黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック 2005-2006 (8)

メジロアレグレットがまた3着。頑張って欲しいんだけど、力不足か?

オープン

函館08-07-9R(T12) 函館2歳ステークス(G3):[地]モエレジーニアス(牡・父フサイチコンコルド/母シャルナ)
ハイペースを中団の外目で追走。四角手前でラッシュライフと併せる形で外からじわりと進出、直線は3頭併せの追い比べで真中に入るが、渋太く渋太く最後まで脚を伸ばし、両側の2頭に競り勝つ。鞍上の五十嵐冬樹はガッツポーズ。会心の勝利だったのだろう。
血統については (6) 参照。付け加えることは特にない。大幅な成長が望める血統とも思えず、ここら辺までとは思う。
小倉08-06-11R(T12) フェニックス賞エイシン“妹の方”アモーレ(牝・父エイシンワシントン/母エイシンアイノウタ
馬名をこういうアホな表記にしてるとあとで検索するときめんどくさかったりするんだけど、まあいいや。スタートはそこそこ程度ながら内から押してハナへ。かなり速いペースだが譲らずに逃げ、直線入り口では突き放す。最後は2着馬に差し込まれるが一杯一杯に粘り切る。時計が速く、非常に渋太い内容。
(2) に続いて連勝。前回書いた通り、ハナを切る方がよさそうだ。反面自分の形にならないともろそうで、これよりレースの格が上がってくると成績にはむらが出てくるだろう。ただ力はあるから、人気のない時においしい馬券になったりしてくれそう。全然関係ないが、全姉のエイシン“姪の方”ラブソングはレース中の鼻出血(2回目)で2ヶ月の出走停止を喰らい、非常に厳しい状況*1になっている。姉の分まで頑張りたいところ。

新馬

新潟08-06-5R(T12):リファインドボディ(牡・父スターオブコジーン/母カシマスズラン)
スタートよく3番手へ。スローペースで先行馬の争いになるが、直線は外からよく伸びる。抵抗する2着馬を最後はぐいっと引き離してゴール。時計と上がりは平凡で、あまり強調できる内容ではない。
スターオブコジーン×マルゼンスキー×テスコボーイ。芝にしろダートにしろマイル以下に向くのだろうが、それ以上となるとどう出るかわからない。それなりに底力はありそうだが、母は中央で1、2勝する仔を数多く産んでいるわりにそれ以上の仔が出ておらず(代表産駒:カシマアルデル(父トニービン、中央3勝))、ある程度以上は望みがたいのかも知れない。一応ダートのマイル以下向きとする。上では厳しい。
新潟08-07-5R(T18):メジロモデラート(牝・父スペシャルウィーク/母メジロクロヒメ)
内からいいスタートを切り、じわりとハナへ。競って来る馬は居らずスローペースに。直線は残り 400m までためて、満を持して追い出す。好位の馬はそこでちぎれ、中団より後ろの馬が脚を伸ばしてくるが、最後は一杯一杯に粘り切った。時計は悪くないし上がりも及第点。
スペシャルウィーク×モガミ×バウンティアス。こんな血統でも勝ち上がる、今のスペシャルウィークの勢いは本物だ(適当)。メジロトンキニーズ(父ダンスインザダーク、中央2勝・現役)の半妹で、牝系はアサマユリの直系で、この分枝は母の半兄にメジロトーマス(父フィディオン)とメジロマーシャス(父メジロティターン)の一歩足りない兄弟を擁するファミリー。芝の中長距離に向き、底力とスタミナに優れ、決め手を欠くだろう。とのこと。(参照→三日坊主 2004(52))。父が変わって決め手が増すとは言え、これほど早く勝つのは驚異的。今後が非常に楽しみ。
小倉08-06-5R(D10):タムロスターディ(牡・父グラスワンダー/母フラッシュメモリー)
内から好位へ。かなり力の要りそうな馬場で、みんな早目に行きたがりハイペースになる。それでも差し馬は届かず前の馬だけで上位を占めるのだから完全なパワー勝負。最後はこの馬が力強く抜け出した。平凡な時計で平凡な内容。
グラスワンダー× Dayjur × Daryl's Joy 。ということで Danzig が3×3の 25% になる。まあグラスワンダーと考えるよりも Dayjur と考えた方がいいのかも。芝の短距離向き(芝がいいと思う)、力のいる馬場は得意。これで距離がこなせればちょっとしたものだが、難しいか。上では厳しい。
小倉08-07-5R(T12):ショウナンサリーレ(牝・父キャプテンスティーヴ/母ラスキンウォーク)
スタートがやや悪く中団から。ハイペースだったが三角過ぎに外からまくって行く強気の競馬。直線でも外に持ち出して差してくる。先行馬を全部交わしたところで最後に2着馬に追い込まれ、ぎりぎりハナ差しのいで勝利。時計は平凡だが内容は濃い。
キャプテンスティーヴ× Machiavellian × Sir Ivor 。母の全兄に Vettori (仏 2000 ギニー)が居る。スピードよりも粘り強さが勝る血統で、もう少し距離が伸びた方がいいように思える。あとダートは上手そう。上ではすぐには通用しないだろう。

*1:非常に厳しい状況:鼻出血は正確には運動誘発性肺出血という症状で、時々常習化する場合がある。競走成績に影響するため、これを発症した馬には1ヶ月の出走停止処分が科され、さらに2回目以降の鼻出血は出走停止期間が2ヶ月、3ヶ月……と伸びていく。3回目まで起こしてしまうとその後の発症のリスクと3ヶ月間レースに出られないこともあり、競走馬生活の危機と言える。