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勝ちパターンにはまり過ぎてるエイシンヴァイデン――デイリー杯2歳ステークス

2004-10-16 4回京都3日目11R デイリー杯2歳ステークス(G2) 芝1600m 外回り
1 1 ライラプス     牝 54.0 松永幹夫 松田国英
2 2 シックスセンス   牡 55.0 四位洋文 長浜博之
3 3 エムティーエアー  牡 55.0 幸英明  湯窪幸雄
3 4 ショウナンパントル 牝 54.0 吉田豊  大久保洋
4 5 エイシンヴァイデン 牡 55.0 福永祐一 瀬戸口勉
4 6 ニホンピロブレイブ 牡 55.0 熊沢重文 大橋勇樹
5 7 ビッグサウンド   牡 55.0 武幸四郎 中尾正 
5 8 オーヴェール    牡 55.0 池添謙一 浅見秀一
6 9 ハギノグラッド   牡 55.0 和田竜二 南井克巳
6 10シルクタイガー   牡 55.0 本田優  昆貢  
7 11プライドキム    牡 55.0 松田大作 池添兼雄
7 12ピサノランゲ    牡 55.0 高橋亮  田所秀孝
8 13アドマイヤムサシ  牡 55.0 武豊   橋田満 
8 14ペールギュント   牡 55.0 小牧太  橋口弘次
このレースは1600mに延長されてからはペースが落ち着きやすく、逃げ馬が連対することが多い(98年エイシンキャメロン(最初の3ハロン 36.0 秒)、99年レジェンドハンター(35.9)、02年シルクブラボー(34.9)、03年メイショウボーラー(35.5))。逃げ馬が連に絡めなかった年はペースは速めで、二番手の馬か、途中でハナを奪った馬が代わりに連対している(97年サラトガビューティ(36.0)、00年フジノテンビー(34.1)、01年ホーマンウイナー(34.6))。つまり、逃げ馬にペースを握らせない先行馬が居る場合はその馬が連対する、ということだ。
今年はエイシンヴァイデンが唯一の逃げ馬で、これをつつけるような馬は(もちろんやってみなければわからないが)あまり居なさそうだ。福永が素直に変に抑えずに先手を引けば、おそらくチャンスはついてくる、んじゃないでしょうか? 人気的にも展開的にもエイシンヴァイデンをめぐるレースになるのは間違いないところ。
以下帰宅後に書いた続き。
前哨戦とも言える野路菊ステークスから、ニホンピロブレイブとビッグサウンドが両方回って来たのは面白い。この両馬はいずれも前走先行して末を失くしている。平均ペースに持ち込む形ではかえって分が悪いのはわかっている。エイシンヴァイデンに競りかけるシーンがあるかも知れない。それでもスピードではエイシンヴァイデンが上だろう。多少ハイペースでもハナを守れば勝機は見えるのではないだろうか。

ライラプス
1戦1勝だが、速い時計と速い上がり、おまけに良血で人気を集めそう。松永幹夫で1枠というのも怖い。しかしキャリアが浅くて揉まれ込むリスクもあるのだから、頑張って買わなくてもいいだろう。
シックスセンス
距離短縮で使って来たのが微妙。しかも過去2戦函館なので、スピード勝負に戸惑うこともありそうだ。能力は高いと思うので、後方から力任せのレースをすれば届くか。好みも込みで○を進呈。
エムティーエアー
4戦目で勝ち上がり。キャリア4戦以上で連対したのはボールドエンペラーだけで、それは上のクラスでの戦績があった。割と好い時計も出していてスピードはありそうだが。
ショウナンパントル
新潟2歳ステークス(2着)は好い内容だった。ここを狙って来たようで、瞬発力は充分ある。ハイペースのレースは未知数で、動けない可能性も無しとしない。難しい。一応△。
エイシンヴァイデン
案外時計がなくて、実はスピードの持続性が足りてない可能性もあるし、競られたらどうなるかわからないし、まあ不安がないわけではない。ただ実績は抜けているし、脚質も顔触れにも恵まれた。ここは勝つ、予定。◎。
ニホンピロブレイブ
小倉の芝1800mをレコードタイムで未勝利勝ち。だったのだが、2週間後にダンツタイガーに破られてしまうという、ちょっと可哀相な記録だった。前走は上にも書いた通り野路菊ステークスで、瞬発力不足で負けていたように見える。熊沢が前をつつけば速いペースになるかも知れない。父は快速馬ミホノブルボン。あるいは本命馬を交わし去るかも知れない。▲にする。
ビッグサウンド
こちらも野路菊ステークスの負け組。やはり瞬発力が足りない印象だった。父がダンスインザダークなので、こちらはもっとためた方が面白いかなと考える。
オーヴェール
今回のメンバーでオープン勝ちがあるのはエイシンヴァイデンとこの馬だけ。なんだけど、新馬戦ではそのエイシンヴァイデンに負けていて、あとの2戦は函館だったので、スピードとか瞬発力の裏づけが全くない。父が Diktat、母の父が Linamix という血統はその不安を決して払拭してくれない、というか増長するほど。買う必要を感じない。
ハギノグラッド
登録だけかと思ったら、まじで出るのか。スキャンの仔は目先を変えると走ると言うけど……。前回も書いた通りダートの1400mが向いていると思う。そしてこのレースはダートの1400じゃない。
シルクタイガー
未勝利勝ちなので実は好く知らない(すみません)。前走のその未勝利勝ちでは凄い脚を使ったようだ。2歳戦にしては追い込みが届くレースではあり、ちょっと気になる。△で。
プライドキム
札幌で500万下勝ち。距離実績がない、時計の裏づけもない、強い相手も負かしていない。頭から嫌うほどではないが、アフリート×リアルシャダイだし、スピードが足りない可能性が高い。
ピサノランゲ
うわさのガルウイング産駒。2戦目は野路菊ステークスで、中団から追い上げてばてて9着、という地味な内容。変わる要素は見られない。今回も苦しい。
アドマイヤムサシ
武兄がライラプスを蹴ってこっちに乗るからか、割と新聞でも印が回ってるみたいだけど、どうなんだ? クローバー賞は4着で、出遅れたとはいえ勝ったのはあのモエレフェニックス。積極的に買おうとは思えない。多少でも人気が集まるなら尚更。
ペールギュント
ツィンクルブライドの仔で父サンデーサイレンス。なので、あの“おばかさん”フェリシタルの全弟になる。そう考えるだけで恐ろしいが、能力はありそうだ。人気がないようなら買ってみても面白い。外枠で気分よく走れそうだし。△。

まとめると
エイシンヴァイデン
シックスセンス
ニホンピロブレイブ
ショウナンパントル
△シルクタイガー
ペールギュント
となる。例によって馬連しか考えていないので◎から5点。◎−○だと取りガミかも知れないので、それだったらいっそ買わない手もある*1。それだと4点。3連単を買う人は、過去7年間3着には差し/追い込んで届かなかった馬が来ることが殆どだったことを頭に入れるといいかも知れない。逃げ馬が軸になるレースだから、他の先行馬は掃除されて差し馬が食い込むことが多いのだろう。

*1:いっそ買わない手もある:均等に買うと取っても損になる場合、普通の人は倍買うんだろうが、おれは買うのを止めてしまうことが結構ある。正しいのかどうかはわからない。というか、多分間違っている。