォーニングとなる。
どっちにしてもパスしか繰り出せないペイトリオッツ、それでもなんとか敵陣まで進むが一分弱を残して敵陣 37 ヤード地点が精いっぱい。最後の望みをフォークの右脚に託したが、ボールはわずかに左に曲がり、左のポストのバーより少し上に当たって跳ね返された。決まっていても一分弱とタイムアウトふたつ残っていたのでブレイディならもう一度 FG 圏内まで持ってきても何の不思議もないが、逆に言えばペイトリオッツがあとひとつ 1st ダウンを取れていればラン2回で時間を喰ってさよなら FG という展開もあり得なくはなかった。
いずれにせよ力に劣るペイトリオッツが地元と悪天候の利を活かして王者によく食い下がった試合で、見ていてけっこう面白かった。バッカニアーズはさすがのひとこと。

最終スコア:TB 19-17 NE

  • ブレイディのパッシングヤード新記録は見込み通り更新したんだけど(試合開始前の時点であと 70 ヤードぐらいだった)特にセレモニーとかなんにもやらなかったらしい。まあビジターだからといえばそうなのかもしれないが、アナウンサーも「なんにもやらないんですかね」みたいな感じで驚いていたとか。

Las Vegas Raiders (3-1) @ Los Angeles Chargers (3-1)

マンデーナイトフットボールAFC 西の同地区対決。
レイダーズは昨季も序盤はよくて、ようやくグルーデンのやりたいことが形になってきたかなと思ったけど終わってみたら 8-8 でプレイオフすら行けず。チャージャーズはハーバートが期待されてたよりずっとよかったが、戦績は負けが込んで 3-9 から四連勝してようよう 7-9 という有様。しかしここまでは両軍好調で、レイダーズが 3-0、チャージャーズが 2-1 でこの試合を迎えた。

前半はチャージャーズがほぼ完璧と言っていい試合運びを見せる。オープニングドライブからタッチダウンを奪うと、途中フェイクパントの失敗こそあったものの(惜しかった、レシーバーが取った直後にタックルされてボールを落としてしまった)2Q に入ってからタッチダウンを二本追加し、一方でレイダーズの攻撃をほぼ完全に抑え込んだ。0-21 で折り返す。

楽勝かに思われたが、後半開始後は一転してレイダーズのペースになる。オフェンスがアジャストし、タッチダウンを二本続けて返しつつ、チャージャーズの攻撃を二回連続でパントに終わらせる。そして返しのドライブの最初のプレイでカーは 51 ヤードのロングパスをラグズに通してみせる。正直(チャージャーズファンのおれとしては)同点を覚悟したが、ここはチャージャーズのディフェンスが踏ん張った。3rd&3 からカーをサックして、FG を蹴らざるを得ない状況を作る。この時点で残り 10:42 だったとはいえ7点のビハインドを4点にしかできないキックは中々つらい。そしてカールソンはこの 52 ヤードを決めることができなかった。モメンタムが変わる音が聞こえてきそうなプレイだった。
はたして返しのドライブ、ショートフィールドの攻撃をチャージャーズはきっちりタッチダウンにつなげる。それも五分以上使ったのだから状況的には満点に近いドライブだろう。最後はエクラーが 11 ヤード走ってのタッチダウンだった。レイダーズは残った時間で1点も返すことができなかった。

チャージャーズは同地区のライバル相手に会心の勝利。ハーバートはマンデーナイト二回目だがこれで合計 7TD/0INT らしく、まあ昨年はセインツに逆転負けしたんだけどわりと得意にしてるといえるのかも。この日はディフェンスもよかった。

