黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック 2004-2005 (40)

メジロバリニーズがちょっと久々の出走。しかし同馬主のメジロスカイレイと序盤から競ってしまい、仲良く7着と8着に敗退。勿体無かった。というのは、同じ馬主の馬だから競っちゃいかんってことではなくて、どちらにも迷いがあったように見えたからだ。どちらでもいいから、思い切って行けるだけ行けばよかったと思う。結果がこれより悪くなったとは考えがたいし。

オープン

中山03-19-11R(T18/filly) フラワーカップ(G3):シーザリオ(牝・父スペシャルウィーク/母キロフプリミエール)
(28) (30) に続いて3戦3勝。(28) でプロトン、ファルフ、ミレニアムダンサーの全妹と書いているが、父がスペシャルウィークなのでそんなわけないです。半妹です。3/4 同血になる。ともあれそのきょうだいたちはまとめて凌駕したと言ってよかろう。桜花賞も守備範囲、とは思うがどちらかというとオークス向きか。速い流れを体験していないのも辛いか。
中山03-20-11R(T18) スプリングステークス(G2):ダンスインザモア(牡・父ダンスインザダーク/母スーパーリヴリア)
(26) (36) に続いて三度目の登場。ちなみにその2回の間の2戦目だけは負けているのだが、その相手が上のシーザリオだったりする。兄姉たちは全然走っていないことぐらいしかわからない。正直嵌まった勝ちではあったが、本番もこうならないとは言えない。今回の切れ味はなかなかで、母父のリヴリアが上手く活きてるのかな、と思える。
阪神03-19-7R(T20) 若葉ステークスアドマイヤフジ(牡・父アドマイヤベガ/母アドマイヤラピス
(4) 以来。そういえば最初の頃ちょろっとだけ「今週のひと鞍」ってやってましたねえ。この頃はすかすかなので何も書いていないが、一応評価は高かったようだ。アドマイヤベガ産駒は年が明けてからあまりいいことがなかったが、ここへ来て持ち直す気配か。ただ、強いレースではあったが相手はシックスセンスマイネルハーティーが居た程度で、比較からはそれほど高い評価はできない。中々難しい。

500万下

中山03-19-7R(D18):ブレイクオブドーン(牡・父フレンチデピュティ/母ヤヨイビジン)
そこそこのスタートだったが、行く馬が居らずじわっとハナに立つ。そのままスローに落として向正面を乗り切ると、三角手前からペースを上げて突き放す。時計が出やすい馬場ではあったが、それにしても中々速い時計。強い勝ち方だった。フレンチデピュティ×リアルシャダイ×ミスプロで、芝向きの血は持ちつつダート適性が上回る、と言ったところだろうか。こういう馬場は得意なのだろう。上でも脚抜きのいいダートならそこそこやるかも。芝は逆にちょっと時計がかかった方がいい……かな。距離はいずれにしても 1400m から 1800m ってとこ。上では厳しいかも。
中山03-20-7R(T16):ミスターケビン(牡・父 Storm Cat/母 Eliza)
(38) に続いて連勝。上ではきつそうって書いたばっかりですよ。てへ。しかも芝で勝たれるとは全く予想外だ。まだまだじゃのう。好位の最内で、やや掛かり気味に追走しながらも、直線インを突いて強引に突き抜けてくる。瞬発力と根性と芝適性は示したが、時計自体は平凡で上がりもそれなり程度。やはりそれほど高い評価はできない。「上ではきつそう」と、敢えてもう一度書いておこう。
阪神03-19-7R(D18):スナークファルコン(牡・父キンググローリアス/母オールウェイズグッドサンクス)
どスローの二番手。常に外から被せられる形でペースの割には中々辛い展開だったが、早目に先頭に立って外からの追撃もしのぎきる。ただし時計と上がりは平凡。ちょっと評価が難しいが、まあそれほど強いレースではなかったと考えるべきか。キンググローリアス×ミスワキ× Dixieland Band という配合で、Mr. Prospector の3×3になる。ダート向きで、距離はこの 1800m がせいぜいだろう。もう少し短くてもいいかも知れない。母の兄にアメリカンボスが居る。上では厳しい。
阪神03-20-7R(D12):マイティシルバー(牡・父フォーティナイナー/母メジロライリー)
好スタートを切るが控えて好位の外から。追走は楽で、外から直線半ばで先頭に立つとあとは差を広げる一方で5馬身差の楽勝。時計が出やすい馬場ではあったが中々速く、相当強い内容だった。新馬で敗れた後すぐ未勝利を勝ち、休養を挟んで今回の勝利で3戦2勝、うちダートは2戦2勝となる。スピードが豊かで控える器用さもあり、上に行っても通用しそうだ。母のメジロライリーはカーネーションカップ(当時はオープン特別)2着などのあるなかなか強かった馬で、モガミ×フィディオンであるからスタミナや底力はありそう。中距離ぐらいまでは大丈夫かも。
阪神03-20-9R(T14) 雪割草特別:イヤダイヤダ(牡・父サニーブライアン/母モットヒカリヲ
スタートはよかったが控えて好位から。早目早目の競馬で、直線も早々と先頭に立つが、ペースが速かった分流石にそこからは少し苦しくなる。それでも追い込み馬を抑え切って勝ったのだからなかなか強い内容だった。時計もわりと速い。母はモットヒカリヲ(父アフリート)、その母がメロンパン(父 Theatrical)、母のきょうだいにはロロ(父フジキセキ)、ワナ(父フジキセキ)となかなか走る一族。ネーミングも小田切一家丸出しでなんとコメントしたらよいやら。この馬はダートに向いてもおかしくない配合ではある。距離は 2000m までだろう。オープンでもちょっと面白いかも。
中京03-20-10R(T20) フリージア賞:ウインストライダー(牡・父グラスワンダー/母サクラサク
前後半が 0.1 秒しか違わない綺麗な平均ペース。二番手の内に控えて、三角からのペースアップで内から先頭に立つ。外のロングタイキが執拗に被せてくるが、四角を回ったところで抜け出し、最後は2馬身差をつけた。時計も中々速く、結構強いレース。グラスワンダー×デインヒル×フォーティナイナーで、Danzig が3×3になる。そのためか少しデインヒルっぽいというか、芝の中距離向きのスピードがある印象だ。中京以外のコースでの力は未知数だが、一般的には平坦の方がいいかも知れない。上でもちょっとは期待できる。

