黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック(36)

また先週回数間違えてた。今週で府中終わりだから4の倍数じゃなきゃおかしいっつうの。

オープン

東京02-19-11R(T16/filly) クイーンカップ(G3):ライラプス(牝・父フレンチデピュティ/母フサイチエアデール
土曜日もちょっと書いたが、好位のインぴったりを回る上手いレース。センスの良さは見せたと言えようか、内容には文句がない。この馬場を克服したこともプラスになる場面はあるだろう。相手がやや弱かったのと、ここまで使い詰めなのは気になるところ。次はトライアルか、直接本番か、いずれにしても取捨が難しい。あまり高く評価したくはない。個人的には2着のジョウノビクトリアの我慢強い末脚を買いたい。
東京02-20-9R(D16) ヒヤシンスステークスドンクール(牡・父ジェニュイン/母メイショウマキバコ
(28)(29)(33) と続いてきた連勝を4に伸ばす。前回も時計が平凡だったように、今回もちょっとしか勝たなかったし時計もハイペースの割にいまいちだった。しかし好位から外に出して最後までしっかり伸びる横綱競馬は安定している。相手も弱くはなく、この路線では確実に力が上であることを示した。あとは早く交流重賞始まってくれないかなってところか。ベストの距離はいまいちわからないが、このペースでさほど追走に苦しまなかった、ということはこのぐらいの距離がいいのかも知れない。2着にアグネスジェダイが入ったのは驚いた。前回((32) 参照)「一本調子」と書いたが、その一本調子さがこの馬場で最大にプラスになったということだろう。それを見抜いた?のはルメールの好騎乗。

500万下

東京02-19-7R(D14):チャレンジシチー(牡・父キングヘイロー/母カミノスルスミ)
スタートよくハナへ。他に逃げ馬が居らず、速いペースではあったが圧倒的に先行有利の馬場でそのまま押し切る。ものすごく淡白なレースだった。時計は悪くない。半兄にダイワカーメル(父フジキセキ、現役2勝)がいる。母の父はマルゼンスキーなので Northern Dancer の4×4。牝系は遡るとテンポイントなどと同じだがちょっと遠過ぎる。距離は気性さえよければ 2000m ぐらい保つだろうが難しそう。芝に向いてもおかしくはない。上では苦戦か。ダートは2戦2勝なので、通じるかも知れないが。
東京02-20-5R(T16):ダンスインザモア(牡・父ダンスインザダーク/母スーパーリヴリア)
(26) 以来二度目の登場。間に寒竹賞を使って、4着に惜敗している。新馬戦も今回も重馬場で、今回など東京のマイル戦なのに三角過ぎから外をまくってロングスパートし、さらに早目に先頭に立って押し切ったのだから、相当上手と考えていいんじゃないだろうか。鞍上の蛯名は「決してうまいわけではない」と言っているが、直接関わった人が重馬場下手というのはあまり気にしない方がいい。血統は前回調べたときもよくわからなかったし依然わからん。Nijinsky の3×4があるらしいから、やっぱり重馬場巧いって決めつけた方がいいね。ダンスインザダーク×リヴリアって配合はかなり好き。上でも上がりがかかれば面白い。リヴリアが活きれば切れ味もありそうなんだが、まだなまくらみたいなので。
京都02-19-6R(D18):サンデーペガサス(牡・父 Fusaichi Pegasus/母 Line of Thunder)
安直なネーミングの馬。(29)新馬を勝ち、1回芝を使ってから諦めてダートに戻ってきた。好位で追走に余裕がなく、追い通しのまま直線でも外の馬に先に前に出られるが、そこからまたインを突いて差し返す。なかなか味のあるレースをした。時計は水準程度か。前回適性を書いてないけど当然ダートの中距離向き。時計の出る馬場の方がいい。成長力はそんなになさそうなので、今年のうちぐらいに稼ぎたいところ。上では厳しそうだが、根性があるので案外食い下がるかも知れない。
京都02-20-6R(D12):[地]ジョウショーツリー(牡・父ミシル・母サクラコトミ)
園田の馬。ホッカイドウ競馬でデビュー、昨年5月から9月まで6戦2勝。認定競走も勝っていて、一度札幌の500万下ダート 1000m にも出てるらしい。流石に憶えている筈もなく。今回は岩田が乗っていた。中団の最内をぴったりと回り、三角過ぎから仕掛けて上がって行く。直線で空いた外へ持ち出すとぐんぐん伸びて快勝。時計はあまり速くないが、差しづらい馬場だったのはおそらく確かで、それをこの展開でぶっこ抜いてしまうのは中々。岩田曰く「芝でもやれそうなフットワーク」らしいが、まあそれはあてにしないとしてもミシル×サクラロータリー×ノーザンテーストで、確かに芝に向いてる可能性も三割ぐらいはあるかも。それでもオープンでは苦しそうだ。
京都02-20-9R(T20) つばき賞:タガノデンジャラス(牡・父エンドスウィープ/母フレンドレイ)
どスローだが出遅れて中団の外から。先行馬がペースの割にがちゃがちゃ競っていて、悠然とそれを見る形。四角手前から猛然と進出すると、直線入り口から早々と先頭に立って押し切った。時計はもちろん遅いが上がりは速く、特に先頭に立つところでの脚が速かった。エンドスウィープ×デインヒル×マルゼンスキー、と中々力のある種牡馬ばかり入っていて、逆に適性は決めつけにくいが、これまでのレースからするとだらっとした流れの方が向くようだ。ということは上ではちょっと辛いか。

