黄昏通信社跡地処分推進室

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『おおきく振りかぶって』3巻 ひぐちアサ 講談社アフタヌーンKC,2005

今回は連載前の読み切り「基本のキホン!」を収録。本編ではライバル校として登場している高校の話。若干設定違ったようだが違和感なく収められている。癖のあるキャラである榛名の違った一面が見られて面白い。もともと無闇に設定作っちゃう質のようだが、これに関しては好い方に働いているようだ。
また、以前配布した小冊子(自腹で作ったらしい)の内容も9ページ収録してあって、こちらも単行本のサービスとしては感じがいい。こんなものが入ってるので本編は3話しか載っていないがわりと厚めの一冊になっている。早く単行本を出したい発行元の意向と上手くかみ合ったってことではあるんだろうが、素直に嬉しい。
本編はチームを作り、ライバルが登場し、いよいよ夏へ向かって動き出すところ。何度も書いてきたが展開の遅さだけが気になる。面白いんだから問題はないんだけど、それでも「旬」ってもんはあるんじゃないのかなあと思う。杞憂だといいが。