新馬

中山03-19-6R(D12):カラーガード(牝・父スペシャルウィーク/母ダンシングルーラー)
ハイペースを好位勢の後ろでぽつんと追走。直線は外に出して追い込む大雑把なレースだったが、先行馬が全部止まって楽々差し切る。見た目は派手だが時計は全く平凡で、斤量と展開に恵まれた勝利と言うべきだろう。スペシャルウィーク×ノーザンディクテイター×グレートホワイトウェーという渋い配合(祖母はホウヨウシルバア)。ダートの中距離に向きそうだ。上では通用しそうにない。
中山03-20-6R(D18):ゴーグルシチー(牡・父エアジハード/母ダンシングエコー)
一瞬ゴールドシチーかと思ってどきっとします。しません。
どスローの三番手外目。絶好の位置取りで、四角でも一気に先頭に立った四位の判断が素晴らしかった。時計は平凡だが上がりはいい。エアジハード×ダンシングブレーヴ、祖母がカツミエコーなので伯父にミホノブルボンが居る。中距離向き。芝に向く可能性も無しとしない。上でもちょっとだけ面白いかも。
阪神03-19-6R(T20):ホーマンファラオ(牡・父オペラハウス/母ダイイチシガー
外から好位へ。どスローでかなり掛かってしまい、二角過ぎでハナに立つ。そのままどスローのペースは守り、三角過ぎからペースアップしてまんまと逃げ切る。時計は平凡で上がりはまあまあ速い。瞬発力は示したが、折り合いには不安を残す内容となった。オペラハウス×トニービン×トウショウボーイだから本格的な配合だし、牝系の良さは言うに及ばず。距離は最低 2000m 以上、断然芝がよく、おそらく上でも通用するだろう。そこから先は気性次第だが、正直どうだろう。
阪神03-20-6R(D18):サダムサンジロウ(牡・父ヘクタープロテクター/母クインズクラウン)
外から少しおっつけてハナへ。そこからは13秒台のラップを並べたが、後続も折り合い重視でプレッシャーをかけなかったため、そのまままんまと逃げ切る。時計は平凡。今世代最後の新馬戦だが、最後の最後でヘクタープロテクターがこの世代新馬初勝ち、という微妙な結果に終わった(カシマフラワーテイエムヒットベを出しているので、この日記にはしばしば登場している)。ヘクタープロテクター×ノーザンテースト× Luthier なのであるいは芝に向く可能性もなくはないが、本当になくはない程度。展開と馬場に恵まれた勝利で、上では通用しそうにない。
一応今回で新馬戦は最終回。先日ちょろっと書いた通り観察は続けます。タイトルは未だに決めてませんが。種牡馬新馬勝ち数集計とかもやってみたいけど、おれがやると手集計になるのでよほど閑になったらってとこだろう。