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三日坊主新馬チェック 2005-2006 (4)

もう1開催終わり。早いもんだなあ。まだレース数が少なくて、ちょっと助かってます。

函館07-09-5R(T10/filly):フミノサチヒメ(牝・父タイキシャトル/母モリチヅル)
関係ないけど、このレース情報部分は基本的に全部手打ちなので、間違っている可能性は常にそこそこ以上にある。特に危ないのは牝馬限定戦で、実際は牝馬限定戦であるレースを牡牝混合と書いてしまっていることが多分時々あると思う。
スタートはそこそこだったが他馬に来られてずるずる下がる。中団まで下がってから四角で外に持ち出すと、直線ではよく伸びてぎりぎり全馬差し切ってしまった。気性に難がありそうだが中々いいレース。時計は平凡。タイキシャトル×エブロス×ホットスパーク。母のモリチヅルは中央競馬の芝の短距離戦で6勝した活躍馬で、微妙に時計のかかる良馬場を得意とした。この馬もおそらく同じ条件を得意とするだろう。重馬場も上手いのではないだろうか。上でも案外やるかも。やらないかも。
函館07-10-5R(T18):アドマイヤムーン(牡・父エンドスウィープ/母マイケイティーズ
出遅れて後方から。どスローで馬群が団子になり、かえって離されずに済んだ部分もあったが、それはそれとして三角過ぎから強引に大外を進出。直線も大外に出して差し切ってなおちぎってしまう。手前すら変えていなかったようで、荒削りと言うか大物と言うか難しいところだ。時計はこのペースでは参考外だがひどく悪くはないだろう。たぶん。
エンドスウィープ×サンデーサイレンス× Kris 。牝系は三代母が Katies で、母の半兄にゴーステディ(父トニービン、中央6勝)、祖母の半妹にヒシアマゾン(父 Theatrical、中央10勝)、などなど活躍馬満載の牝系。あちこちでも言われているようにラインクラフトと同じ配合でもあるし、かなり期待が持てそうだ。芝のマイル向きか。
福島07-10-5R(T12):コスモミール(牝・父ヘクタープロテクター/母トリプルタイム)
うお、渡辺壮がこんなところで乗って勝っている! こいつは驚き。最近「地方の名手」にはスポットが当たることが多いけど、この人の名前はあまり見ない。やはり中央に来ることが少ないと厳しいか。今年度も勝ち数では9位に甘んじているようだが、連対率は 44% とかあるそうです(断トツ*1)。
さておき、レースの方はスタートいまいちで中団から。少し行きたがるのを馬群の中でなだめると、四角手前から外に出してすうっと上がって行く。直線では一応前を射程圏に収め、残り 200m を切ってから追い出されると素晴らしい脚を使って差し切る。ただしペースが遅い割には先行馬がだらしなく、時計も上がりも平凡なので、馬場と展開に助けられた面は否めない。ヘクタープロテクター×リアルシャダイ×マルゼンスキー。ホースメンテスコの直系で、あまり活躍馬が出ていない牝系なんだけど、母は中央3勝だし、その兄弟にも中央で2〜3勝している馬が2頭居る。芝の短距離ないし中距離、特に半端距離の 1400m や 1800m に向きそう。瞬発力にも底力にも欠く。上ではきつい。
阪神07-10-5R(T16):ダイアモンドヘッド(牡・父サンデーサイレンス/母ダンジグウィズウルヴス)
割と最近見た憶えがある名前だなあ、と思っていたのだがそっちは「ダイヤモンドヘッド」だった。その上2戦しかしていないので勘違いの可能性大。どスローの二番手につけていって、直線では大きく外へ持ち出す。外から来たエイシンチャンドラに一旦は先に出られるが、そこから差し返してアドマイヤムーンの追い込みもぎりぎりしのぐ。時計は遅いが根性がある。悪くない内容。
サンデーサイレンス× Danzig × Cryptoclearanceサンデーサイレンス最後の世代、中央初の勝ち馬はこの馬となった。かなりこてこてのスピード血統を持つ母に唐突にサンデーサイレンスを配した、という趣でちょっとバランスの悪そうな配合。とはいえ地力のある種牡馬が揃っていて能力はありそう。芝のマイル向き。上でもそこそこやれそう。

*1:断トツ:断然トップの略。