最終スコア:LV 14-28 LAC

Other Games

NYG(1-3) 27-[OT]-21 NO(2-2):なんと、これはアップセット。ジャイアンツは 4Q 10-21 から追いついて、オーヴァータイム先攻でタッチダウン。ダニエル・ジョーンズはキャリアハイの 402 ヤード。セインツも蟹はよかったようだが。
HOU(1-3) 0-40 BUF(3-1):ビルズが完封勝ち。1シーズンに二回の完封勝ちは 1990 年以来とのこと(あのスーパーボウル四連敗の二年目)。テキサンズはどうにもならんなこれ。デイヴィス・ミルズはインターセプト4本喫したそうです。
DET(0-4) 14-24 CHI(2-2):同地区対決はベアーズに軍配。フィールズがスタッツはいまいちながらも初勝利を挙げた。ゴフはインターセプトこそなかったもののファンブルロストが二回。引き続き応援したい所存ですがこれはしんどそうだな。というわけでいまだ勝利のないライオンズ。
WAS(2-2) 34-30 ATL(1-3):ワシントンが逆転勝ち。残り五分を切ってまだ8点ビハインドで、そこからタッチダウン→ツーポイント決まらず→相手のパント→タッチダウンという熱い流れで逆転。やるじゃねえかハイニキー。最後のドライブは全部パスを決めたようで、なかなか勝負強い。ファルコンズは試合の大部分の時間帯でリードしていたがまくられて負け。
TEN(2-2) 24-[OT]-27 NYJ(1-3):これまたアップセット。ジェッツがオーヴァータイムで先に FG を決め、返しのタイタンズの 49 ヤードの FG は決まらず。タイタンズも悪い内容ではないので悲観しなくていいように思うが、ジェッツにやられればいい気分ではないかな。ザック・ウィルソンは初勝利、おめでとう。
CLE(3-1) 14-7 MIN(1-3):あーーうーむーーん。ほとんど完封されてしまった。まあブラウンズディフェンス強いんだけどねえ。ヴァイキングズもディフェンスはよく守ったのでそこはよしとすべきか。しかし内容に星がついてこないのでもどかしいというかなかなかつらい。ブラウンズは白星先行だがすっかり驚かなくなった。メイフィールド獲得前に二年間のほぼ全敗ステージでドラフト権をかき集めたことがチームの力を底上げしているので、その辺の年俸が高くなりすぎる前に一回ぐらいはスーパーボウル行っときたいところではある。はたして間に合うか?
IND(1-3) 27-17 MIA(1-3):コルツが初勝利。ウェンツもコルツに来てから初勝利。ドルフィンズは最後ガービッジタイムで稼いだので、点差以上にコルツの快勝だった様子。ドルフィンズはブリセットが投げた。どっちのチームも微妙なシーズンになりそう。
ARI(4-0) 37-20 LAR(3-1):これは NFC 西の同地区全勝対決。カーディナルズが前半から大きくリードして勝ち。ランがトータル 200 ヤード以上出ているので地上戦ですりつぶした感じだが、マレーはマレーで 24/32-268yds-2-0 とかなりのスタッツ。ラムズはスタフォードがいまいちだったが、まあこんなこともあるか。
BAL(3-1) 23-7 DEN(3-1):恵まれの三連勝と見られていたブロンコス、案の定強いところと当たっていきなり負け。ブリッジウォーターが前半の最後に脳震盪で下がってそのまま戻ってこられなかったのも痛かった。レイヴンズはこれで 43 試合連続 100 ヤードラッシュとなり、リーグ記録に並んだ。ただ、最後膝をつけば勝ちのところジャクソンが5ヤード走ってぎりぎり 102 ヤードだったらしく、ESPN の recap の書きぶりだとちょっと物議をかもしたようだ。レイヴンズは本当に最後の最後残り 0:03 でテイクアウェイで得た攻撃権でそれやったらしいので、なるほどそれはいろいろ言われそうだなというところではある。現在の記録は 1974-1977 年にスティーラーズが作ったものだそうで、それに並ぶと思えばなりふり構わぬ手段も許容されるようには思うのだが。

FEH

星5の記録だけ。どのガチャから引いたかは忘れた。
ウード。赤剣の歩兵。奥義の大ダメージが持ち味とのこと。わりとだぶつきそうなポジションかな。
伝承クロム。青弓の牛。牛に特効。近距離反撃や「引き戻し+再行動」みたいな専用スキルがある。強いらしい。
それはそれとしてキャラ育ててるひまが全然ねー。

