黄昏通信社跡地処分推進室

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朝ごはん

旅行の間は早起きしろの法則で7時半起き。イノダコーヒを目指して歩く。三条通のほんの少し南なのでまあ歩こうということに。京都の細い路地をとことこ進む。麩屋町通りとかいう名前の通りだったと思う。しかし案外車が多く通って参った。特に迷いもせずに到着。「京の朝食」とかいうのを喰う。パンも野菜もコーヒも全部旨かった。ほんとに全部。まあ 1000 円とかするんだけど。でもまた来たい。

かばん探し

三条通を東へ向かって一澤帆布へ。周囲は割と人通りも少ない辺りなのに店内は客で一杯だった。よさげな鞄があれば買ってしまおうと思ってたのだが、案外ぴんと来るのがなくてあっさり撤退。まあこんなもんか。

慈照寺

所謂銀閣。確か東大路まで出てバスを拾った。バス停に着くなり一台来て、瞬時に系列を見極めて乗り込んだまではよかったが、「錦林車庫止まり」とか言われて死亡。結局錦林車庫で次のバスに乗りました。参道は狭かったが、流石に全国区の寺という感じで店が出ていた。中は案外狭い。想像していた通り地味な建物だったが中々素敵だった。途中にあった苔コーナーが面白かった。ゼニゴケは有難がられないのだということを知る。

哲学の道

西田幾多郎がよく歩いたからこの名がついたそうなんだが、今日みたいに晴れた日に修学旅行生がどんどん通ったりすると哲学どころではない感じ。とはいえいいところ。疏水の水はわりと綺麗で、魚もとてもたくさん泳いでいる。2km ぐらいしかないので歩き通すのもそんなに大変じゃないと思う。色々寄り道してたらその限りではないけど。

法然院

ここは今回の旅行のベストスポット。小ぢんまりとしていて、静かで、綺麗だった。建物がどうとかより場所そのものが好きな質ではあるんだけど、その「場所」をどのようにアレンジするか、あるいはどのようにプロデュースするか、ってことが結局はそこのカラーを左右するんだろうな、と。ひとつひとつの建物の作りや存在意義がばらばらであっても、ある程度カテゴライズが可能なのはそういうことだろうし、一方でそのカラーには人がどれぐらい来てるかなんてことが確実に含まれるわけで、まあ難しいものだ。ともあれここは素敵だった。地面に生えていた苔は本当に美しかった。

わらびもち再び

哲学の道沿い(わりと銀閣の近く)にわらびもちの店が出てた。「京都で二番目においしい」と言って客を呼んでいた。値段も手ごろで中々旨かった。うむうむ。

南禅寺

ここもかなりでかかった。500円払うと三門に登らせてもらえるので登ってみた。眺めがよく靴下越しの板の感触がとても心地よかった。下りて敷地を一通り歩いていると、なにやらローマ水道(『カリオストロの城』に出てきたアレ)みたいなのがあるのを発見。「水路閣」という、明治時代に作られた水道らしい。まだ現役で水が流れている。れんが造りがとてもかっこよく美しい。

インクライン

地図に「インクライン」という線があって気になっていたのだが、市街地に行く途中でちょうど通るので覗いてみる。どうやら琵琶湖疏水で舟を上下させるのに使っていた軌道施設らしい。見た目はレール幅が 5000mm ぐらいある巨大な鉄道線路。飛び石も置いてあってどうやら歩ける模様。だったら歩いてみたい! ということで上の方に行くと入れるところがあって、そこから入って軌道内を下る。スケールがでかくて楽しい。一番下まで行くと疏水に出て、その脇に琵琶湖疏水記念館という建物が立っていた。

琵琶湖疏水記念館

恥ずかしながら、今日まで琵琶湖疏水についておれは何も知らなかった。「疏水」を「そすい」と読むことすら知らなかった(直観的に読めたのだが、よく見ると「疎」じゃないなあ、とか思ってわからなくなってしまった)。ていうか「疏水」の意味も知らなかったね正直なところ。MS-IME によると「土地を切り開いて設けた水路」だそうな。琵琶湖疏水は、その名の通り琵琶湖から水を引く水路で、明治時代に作られたものが今でも使われている。先ほどの水路閣もこの疎水の分水。トンネルは殆ど人力で作られたそうで、それは驚異的なことに思える。東京への遷都で意気が下がっていた頃だったため、象徴的な意義も大きかったというようなことが展示には書かれていた。小ぢんまりとしているが当時の空気をよく伝える資料や記念品がよく揃えられていて、印象に残った。ブラウン管が死んでるモニタがあったのは残念だった。入場無料とはいえかなしいことだ。京都市上下水道局はもっとこの建物を大事にしてあげるといいと思う。

ひるごはん

市街地まで移動した後、紆余曲折の末たまたま近くにあった天下一品に。本店も行ってみたいがちょっと遠過ぎるので今回は断念した。

一保堂

当然バスで移動する心算だったが、本数が少ないのとバス停が見当たらなかったのとで地下鉄に乗ってみることに。地下鉄は特に面白いところはなし。京都市役所前で下りてからてけてけ歩く。不思議なことに、地下街から出た瞬間からお茶の香りがしていた。問題なく辿り着くとお茶を飲ませてくれるスペースが丁度空いていたので入る。ここは自分でお茶を淹れて飲ませてくれるのだ。玉露にチャレンジ。熱湯から3回茶碗に回し注ぎするのが適温らしい。上手く行ったようで、殆ど渋みのないお茶が完成。旨みと甘みの入り混じった素敵な味だった。しかし普段は玉露なんか淹れんよな、と思いほうじ茶を買った。

今昔西村とか

Tさんの希望で川端通り沿い三条〜四条辺りの店をいくつか攻める。古布やら古布製品やらを売ってる店を2軒と、お香屋さんを1軒。ちょっと素敵なものもいくつか見かけたのだが、いかんせんお値段もちょっと素敵でまあ買わず。Tさんはちょこちょことお買い上げ。お香屋さんは流石に凄い香りだった。わりと嫌いじゃないけど。

交差点の名前の問題

京都の旧市街地では交差点の名前はそれぞれの通りの名前をくっつけて付けられていることが多いけど、どっちが先になるかは結構まちまちで面白い。「東西が先」とか特に決まってないようだが、一方で「四条」みたいに前に来やすい通りや「今出川」みたいに後に来やすい通りもある。主要な通り20本ぐらいで勝敗表をつけたら面白そうだ。

高台寺

一旦宿に戻って荷物を置く&ちょっと休憩。それから夜間拝観をやっている高台寺へ。宿からそんなに遠くないしバス使うとかえって不便なので歩く。途中で京都場外馬券売場にぶつかったりして面白かった。こんなとこにあんのか。河原町からはまあ徒歩圏内だとは思うけど。高台寺はなかなか素敵なところ。夜だから騙されてる可能性もあり。

河原町うろうろ・パートII

昼飯が遅かった上に天下一品だったので中々腹が減らず、かなり困る。おまけにおれもTさんも流石に疲れてきて、アチョーに行った頃はかなりコンディションが悪かった。結局喫茶ソワレに行く。ミックスサンドは旨かった。ここは昼来たかったな。

長い一日だった

歩いて宿へ。やっぱり微妙に腹減ったのでコンビニでちょこちょこ買い込んで帰って部屋で喰ったりした。いやあくたびれたね。