黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主3歳戦チェック 2004-2005 (42)

正直存続の危機。まあ忙しくなかったわけじゃないが、ちょっとモティヴェイションも落ちてるのかも。でもずっと低位安定だったような気もするし、つまり、うーん、どうなんだおれ。

オープン

中山04-03-9R(D18) 伏竜ステークスダイワキングコン (牡・父 Victory Gallop/母ブラッシュウィズテキーラ
(35) に続く3勝目。その時は芝ダート問わず上では無理っぽいと書いたのだけど、芝の弥生賞で4着し、ダートに戻った今回はマッチレースを制し、と大活躍。正直見誤っていたと言わざるを得ない。すんません。今回はデイフラッシュが他馬を全部まくってくれてそれを差し返すだけ、という展開で若干恵まれたところはあるが、時計は悪くないしまぐれではできないレースだった。3歳馬同士なら交流重賞でも面白いかも知れない。長く活躍できそうだし、今後が楽しみ。
阪神04-03-10R(T14) マーガレットステークスアイルラヴァゲイン(牡・父エルコンドルパサー/母トキオリアリティー
(5)(28) に次いで3勝目。前走悪夢のクリスタルカップからは簡単に立ち直った。この後は当然NHKマイルカップに向かうのだろう。最初に勝った時には「スプリンター」と評価したが、このレースを観るに奥行きも充分あって、マイルぐらいなら軽く対応できそうだ。前回先着を許したコパノフウジンにも今回は軽く先着、少なくともディープサマーにはやはりひけをとらないということだろう。そのディープサマーニュージーランドトロフィーに出るので、そこである程度の力量の見当はつけられることになる。