江戸東京たてもの園

緊急事態宣言も解除された。秋晴れでいい気候。出かけよう、砂漠捨てて!
というわけで家族で出かける。江戸東京たてもの園小金井公園の中にあるのだが、小金井公園はあんなにでかいのにどの駅からも遠いのが特徴で、この日も東小金井からバスに乗った。コミュニティバス。家を出た時間が中途半端で、公園の入り口に着いたのが 11:20 ぐらい。先にお昼を食べるか、一度中に入るか、どうする、というところで、公園の少し先に無添くら寿司が見えたことを思い出す。行ってみるか、くら寿司。あんまり混んでたら諦めよう。んで行ってみるとテーブル席だと入れるのは 13:30-13:50 ごろ、カウンターでよければ約 12 分、という待ち時間が表示されていた。ではカウンターで待とうということで待ち始めたのだが、四人だとさすがに全然順番が来ず、結局 30 分弱待って入る。案内されたのはテーブルだった。これはこれでありがたかったかも。
で、くら寿司、初めて入ったのだけど、まあ値段なりではある。でもこの価格なら心おきなく食べられるし、回転寿司の楽しいところは結局それに尽きるんだよな。子供たちもわいわい言いながらもりもり食べていたので結果的には大変よかったと思う。なんとなくロードサイドにしかない印象だったけど調べてみたらわりと近所にもあるみたいなので、そのうち行ってみようかな。

さて、腹ごしらえをしたところで、あらためて江戸東京たてもの園へ。以前妻と来たこともあったように記憶しているがはっきりしたことは憶えていない。このブログにもない……のだが、なんと CGIBOY の日記に書いていた。まだ結婚前のことだ。

江戸東京たてもの園へ。渋いデートだよなあ、と思ったけど案外カップル居ま
した。まあ年寄りも多かったけどな。あと親子連れ。なにしろ暑かった、とい
うのが印象に残ってるが、意外と面白い、侮るべからず。東の方はキャッチー
な建物(看板建築や商店など)が並んでいるが、実は西の方の地味な建物が中
に入れるし楽しい。写真館の大胆な天窓(正式名称忘れた)はとてもよかった。
実際住んだら夏は暑いし冬寒いだろうけどね。小さい頃からマンション住まい
で、完全に蓋をされた家に住んでるので、高いところから採る自然光ってもん
に弱い。あと写真館自体もモダーンでキュートだった。
屋内展示では「江戸東京たてもの園と『千と千尋の神隠し』」とかいうのをや
ってたんだが、殆ど原画やら背景やらの展示に終始してて単にアニメマニア垂
涎喚起展示。とはいえこれも結構面白かった。時間いっぱいまで見てしまった。
まあ、どんな記録でもしておくものだな、と思う。2003-08 のことで、なんとこの後としまえんに行って花火を見たらしい。若かったな……。

さておき、今回はその西のほうの地味な建物から見て回って、途中から東の「キャッチーな建物」に行った。いずれも保存状態がよく、ほどよくノスタルジアを誘いつつ美しい建物で、見て回っていて楽しかった。気候もちょうどよく気持ちよかった。子供たちは途中で飽きるかと思いきやけっこう楽しんで付き合ってくれて、結局最後まで一緒に見ることができた。残念だったのは普段は二階に入れるらしい建物のほとんどが感染防止のため二階は見学不可とされていたことで、上の日記にある写真館の天窓も見ることができなかった。
夕方近くまでたっぷり見て、そのあと公園入り口近くの芝生でちょっと休憩しておやつを食べて、バスに乗って帰る。楽しかったな。

