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高専ロボットコンテスト2004地区大会(1):北海道地区大会

今年もやってきたこの季節。旧日記の頃から結構頑張って観戦記を書いてる*1ことでもあるし、今年もちょこちょこと書いてみたい。
今年のルールはこんなん。→高専ロボコン2004・今年の課題
久しぶりにひとつのスポットを争うゲームだ、というのをまず思った。スポットひとつだと、最初に一方のチームががっちりとってしまうとそこで事実上試合が終わってしまうので、結構ゲームとしての盛り上がりが難しい。そう簡単にはスポットが取れない、程度の難易度設定は絶対必要だろう。逆に言えばそれができれば安定して勝ち上がれるということになる。「究極のロボット」があり得るゲームだ。
実際にはボールを直接スポットに持ち込めるのは自動制御型のロボットだけなので、高い技術力がなければ究極のロボットは作れない。自動制御だから失敗した場合のやり直しはききにくい。確実性の高いアイデアと、それを実現する技術力が必要となる。
とはいえ今日は北海道。昨年は全国大会を制しているとはいえ、例年はそこまで強くもない地区。究極のロボットに近いと言えるロボットは見当たらなかった。5高専から10チームが出場、うち以下の2チームが全国大会に駒を進めた。
1チーム目は旭川高専B「Cosmos」。スポット確保とスロープ登りの二段構えで、この地区では明らかに一番強いマシンだった。が、唯一負ける可能性があった函館高専Aチームと対戦した際に、操縦者以外がフィールドに入るというボーンヘッドで減点を受けて敗れてしまう。これで終わっていたら泣くに泣けなかったが、幸い全国には出場。とはいえ全国レベルでは苦戦しそう。
そして優勝した函館高専A「Pionner カウボーイ」ももちろん全国へ進む。スロープを登るタイプで、投げ縄をスポットに巻き付けて、それを手繰って登るのは面白いアイデアだが、それほどいい作戦とは思えない。まあまあ堅実で、上の試合で旭川相手に勝ちを拾うと、次の試合ではスロープから落ちながらもボールが上手く転がって勝つなど、全体につきも味方して優勝。このままなら全国ではとても通用しない。

*1:結構頑張って観戦記を書いてる:とはいえまともに書いたのは去年ぐらい。→高専ロボコン2003全国大会観戦記