黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック(30)

結局東京に居た土曜日も競馬やってないもんで、あとからまとめて観ております。レーシングビュアーは意外と巻き戻しがめんどくさいので、かなり目を皿にして観なければならず結構大変。

オプーン

京都01-10-11R(T16) シンザン記念(G3):ペールギュント(牡・父サンデーサイレンス/母ツィンクルブライド
というわけで激しい追い比べの末勝ったのはこの馬。先に動いたことも考えると、マイネルハーティーより強いのははっきりしたと言っていいんじゃないだろうか。今日も前半掛かってみせたりレースぶりは不安定の一言で、勝ったこと以外に得たものはない。放牧を挟むのだけは好材料だが、クラシック戦線に向かうのであれば、明るい材料は多くはない。マイネルハーティーは鞍上に名手を得て大健闘。一旦手中にした金星を落としたのは残念だった。マイルカップ路線に向かうならそこそこやれるかも知れない。

500万下

中山01-08-9R(D12) 呉竹賞:(地)スプリットメイド(牝・父パラダイスクリーク/母メグミガバナー)
かなりのハイペース、先行4頭からは置かれる形で5番手の外。直線で外に出すと4頭をまとめて交わしてしまう。スパッとは切れないが粘り強い末脚だった。中央3戦目、距離短縮で一変。お母さんの影響が強いのかも知れない。この後は使うところもないし厳しいところ。まさか芝では通用しないだろうし。
中山01-09-9R(T20) 寒竹賞:シーザリオ(牝・父スペシャルウィーク/母キロフプリミエール)
(28)に続く登場。前回わりと否定的なニュアンスで書いちゃったんだよなあ。好位の内を追走して、直線では外から抜け出す素直な競馬。時計も中々速く、牡馬相手だったことを考えるとかなり好内容と言っていいんじゃないだろうか。血統は前回書いた通りで、今日の内容からすればもう少し距離が伸びても大丈夫だろう。結構楽しみ。
中山01-10-9R(D18) 黒竹賞:シンメイレグルス(牡・父ブライアンズタイム/母モーニングタイド
これは「くろちく」でいいんだっけ? 13年競馬やってるが新春の中山の竹シリーズは未だにきちんと読める自信がない。うううむ。さておき、この馬は(27)以来、これで2戦2勝。出たなりで後方を追走、平均からややスローのペースで、三角ではもう厳しいかと思えたが四角を回る時にはもの凄いスピード。それを持続して突き抜けてしまう。時計も結構速く、非凡な内容だった。これだけ見せられるとやっぱりダートかなとも思ってしまうが、芝でもひょっとしてという見解は変えない。次は芝の重賞に使う予定らしいので、ちょっとだけ期待しよう。
京都01-08-9R(D14) 飛梅賞:コパノフウジン(牡・父ヘネシー/母ウェディングベリー)
四番手の外目につけるが、三角過ぎに馬なりで進出、四角手前で先頭に立つと、そのまま後続をちぎってしまった。着差は6馬身で時計も非常に速く、恐ろしく強い内容。楽しみな馬が現れた。しかしヘネシー×スキャンってのは非常に評価が微妙だ。とりあえず3歳春に稼げるだけ稼いだ方がいいとは思うのだが……。芝で2着が1回ある通り、たぶん芝でもやれる。距離は 1400m、もしくは 1800m。
京都01-09-9R(T20) 福寿草特別:トウカイブラボー(牡・父ダンスインザダーク/母ハッピーリズム
(26)以来。その時も未見なので今回初めて見た。1枠から好スタートで先頭、まんまとマイペースに落とし、直線も2着馬の追撃をぎりぎり凌いだ。4ハロンの競馬にしているのだけど、最後1ハロンは12秒5にまで落ちている一杯々々ぶりで、流石にこの上では厳しかろう。