都民の日

都民の日。昨年は関係なかったような気がしていたが今年は学校が休み。そしておれは今週唯一の在宅勤務。まあこんなこともある。
かつてのバイト先では都民の日とか埼玉県民の日とかにはオープン前にインカムが入って、「本日埼玉県民の日です(から、平日だけどちょっと混むかもしれないぞ、心しろよ)」みたいな伝達があったのだけど、我らメンテナンスにはビタイチ関係ないのだった。どんなにがらがらでもアトラクションが不調ならくそ忙しいし、フロアがぎうぎうでもなんの故障もなければすることはなかった。そして、おれが勤めてた頃はすでに、埼玉県民の日程度だったら普通の平日と大して変わらんよなぐらいになっていたと記憶している。なにせまだオープンからそれほど年数も経っていなかったから、まだまだオープン当初から働いているスタッフも大勢残っていたし、その人たちに聞くオープン時の熱気というのはおれが入ったころからは想像がつかなかったぐらいのものがあって、大変だったと言いながらどこか懐かしげにその頃のことを語る古株のスタッフのことをおれはちょっとだけうらやましく思ったものだった。しかしあれから 20 年経つのにまだ営業してるのは大したものだよな。

『アウトロー・オーシャン:海の「無法地帯」をゆく』〔上〕〔下〕 イアン・アービナ著/黒木章人訳 白水社,2021-06-30

ニューヨーク・タイムズ紙の記者である著者が、海上で起きているさまざまな不法行為や脱法行為を取材して回って書いたノンフィクション。信じられないほどの行動力と、度胸と体力と筆力で積み重ねたとんでもないレポートだ。
たとえば冒頭の章はシーシェパードの船がマゼランアイナメの不法な漁を行っている漁船を追いかけるのに著者が同行して書いたものだが、なにしろ相手はあほみたいに広い海にいる。いちおう漁船には必ず現在位置を発信する装置の設置が義務付けられているが、それも悪意さえあれば切ってしまえる。港を押さえようにもどこに寄港するかわからないし、残念ながら無法者に便宜を図る港は世界中にいくつもあるらしい。そしてどこの国のどんな法律に基づいて相手を押さえようとするのか、実際に追いついたとしてどうやって不法操業を止めさせることができるのか?……とまあ、ざっと考えても様々な課題が挙げられる。当該の漁船は違法な漁を繰り返しに繰り返していて、悪質な漁船のリストにも入れられている。にもかかわらずその操業を止めさせるのは容易ではないし、そもそも誰もやりたがらない。本来であれば管理しなければならないその船が船籍を置く国も、いざ何かあれば船籍登録を抹消してしまう、という逃げも横行しているという。ひどい話だ。
ひどい目に遭っているのは魚だけではない。漁船で働く労働者はしばしば悲惨な環境で働かされている。日本でも一昔前は「借金作ってマグロ漁船に乗せられる」といえばわりとよからぬイメージではあったけど、国際的には――特に東南アジアではまだまだ現役のスキームなのだそうだ。典型的なパターンとしてはカンボジアやヴェトナムあたりの農村からいい働き口があると言われて連れてこられ、高い斡旋料を借金して払わされて船に乗り、乗ったら最後ただでさえ不法に安い給料からなんだかんだ名目をつけて天引きして借金を返させない。失くさないようにといってパスポートと財布を預けさせられてしまい逃げ出すこともできない。船は不潔で船員には食料や水も満足に与えられず、病気や怪我をしても薬もない。およそ現代の陸上ではありえない環境が、著者の取材によればどうも珍しくもないようなのだ。
洋上というのはそもそも無法地帯になりやすい、というのが根本的な問題ではある。各国の領海を出てしまえば、それぞれの国の法律は及ばない。EEZ の定めはあるが、どこの EEZ にも属さない公海もまた広いし、遠洋漁業の多くは公海で行われる。船の上のことは本来であればその船が船籍を置く国の法律が及ぶ範囲だが、知っての通り主に税金の都合で船の船籍というのはしばしば所有者や使用者とは縁もゆかりもない国に置かれることがあり、さらにそれすらも上で書いたように一方的に取り消されてしまったりする。船は自由に動き回れて、さまざまな国の港に立ち寄ることができる。違法な行為があったところで、証拠をつかむのも難しいし、まして実効的に取り締まることは非常に困難だ。政府にしてみればそこまでして漁船一隻とっちめたところで……というのが正直なところであろう。
この他にも海底資源とサンゴ礁の話や、破産した会社が所有していた船を素早く占有することを仕事にしている男の話、洋上で捨てちゃいけない廃水をだばだば垂れ流しちゃうクルーズ船の話、などまだまだアウトローは登場する。そんな中で最後の章が日本の調査捕鯨船だったのが日本人的には中々複雑な心境にはなるところで、しかもわざわざ「これを最後の章にすることは決めていた」みたいなことまで書いてあってどんだけ……と思うのだが、読んでいるとまあ仕方ないかなと思うところもあるのだった。『テスカトリポカ』脳的にはドラッグとかの話全然出てこないあたり若干物足りなさもなくはないのだが、そっち行っちゃうとまじでやばいんだろな。
というわけで、中々面白い本でした。けっこう大部だし上下巻なんで分量はあるけど、好きな人ならさくさく読めると思う。

