黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック(24)

またメジロパーマーの娘がデビューしてました。母の父がメジロデュレンとかメジロサンマンの3×4とか俗に言う罠だらけです。メジロ牧場はこの牝系をどうしたいのでしょうか。ちなみにデビュー戦は8着。名前はメジロバリニーズ。

オープン

京都11-27-9R(T20) 京都2歳ステークス:ローゼンクロイツ(牡・父サンデーサイレンス/母ロゼカラー)
評判馬の集まった一戦。オープンとしてはどスローで完全に決め手比べになり、内でじっとしていたこの馬が抜け出した。馬群を割る根性もあるし示したものは大きい。この馬は言わずと知れたローズバドの全弟。ローザネイの一族*1は走りますなあ。一方でまだGIには手が届いていなくもあり、相性のいいサンデーサイレンスの仔が居るうちにGI勝てるかってのは結構この馬にかかってくるのかも知れない。
他馬にも簡単に触れておくと、ヴァーミリアンは外を回って2着。ここまでの瞬発力となると劣るのかも。シックスセンスは追い込んで3着。やはりこれぐらいの距離がいい。ディープ“最強馬”サマーは先行して4着。距離にめどが立った、なかなかいいレース。アフリカンビートは最後方から三四角でまくって止まり6着。展開が向かなかった上に中途半端なレースをしてしまったが、ちょっと過大評価されてたかなーとは思う。

500万下

東京11-27-6R(D14):シベリアンホビー(牡・父 Dixie Union/母 Haughty)
押してハナを切るとマイペースに持ち込んで逃げ切り。レコード勝ちだけあって時計は早いが、レコードがリセットされてからはそれほど年月が経っていないのでまあその程度(実際この翌日日曜日に未勝利戦で更新されてしまった)。父の Dixie Union は Dixieland Band × Capote なので、まあ素直にダート、長くても 2000 ぐらいまでと考えればいいのか? この馬は母父が Halo なのでそれでよさそうだけど。ちょっと恵まれた印象はあって、オープンでやれるかは未知数だろう。
期待のソフトパワーは6着どまり。伸びて来られるペースと位置取りだったが、苦しくなって内に内に入って伸びずばてずだった。「交流重賞まで」((21)参照)と評価したが、流石にほめすぎだったかも。
東京11-28-7R(T16) ベゴニア賞:ラドランファーマ(牝・父ホワイトマズル/母ヒデアスタイアー)
このクラスとしてはかなりのスローを3番手で追走。直線入り口で前に並びかけたのが好判断で、そのまま早目に先頭に立って押し切る。これはボニヤの好騎乗だと思う。ボニヤはすごく上手いってほどじゃない印象だけど、来日2週目に騎乗停止喰らってそのままお帰りなんて目に遭ったりしてるのに頑張ってまた来てて好感が持てる。この馬は新馬勝ってる((13)参照)ので登場2回目。前回投げやりなコメントしかしなかったけど、ホワイトマズル×マルゼンスキー× Sassafras なので結構しっかりしてるんじゃないだろうか。先々期待できそう。
京都11-28-9R(T16) あけび賞:ケイアイヘネシー(牡・父ヘネシー/母ハーモニーウイン)
何故か内回りの 1600m。その所為かどうかは知らないが、2歳のこのクラスとしては珍しく先行争いが激しくなり、先行馬は総崩れ(英語で言や Rout)になった。この馬は後方から外を回して差し切り勝ち。つーか、すっかり忘れてたけど札幌2歳ステークスに出てたじゃないか。ヘネシー× Woodman なので、こういう揉まれずに自分のペースだけで走れるレースがいいのかも。今日は恵まれた。

新馬

東京11-27-4R(D16):ブレーヴハート(牡・父サンデーサイレンス/母カーリング
速めのペースを5番手で追走。直線は我慢比べになるが、外から最後までばてずに結局は圧勝。時計は遅い。このレース自体はあまり評価できない。ただ、もちろんローエングリンの下、すなわちレゴラス有馬記念のファン投票でも結構票が入ってるとか)の全弟になり、芝の中距離以上で本領発揮だろう。今日のところは勝ったのだからよし、と言えるのでは。
東京11-27-5R(T14):ストロングシグマ(牡・父ブライアンズタイム/母ビルトシェーン)
スローを好位の内で待って直線抜け出す。四角ではついていけなくなりそうになり、直線では寄られる場面もあり、と中々頑張ったって感じだった。時計や上がりは平凡そのもの、上では苦戦するだろう……と言いたいところだが、母はダートばかりで中央3勝した馬。ブライアンズタイムだし、ダートの方が上手いと思うんだよなあ。
東京11-28-4R(T18):コスモプロデュース(牡・父ペンタイア/母ナイスアテンション)
スローで向正面から抑え切れずにハナに立つ。そのまま誰にも競りかけられずにスローを保って逃げ切ってしまった。展開に恵まれて時計も上がりも平凡。悪りいけど凡戦。ペンタイア×ノーアテンションなので 2000m 以上の方がいいんじゃないでしょうか。となげやりに言ってみたり。いまいちペンタイアってよくわかんないっすけど。
京都11-27-5R(D14):トシザヘネシー(牡・父ヘネシー/母ヤングエブロス
中団から、三四角で外をまくって押し上げる強引なレース。逃げ馬の抵抗にあってぎりぎりまで交わせないが、最後ハナだけ先着した。根性があるし時計もまあまあ。母は根岸ステークスの勝ち馬だが、他にフェニックス賞アネモネステークスも勝っている。この馬も芝で走れる可能性もなくもなし。
京都11-27-6R(T12):アグネスリュウ(牡・父アグネスワールド/母アグネスマダム)
逃げ馬が前半35秒0に落とし、これは逃げ切りだろうと思える展開だったが、ただ一頭中団から力強く脚を伸ばした。時計は平凡だがこの不利をくつがえすのはなかなかのものだ。曾祖母がアグネスレディーで、アグネスフローラアグネスパレードと同じ牝系。半兄2頭は両方未勝利で終わっているが。
京都11-28-4R(T18):レースパイロット(牝・父サンデーサイレンス/母マンファス
後方から、外をぐるんと回して進出すると、直線も外を抜け出して快勝。相当なスローだったので時計は平凡だが、上がりは悪くない。まずは文句のないレース。言うまでもないけど、キングカメハメハの半妹に当たる。サンデーサイレンス×ラストタイクーンという配合は個人的に好き。マイルから中距離がよさそうだ。

*1:ローザネイの一族:っつーほどはまだ居ないか。みんな薔薇にまつわる名前なので「薔薇の一族」とでも呼びたいが、なんとなく「薔薇族」みたいでなあ。