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簡単に勝つなんて:東京優駿

ディープインパクトは強かった。これほど抜けた力の馬が未だに出現するという事実が面白い。5馬身差という着差も素晴らしいが、なにより他の馬が勝ち得た展開というのがいまいち浮かばない。それは単純に凄いことなのだろうと思う。でもレース史上最大着差じゃないのな。メリーナイス強えええ、ってことでよろしいか。(よろしくありません)
今年は二冠馬が出たけれど、2着にはインティライミが喰いこんだ。これでここ4年の2着馬の前走は「青葉賞」「青葉賞」「京都新聞杯」「京都新聞杯」となっている。東京優駿は以前はもう少し皐月賞からの直行組の天下だったように思うのだが、最近は必ずしもそうでもない。今年も含めて過去5回10頭の連対馬のうち、前走が皐月賞なのは4頭だけだ。(ただし、タニノギムレットハーツクライは前々走が皐月賞。)その前の5年間では7頭、その前も7頭。何頭直行したかを調べていないのであまり意味のないデータかも知れないが、印象としては若干下がっているのかな、と。
それと、ダイワメジャーマイラーぶりや、ここ二、三年でまた急激に馬場が速くなっていることなどを考え合わせると、桜花賞優駿牝馬の連関ぶりとは逆に、皐月賞東京優駿ではだんだん要求される資質が違ってきてるんじゃないか? というようなことを漠然と考えていた。それで距離の長い前哨戦から回ってくる馬が連対するんじゃないだろうかと。
この辺のネタは予想エントリ用だったんだけど、結局書かなかったからここで償却。これがソリューションか罠かは来年のお楽しみってことで。*1
しかし、インティライミ、かっこよかったな。及ばなかったとは言え、楽ではないペースを早目に動いて(直線入り口でばっと内に入ったのもかっこよかった!)2着に残るのは凄い。「その他大勢」ではなくて「二番目に強い馬」であることを示したと思う。
ディープインパクトについては、個人的には痺れても白けてもいない。もっと感動してしかるべきなのかも知れんが、もともと凄く強い馬を好きになる質でもないし、かといって一部の層のように「どうしてこんな予定調和に感動できるのか」とも思わないし。もちろん興味がないというのとも違って、この馬がどこまで行けるのか、というのは本当に楽しみだし目が離せないと思っている。凄いレースだった。

*1:「ソリューション」と「罠」についてはこちらを参照→ Google cache: KT-Net!! -- 2004-04-30 。この文章は信じられないぐらい面白い。このサイトが現存しないのが残念でならない。