新馬

東京02-19-6R(T16):シルクサルート(牝・父フジキセキ/母ミシシッピーミス)
不良馬場とは言えスロー。ちょっとおっつけながらも好位のインにつけて、直線空いた最内を突いてそのまま抜け出してくる。こうなれば流石に差されず。いかにもフジキセキらしいというか、センスはいいけどインパクトのないレースだった。母は米国産。この馬が初仔なのでデータがない。一応フジキセキ× Distinctive Pro (←ミスプロ)なので芝のマイル以下、とかでいいんじゃないかと思うけど、ちょっといい加減過ぎるか。上では苦しいと思うけど、良馬場で変わり身がある、かも。
東京02-20-4R(D16):ガリンシャ(牡・父スペシャルウィーク/母サンバデオルフェ)
スローペースで団子状の展開。少し下げて中団から進み、直線では外から伸びてねじ伏せるように勝った。時計は平凡そのもの。父がスペシャルウィークだが、母はブレイヴェストローマン×ホスピタリテイとダートの鬼みたいな配合で、そうなるとこの馬もダート向きだろう。距離は 1800m 辺りまでがよさそう。上では苦戦するだろう。
京都02-19-5R(T20):シルクトラベラー(牡・父シルクジャスティス/母フレンチパッサー)
この血統の馬が新馬勝ちするのは当日雨が降らない限り無理だと思うんだけど、ほんとに降ってほんとに勝ってしまった。すごいなあ。シルクジャスティス×イルドブルボン× Vaguely Noble 。かっこいい。芝の長距離向きで時計や上がりがかかる馬場に向くだろう。牝系はグッドリーとかと同じみたい。近いところにいまいち活躍馬が居ない。ドンクールとも一応同じみたいなんだけど、かなり遠い。半兄半姉も中央入りはしているが最高で1勝どまりらしい。レースは二番手から押し切りとこれまた正しいステイヤーだったんだが、二角辺りまでかかり気味だったのは気になるところ。上で通用するとは思えない。でも頑張れ。超頑張れ。
京都02-20-3R(D14):リーピンスイーパー(牡・父エンドスウィープ/母リープ)
ハイペースなのに先行馬が団子になる厳しいレース。中でも最内から行ったこの馬にはかなり辛い展開だった筈。そのうえ「向正面でも直線でも前に出ようとしない」という気の悪さ。最後もかなり頭が高かったが、それでもなおハナ差しのいだのは強いと言っていいのかどうなのか。正直あんまり馬券買いたくないタイプではある。時計は悪くない。エンドスウィープ×ノーザンテースト× Seattle Slew だから芝に向く可能性はあって、距離は 1800m か平坦で 2000m まで。上ではきついだろうが、気持ちが前向きになればあるいは。