ブルーレイ奮闘記

ブルーレイ再生ソフト、売ってるやつは売ってるやつであんまり選択肢がない。そしてこう言っちゃなんだがどれも微妙に胡散臭い。わりと魔境だなあ。安いやつをひとつ見てみたのだが、無料のやつと多分まったく同じで、体験版を落としてみたけどやっぱりめちゃくちゃ不安定なのでこれは問題外。というわけでそこそこの値段のやつを買う羽目になった。そしてそれを買ってもリッピングができるわけではないので、観る時にはディスクを毎回ぶん回さなければならない。ソフトを守ろうとする努力が今のところ上手くいっている分野とは言えるのかもしれないけど、正直煩わしさはあるなー。

それはそれとして、ソフトを見ることに成功した。DISC 1 を副音声で見ているのだけど、往時の「Q&A」のような雰囲気で大変楽しい。三人ほんとに仲いいんだなというのがあらためて伝わってくるし、時々思い出話とか裏話みたいなものが聞けたりするのもうれしい(「交信」は津野さんがなにかの移動中にずーっと作ってた、なんて話がぽんと出てきてびっくりする)。時々これが最後の仕事みたいな話もしていてちょっと寂しいけれど、でも本当にありがたいサービス精神だなと思う。

ブルーレイとどいた!

赤い公園 THE LAST LIVE「THE PARK」(初回限定版)』、早々と予約していたこともあって発売日前日(いわゆるフラゲ日だけど実質的にはこれが発売日らしい、謎の商慣習)に家に届いた。
豪華三枚組のボックスで、DISC1 にはラストライヴ(メンバーがしゃべってる副音声つき)、DISC 2 には 2019 年の YouTube live を二本と 2020 年の配信ライヴ、さらに石野さん加入以降の MV 九本が収められている。そして DISC 3 は CD なのだが、『津野米咲 Demo Collection』と題して、これまで音源になっていない曲が四曲入っている。

というわけでその DISC 3 をまず取り込んだ。「オーベイベー」「MUSK」「さらけ出す」「EDEN」。タイトルがアブストラクトなのはデモだからではなく、もともと赤い公園の曲のタイトルはみんなこんな感じである。『津野米咲 Demo Collection』なんてタイトルだったので津野さんが打ちこんで歌も入れたみたいなのを想像してたのだが、聴いてみると普通に石野さんが歌ってるし各パートもおそらくそれぞれで演奏していて、タイトルから想像するよりずっと楽曲として形になっている。そしてどれもいいメロディでいい曲なんだ。

ブルーレイのほうは、おれ全然わかってなかったのだが、PC でブルーレイ見ようと思うと再生ソフトが必須なのね。とりあえずフリーソフトで探してみるがあんまり芳しくないというか、なんかめっちゃ怪しい感じのしかない。それでもなんとか見ることはできたが動作もひどく不安定。これは……。