500万下

中山04-02-6R(D12):ヒカルバローロ(牡・父スターオブコジーン/母ウィッチズハット)
ダッシュよくハナに立ちかけるが譲って二番手。速いペースを楽に追走し、直線では早目に先頭に立って差を広げた。時計も速く、非凡な内容と言っていい。スターオブコジーン× Storm Cat × Sharpen Up という配合だが、生産者のノーザンファームはなんと6年連続スターオブコジーンをウィッチズハットにかけ続けている。よほど何かいい部分があるのかとも思うが、おれが見る限りではスターオブコジーンに内在するスピードを引き出そうとする試み、ぐらいにしか考えられない。牝馬が欲しかったのだとすると6頭中5頭が牡馬なので気の毒な話だが……。ともあれ、全兄ハリーズコメットがダートの短距離でオープンまで勝ち上がっている。芝に向く可能性もあるが、まずはダートの短距離か。上でも通用、と言いたいところだけどダートの短距離戦なんてあるんだっけ?
中山04-02-9R(T20/filly) ミモザ賞:レースパイロット(牝・父サンデーサイレンス/母マンファス
(24) 以来。
間にエルフィンステークスを負けただけなのだが、だいぶ間隔が空いてしまった。順調に使い込めないのかも知れない。スタートがよくなく後方になって、三角過ぎからまくっていって、直線でも脚を伸ばすちょっと強引なレース。外のイエローパピヨンに一旦は前に出られるが、最後は差し返しての勝利だった。時計も上がりも悪くない。血統はサンデーサイレンス×ラストタイクーン× Blakeney(× Green Dancer)で、やっぱりかなり好きだなあってのは思う。芝の中長距離に向くだろう。トライアルからオークスに向かうようだが、これまで休み休みだった馬の臨戦過程としてはいかにも辛く、力は認めてもオークスでは厳しいかなあというところ。期待はしておこう。
中山04-03-9R(T16):ピサノグラフ(牝・父サンデーサイレンス/母シンコウラブリイ
サンデーサイレンス×カーリアン×ポッセ(× High Top)。欧州系の重い血を重ねてから素軽さのある Northern Dancer 系を持ってきてサンデー、という点では大雑把過ぎるけど上のレースパイロットと似ているところも。ラストタイクーンカーリアンだと後者の方が不安定なイメージがあるけど、この馬は今のところ5戦2勝2着3回と堅実だ。今回もスローの好位で折り合ってすっと抜け出す、という安定感のあるレースぶりで、上でもそこそこやりそうだ。甘いところはありそうで、速いペースの方が向くような気がする。
阪神04-02-6R(D18):ファンドリサークル(牡・父キングヘイロー/母マジックガール)
時計の出やすい馬場で、平均よりややスローペースの二番手で逃げ馬をがっちりマーク。三角での手応えはあまりよくないが、直線に向いてからはむしろ後続を寄せ付けない脚色で、早目に先頭に立って押し切った。単勝151倍の人気薄だった。これで5戦2勝だが単勝の最終配当が100倍を切ったことがないという気の毒な馬。血統もキングヘイロー×サクラテルノオー×バーバー(Northern Dancer が4×4)。やべえ、渋過ぎる。涙が出そうだ。近親にも活躍馬は見当たらない。時計の速いダートが得意みたいだけど、実はこの配合なら芝に向いてもおかしくないのでは?(※初戦では惨敗している。)上で芝に変わって激走、なんてシーンを妄想してしまう。マイペースのウォーターダッシュを負かしたんだから、まるで恵まれたってわけでもないように思うのだが……。
阪神04-02-7R(T16):シルクタイガー(牡・父エルコンドルパサー/母ルビータイガー)
デイリー杯2歳ステークスの3着馬。その後5ヶ月休んでいて、前走はイヤダイヤダに敗れている。どスローを中団から進んでしまい、四角手前から強引に外をまくっていって、直線も外からねじ伏せるというかなりひどい乗り方で、勝ったからよかったようなものの負けていれば明らかに本田の責任だった。ともあれおかげで非凡な能力は示したわけで、エルコンドルパサーの仔にしては字面瞬発力もある。これなら余裕を持ってトライアルに向かえる日程だ。ようやく間に合ったというところか。エルコンドルパサー× Ahonoora × Hotfoot で、正直 Hotfoot 辺りになると何がなんだか。意外とマイラーだったりするかも知れない配合ではある。芝向きなのは確かだろう。上でも楽しみ、としておこう。
阪神04-03-6R(D18):ネオナート(牡・父 Siphon/母 Tunis)
(19) 以来。当時は時計も悪くないし追って味があると評価。今回はダッシュ悪く中団からだったが、前半から脚を使って前に取りついていく。三番手から直線外に出すと、最後の最後逃げ馬が止まるまで脚を使ってぎりぎり差し切った。横山典は「距離はもう少し長くても」とコメント。そりゃそうだよね。血統は前回おれにしちゃ真面目に書いたのでそっち参照(まあ結論は「よくわからない」なんだけどさ)。時計は平凡で、あまり強調できる内容ではない。オープンではつらいか。
阪神04-03-7R(T25):インティライミ(牡・父スペシャルウィーク/母アンデスレディー)
(7) 以来。今と比べると当時ほんとになんにも書いてない。スローで、積極的に前につけていくが掛かるところもなくぴたりと折り合う。逃げ馬は過度に相手にせず、四角からすっと追い上げて直線では楽に交わして先頭へ。小憎らしいほどのレース運びで5馬身差の圧勝だった。ペースを考えると時計も悪くないし上がりも速い。スペシャルウィーク×ノーザンテースト×ガーサントのいかにも社台系の配合で、半姉にオーバーザウォール(父ドクターデヴィアス)、フォルクローレ(父ダンスインザダーク)などが居る牝系。芝の中長距離で期待だ。トライアルに出るなら当然楽しみ。
福島04-02-10R(T18) ひめさゆり賞:ビッグタイガー(牡・父ブライアンズタイム/母ビューティフルゴールド)
今ブレイク中のビッグゴールドの全弟。昨年から500万下では力が上と言う印象があったのでむしろ2勝目が遅過ぎたぐらいか。べたっとしたラップの平均ペースを、後方から大外ぶん回して差し切ってさらにちぎっていて、相手も腐ってもエアサバスだったことだし中々強い内容だった。上がりも速い。血統は文句ないし、上でも通用しておかしくない。とりあえずトライアルに出るようだが充分楽しみ。