黄昏通信社跡地処分推進室

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高専ロボットコンテスト2004地区大会(3):関東・甲信越地区大会

例年レベル低いレベル低いとこき下ろしてきたのだけど、昨年航空高専の「大食機械人」が全国大会で準優勝+ロボコン大賞受賞と関東勢久々の大暴れ。それに触発されてか、例年より全体の水準がちょっと底上げされた印象はある。あと、相対的に比較対象にしてる東北のレベルがここ2年ほど若干落ちてる気もしなくもない。
優勝したのが小山高専A「下野(シモツカ)レスキュン」。地上を妨害してからアームを伸ばして空中でスポットの真上にボールを運ぶ作戦で、スポット確保こそ遅いが確実な動作で0cmを連発、再試合となった決勝(決勝で同距離の場合判定ではなく再試合となる)でも2戦続けて0cmを出して際どく優勝。接戦に強い堅実タイプ。全国でもそこそこやれそう。
その決勝で敗れたのが航空高専B「自由野郎(フリーマン)」。開始直後に直線的にスポット確保、そこから橋を伸ばして回転しボールを拾い、ベルトコンベアでスポットに運ぶ。20秒少々でスポットが取れる、大変優れたロボット。この地区では最強だが、決勝2試合目ではベルトコンベアの脇の壁のわずかな隙間からボールが転がり出て涙を呑んだ。全国大会までには改良されていることだろう。こちらも結構やれる筈。
あと面白かったのは、スポットの上に巨大な傘を広げてそこへボールを投げ込む茨城高専A「カサパルト」と、最初に真直ぐスポットに向かって確保するとそこを中心に回転しながら自分のボールをつかみ、あとは時間切れまでその場を回り続ける航空高専A「回転革命」。後者が上空型に負けるシーンなどは見てみたかったが、セッティングが長引いて初戦敗退、同校ルールであえなく姿を消した。