黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック 2004-2005 (39)

今回入れて一応あと2回。

オープン

中山03-12-10R(T16/filly) アネモネステークスペニーホイッスル(牝・父サンデーサイレンス/母ラークホイッスル)
(13) 以来。そこからは土曜日に書いた2着2回の後ここ、なので今のところ連対は外していない。今回は展開に恵まれて非常に綺麗なレースができた。時計は平凡で、あとはこのセンスがどこまで本番に活かせるかにかかっている。サンデーサイレンス× Silver Deputy × Buckfinder ということは……うーん、中距離よりは短い距離の方が向いてるようには思うが。GIはきつかろうがオープン特別とかならそこそこ以上。
中山03-13-11R(T12) クリスタルカップ(G3):ディープサマー(牡・父タイキシャトル/母チカリー)
最強馬、久々の勝利(その時点でおかしいよ)。ダートにまで使われたりしてたけど、結局芝の短距離がいいようだ。今回は途中で内からハナに立った小野の好判断も光った。短距離路線がそれほど層が厚いとも思えないので、今後も活躍できるだろう。血統構成は Northern Dancer の5×3、Thatch=Special の4×4、など近交が多いのが目立つ。潜在的にはもう少し長い距離でも大丈夫のように思う。
阪神03-13-11R(T14/filly) フィリーズレビュー(G2):ラインクラフト(牝・父エンドスウィープ/母マストビーラヴド)
ラインクラフトはひょっとするとこの日記で一番言及した回数が多い馬かも知れない。阪神JFの予想エントリシリーズで、どの馬を語るにしてもこの馬との比較抜きには語れなかったから。とりあえず本馬のレースは (18)(21)阪神JFの3レース。力は通用しても不思議はないが、以前も言及した通りGIでファンシミンの血がどう出るか。目が離せない。

500万下

中山03-12-7R(D12):エアアドニス(牡・父エアダブリン/母エアジャスミン
スタートはゆっくりで中団から。ハイペースながら掛かって、三四角で強引に好位へ進出。にもかかわらず直線そのまま先頭に立って押し切ってしまう。時計も締まったダートとはいえかなり速く、とても強いレース。エアダブリン× Known Fact だから芝向きであって欲しいが芝は[0.0.0.3]、一方ダートはこれで2連勝。ただ、芝も着外とはいえ4着5着が一度ずつあるし悲観したものでもない。この気性をなんとかできれば芝のマイルや中距離でも活躍できるだろう。現状でも非凡なスピードがある。初年度の種付け数だけが話題になって鳴かず飛ばずエアダブリン産駒。大いに期待したい。
中山03-13-6R(T18):ドリーミーオペラ(牡・父オペラハウス/母キオイドリーム)
ユメロマン(静内農業高校生産)やらグルメスペシャル(父グルメフロンティア)やら評判馬の集まった一戦(←「評判馬」の使い方が間違っています。)だったが、勝ったのはこの馬。好位の内で折り合って、直線もするりと抜け出して逃げ馬を捉える。かなりのスローで時計は平凡だが上がりは悪くない。とにかくセンスがいい。母は古馬になってからキャピタルステークスを勝っている中々強い馬で、その母イチワカはテンポイントキングスポイントの全妹にあたる。オペラハウス×マグニテュード×コントライトという配合、確かにかなりドリーミーと言えよう。全姉のオペラドリーム(ひねりねえよ!)は短距離で2勝しているが、潜在的には距離は長い方がいい筈。ちょっとがさがないが、成長してくれば楽しみだ。現時点では上ではきついかも知れないが、注目したい。
阪神03-12-6R(D12/filly):パルシェル(牝・父ブライアンズタイム/母ガールスカウト
スタートは五分だが、ちょっと気合いをつけて好位へ。遅めのペースでだいぶ外を回らされるが、それでも四角で前に取りつく脚が非常に速く、そこから直線も脚を伸ばす。楽なペースで逃げた逃げ馬が残っているところを差し切り、最後は突き放した。牝馬限定とはいえ時計は平凡。センスは悪くないが強調できない。ガールスカウトは芝の 1800m と 2000m だけで5勝。半兄にマクミラン(父マヤノトップガン・現役・地方)。ブライアンズタイム×サクラユタカオー×マルゼンスキーだから血統的にはもう少し長い距離がよさそうに思う(レースぶりからは短距離向き)。近親に目立った活躍馬は居ない。この上ではいかにも辛い。
阪神03-12-10R(T22) ゆきやなぎ賞:イブキレボルシオン(牡・父サンデーサイレンス/母イブキニュースター
アドマイヤタカ(31) 参照)がどスローに落として逃げるのを二番手でちょっと掛かり気味に追走。三角からはつついて息を入れさせず、直線半ばで交わすと後続の追撃を一杯一杯に凌ぎ切った。中々強い内容ではある。母はイブキニュースター。渋太い脚で2歳から3歳春にかけて4勝を挙げたが、切れる脚がなくその後とうとう1勝もできなかった。父がサンデーサイレンスだがどうもこの馬は母に似てしまったようで、いまいち瞬発力がない。明らかに3ハロンより4ハロンのレースの方が向いている。今回は上手く自分から4ハロンのレースに持ち込めた。この切れなさはおそらく上に行けば致命的になるだろう。
阪神03-13-6R(D14):マルカラスカル(牡・父グラスワンダー/母トレアンサンブル)
好スタートを切るが抑えて中団。前が競り合ってハイペースになる。前半は気合いをつけながら追走、四角でも外を回りながらどうにか前を射程圏に収める。そこからは脚を伸ばし続けぎりぎり差し切り。時計は中々速い。祖母がダイナアクトレスで、母の父はトニービンだから芝に向く筈。実際未勝利とはいえ芝で2着2回3着1回がある。それと、もう少し長い距離の方が向きそうに思う。スローは苦手そうだからマイル辺りがベストかも知れないが。近交は Northern Dancer の4×4がある。上でも楽しみ。
阪神03-13-7R(D18):ロスメレンゲス(牡・父フジキセキ/母ヴィクトレス)
やや遅めのペース、4番手を楽に追走する。三角過ぎから仕掛けていって直線では早々と先頭に立つと、追ってきたアドマイヤムサシを抑え続けて押し切り勝ち。ここはデムーロがよく保たせたというところか。根性は見せたが内容としては平凡。きょうだいは未勝利、近親に活躍馬は居ない。フジキセキ×トニービン×ノーザリーだが、祖母も芝向きだったようでこの馬も芝向きの可能性は大いにあるように思う。それが活路になればあるいは、だが、普通に考えると上では辛い。
中京03-12-10R(T12) はなのき賞:リッカバクシンオ(牡・父サクラバクシンオー/母パラダイスチャイム)
ちょこちょこ名前は出てるんだけど、勝ったのは (3) 以来。スタートはあまりよくなかったがかなり長くダッシュしてハナに立ち、それでも直線では突き放してしまった。時計は平凡だがダッシュ力は素晴らしく、ちょっとどう評価したものか悩む。母の父がハイセイコーで、どうやら時計のかかる馬場が得意のようだが、良馬場でもスピードは活きそうにも思う。近親に活躍馬は居ない。上でも通用する力は秘めている。