新馬

中山01-08-4R(D18):ポライトストーン(牝・父アフリート/母ロイヤルティアラ
スタートよくハナに立ち、そのままマイペースで逃げ切る。四角で競られた時に譲らなかったのはかっこよかったが、ともあれ 1800m で2分かかっちゃいかん。上で通用する要素はない。全姉のグローリーティアラは中央でダートの 1200m 以下ばかりで5勝しているが、どうやらちょっとタイプは違いそう。四代母の仔にランズダーン、三代母の仔にマッチレススピード、いとこにワンモアマイライン、となかなかいい牝系みたいなんだけどね。
中山01-09-3R(D12/filly):キャンドルアイス(牝・父フォーティナイナー/母ブルーベイブリッジ
中団の内から、直線に向いて外へ。ちょっと間に合わなさそうかな、という差だったが、最後までよく伸びて人気の外国産馬2頭を交わした。時計はまあまあ程度。母は2歳重賞を勝っているが、兄姉はあまり走っていないし、近親にも目立った活躍馬は居ない。鞍上の江田照男も言っているが、もう少し距離が長い方がいいかも知れない。ダート向き。
中山01-09-4R(D18):ドラマチックテナー(牡・父タヤスツヨシ/母コールミーネイム)
ペースは遅いが先行馬勢の出入りが激しい珍しい展開。前半は我関せずと後方を追走、向正面から徐々に進出して、直線は外に持ち出す。相当の差が残っていたが、最後まで力強く伸びて差し切った。内容はいいが時計はまあ平凡。半兄のボイスオブリーズン(父バブルガムフェロー)は短距離ばかりで勝っていたが、この馬は中距離に向きそう。上で通用するかは微妙。芝は多分無理。
中山01-10-5R(D12/filly):ジャックヒマワリ(牝・父ヘネシー/母レディアイスキューブス)
2番手の外からちょい差し、最後は突き放す。この週ではこの日が一番時計掛かってたとは言えちょっと遅過ぎるか。平凡。上では苦しいだろう。ヘネシー× Gulch × Vice Regent っつーことなんでむしろ芝でやれる可能性はあるかも知れない。
中山01-10-6R(T16):ダイナマイトラブ(牡・父マイネルラヴ/母ドウカンチグサ)
わあ、ドウカンチグサの仔だ。結構好きだったんで嬉しいな。好スタートからハナを奪ってそのまま逃げ切り勝ち。時計はまあまあで、内容的には完勝。しかし岡部が新馬で逃げて勝つなんて……。あんまりこの馬に期待してないのか、それとも単に年取ったのか。母方の血統が渋過ぎてよく判らないが、母は芝の中距離で活躍してたので、この馬も芝のマイルから 1800m 辺りか。2000m だとちと長そう。上では厳しいだろうけど、期待したい。ちなみに祖母の弟に6年連続重賞勝利のドウカンヤシマがいる。
京都01-08-5R(D14):シゲルコレデモカ(牝・父キンググローリアス/母シゲルマジックロンプ)
スタートはよくないが、インコースから追い上げて四角では好位の内に取り付き、直線先行馬の外に出すとよく伸びて差し切る。内容は悪くないが時計は平凡。母がオーストラリアの馬で血統もよくわからないし。母父父は Sir Tristram らしいけどだからなんだ。とりあえずキンググローリアスなんでダートの 1400m か 1800m ってとこじゃないかな。上では苦戦必至。
京都01-09-5R(D12):スリーアベニュー(牡・父アフリート/母エナジートウショウ)
先手を引く。ハナに立つまでちょっと脚を使うが、そこからはマイペース。最後まで並ばせることなく逃げ切り勝ち。楽勝で、3着以下は7馬身ちぎれたが、時計自体は1Rの未勝利とコンマ1秒しか違わず、まあ大したことない。母はシスタートウショウの全妹で、つまり下のトウショウパワーズとは従兄弟になる。芝でやれる可能性もなくはないが、まあアフリートなんでダートか。距離はマイルまで。上ではすぐには無理そう。
京都01-09-6R(T20):トウショウパワーズ(牡・父ダンスインザダーク/母シスタートウショウ
どスローを中団から。馬群に包まれても掛かるところなく、というかむしろ気合いをつけていた。おっとりというかずぶいというか。三角過ぎから大外をまくる気前のいいレースで、直線も外へ。これで差されていたらひどい乗り方だったが、2着馬もよれてなんとかしのぐ。時計も上がりも平凡だが、内容的にはまあ。上にも書いた通りスリーアベニューとは従兄弟。シスタートウショウの仔はあんまり走ってないが、この馬はそれなりに期待していいかも知れない。ダンスインザダーク×トウショウボーイリヴァプールと同じで、個人的には好きな配合。ダンディルートが入るのもいいねえ。
京都01-10-5R(D18):トーホウサンピラー(牡・父トーホウキング/母ブラッシングデピュタント)
3番手のインをぴったり追走。直線に向いて2番手の馬が外にふくれると、その内からちょっと差して先頭に立ち、そのまま押し切る。時計は及第点。センスがいい。血統的には芝に向いても不思議はないかも。2000m ぐらいまでならなんとか。
京都01-10-6R(T16):ニシノカエデマル(牡・父パントレセレブル/母ニシノフラワー
どスローの流れを好位の外につけると、直線も外へ出して抜け出す。ペースを考えると上がりは平凡だが、一応は完勝なので様子をみたい。パントレセレブルの仔はこの3歳がファーストクロップだが、これが新馬戦初勝利。未勝利まで広げても芝とダートの 1200m でそれぞれ1勝ずつしているだけ。なので距離は保つかどうかちっとわからん。つうか、悲惨だなパントレセレブル。この馬の母は桜花賞馬だしマイルがいいかも。どうでもいいけど、ニシノフラワーってここまで6頭の産駒全部牡馬なのな。西山牧場が気の毒でならん。デュプリシト牝馬ばっかり産んでた印象もあるけど。