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中山大障害

熱い勝負だった。メルシータカオーのレースぶりは立派の一言で、GJも含めると3度目の挑戦での戴冠となった。以前に比すると「経験馬が絶対有利」というレースではなくなっているのだが、この馬に関しては経験を生かした勝利。前走休み明けで馬体重が減っていて惨敗とちょっと嫌な感じだったが、今回はきっちり戻していて、そこも好走につながったのだろう。時計も速い。4分37秒台は実にシンボリモントルー(!)以来となる。どころか、4分40秒を切った馬もメジログッテン以来居なかった。斤量が増えたことも考えると、レコードに等しい時計と言える(よしあしは措く)。今年未勝利だった出津の勝利騎手インタヴューはかなり面白かったらしく、現地に居たのに見損ねてしまったのは残念だった。まだ5歳と障害馬としては全然若く、今後も大いに期待できる。
メジロオーモンドも先行して健闘。最後並ばれながらもしのぎきったのは熱かった。GJがまぐれでなかったことを存分に示したと言えよう。脚が熱を持ちやすいらしく、順調に使えないのが悩みらしいが、もし脚が保てばチャンスはめぐってくるだろう。
マイネルオーパーもこの秋力をつけたことをうかがわせる一戦となった。二戦続けてわずかにメジロオーモンドに届かなかったが、春からは想像もつかない進境を見せてくれた。テレジェニックもむきになりやすい性格がどうかなと思っていたが、想像以上にいい内容での4着だった。
ロードプリヴェイルは中団から大事に乗って、後半進出するも最後まで伸びず5着。熊沢によると「脚を痛くしたかも」とのことで、残念な結果となった。無事を祈りたい。馬券的にはこの馬の単勝が2倍を切っていたのは単純に売れすぎだっただろう。
ブランディスの抜けた穴は大きいが、それを補おうとするかのように、若い馬や秋以降に活躍した馬が台頭したレースだった。二周目四角まで5頭が争覇圏に残る展開も見応えがあって、素晴らしいレースだった。上位陣の来年の活躍に期待したい。
なお、落馬した二頭は人馬ともに異常なし(JRA発表)。