新馬

中山03-12-6R(D18):テンガロンハット(牡・父 Green Desert/母ウエスタンワールド)
中団の外をぽつんと追走。ハイペースではあったが、三角過ぎに外から追い上げにかかると豪快に先行馬をどんどん交わしていく。直線まで長く脚を使って最後は差し切った。かなり大雑把なレースだったが、時計も水準よりは速く悪くない。もっとも、Green Desert × Gone West × Cox's Ridge とかなのであまり味がない血統ではあるか。Sir Ivor が3×4ってのは渋いなあ。結構これは長い末脚の支えになってるのかも知れん。上でも勝ち負けできる力はありそう。
中山03-13-5R(T20):マルターズホビー(牝・父スピニングワールド/母 Buckarina)
まずざんげから。スピニングワールドが輸入されてるの知らなかった。素で。ちょっとこれはひど過ぎる気がせんでもない。過去の分は直しておきました。さておき、どスローの二番手を追走してちょい差し、というセンスはいい内容。時計は平凡で上がりはまあまあ。牡馬に勝ったのは評価したい、と言いたいところだが、このレース牝馬5頭出てて6着までに5頭とも入っている。ううむ。スピニングワールド× Buckaroo × T.V.Commercial で、芝のマイルから 1800m ぐらいが向きそう。上では厳しいか。
阪神03-12-5R(D14):ビジュアルメーク(牡・父フサイチコンコルド/母シーワン)
シーワンの初仔。シーワンは新潟公営から中央入りし、初戦で全くの人気薄ながら3着に喰い込んで複勝 1730 円つけてみたり、意外な成長力で最終的には中央で4勝したりした馬。穴キャラは息子にも受け継いだのか。三番手の最内を手応え悪く追走していたが、直線外に持ち出されると力強く伸びてそのままちぎって勝ってしまった。時計は同日の未勝利より 0.6 秒遅くまあ平凡。フサイチコンコルド×タイトスポット× Lord at War で、割と芝向きのように思う。上ではダートなら苦しいだろう。芝を使ってみて欲しい。距離は 1400m か 1800m 辺りで。
阪神03-13-5R(T16):マルイチクエスト(牡・父ティッカネン/母マツキャロル)
ティッカネン、今シーズンの新馬初勝ち。最後から二週目でようやく……。スローの二番手を追走、直線半ばで先頭に立って押し切る。しかしスローの割に上がりが遅く時計は平凡で、恵まれた印象。ティッカネン×マルゼンスキー×マリーノで、中距離向きで瞬発力が足りなさそう。半兄にマーブルオーディン(父リアルシャダイ、中央現役平地3勝障害1勝)がいる。上では厳しい。