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三日坊主新馬チェック 2005-2006 (11)

今週で九州産シリーズも一応終わり。あとはこの後何頭が一般馬相手に勝ち上がるかというところ。例年何頭ぐらい勝てているのだろうか。

オープン(九州産)

小倉08-27-11R(T12) ひまわり賞ミッキーコマンド(牝・父ダンディコマンド/母スイフトクイン)
鮮烈なスピードを見せた (5) 以来。フェニックス賞にも出ていたのだが、スピード及ばず4着に敗れている。来週の小倉2歳ステークスには回らずここへ賞金を稼ぎにきた。
レースでは好スタートから一旦抑えたが、かなり速いペースなのに行きたがって結局三角からハナに立つ。そこからは単騎で引き離して逃げ、直線では後続に差を詰められたが、着差よりは余裕を持ってゴールイン。とはいえ時計は平凡で、正直今日の内容はほめられない。相手に恵まれての勝利と言う他ない。九州産馬同士ならこれでも勝てるが、一般のオープンでは厳しいというのを露呈することになった。前回距離が長い方がいいと書いたが、この気性ではそれも望めない。

オープン

札幌08-27-10R(T15) クローバー賞アドマイヤムーン(牡・父エンドスウィープ/母マイケイティーズ
こちらは強引にまくって勝った (4) 以来。今回も出遅れて最後方から、非常にべたっとしたラップをまたしても強引にまくって行く。四角では大外を回って先頭に並びかけ、直線では内に切れ込みながらよく伸びる。2着馬とは内外離れていた分粘られたが、最後はぎりぎり抑え切った。時計は速く、無茶な内容といいかなり強いレースで、相当な能力を示したと言える。札幌2歳ステークスでも当然楽しみ。

新馬

札幌08-27-4R(T12/filly):トシザサンサン(牝・父ブラックタイアフェアー/母サツマリーベ)
スタートが悪く中団から。しかしかえって先行争いにも巻き込まれず、最内でロスなくレースを運べた。四角手前から内を通って進出すると、直線では内から二頭目を狙って抜け出す。最後は三頭叩き合いになったが制して1着。時計は平凡で、センスと根性は見せたというところ。
ブラックタイアフェアー×カコイーシーズ× NIjinsky 。かなりダート寄りな血統で、力任せにレースをするタイプだと思う。短距離から中距離まで対応できるが半端距離の方がよさそう。半姉のトシメロディー(父マイニング、中央3勝)はダートの短距離で活躍した。血統構成もわりと近く、似たようなタイプか。芝なら時計がかかる方がいい。Raise a Native の4×4。上では辛いだろう。
札幌08-28-4R(T15):タガノアイガー(牡・父サンデーサイレンス/母タガノターキン)
これもスタート悪く中団の後ろから。スローになって苦しいが内を回る。四角手前でも少し待ち、先行馬が横に広がってから内を割る作戦。結果的にはこれで直線の叩き合いに加わることができて、それを決め手と根性で制したということになるだろうか。着差も着差だけに菊沢隆徳の好騎乗が光った。時計は全く平凡。
サンデーサイレンス×グルームダンサー× Danzig 。叔父にタガノテイオー(父サンデーサイレンス、中央2勝、東京スポーツ杯3歳ステークス(G3))が居て血統構成も近いが、よりによって間に挟まっているのがグルームダンサーというのはなんとも微妙。距離が保たなくてむらがありそう。芝のマイル向き。上ではきついかな。
新潟08-28-5R(T18):マキノタキシード(牡・父ブラックタキシード/母ユキノリンドウ)
スタートそこそこよく好位を追走。どスローになってだらっとついて回り、直線に完全に向いてから漸く仕掛けられる。最も加速がつく辺りでは及ばないが、そこから他馬が少しばて始めるとじりじり差を詰めて、最後はかなりぎりぎり差し切った。時計はどうしようもなく、使える脚が(直線なら)妙に長いということだけがわかる勝ち方。
ブラックタキシードの産駒は中央初勝利。改めて戦績を見てみると、実績以上の潜在能力があった気もするし、あの辺までが一杯一杯だった気もする。それならチャンスは与えられてもいい。
ブラックタキシード×サクラショウリ× Bargain Day 。牝系はソシアルバターフライの直系で、かなり異系が濃い。その分ブラックタキシードの持つものが素直に伝わったのかも知れない。近親には活躍馬が殆ど全く居ないが、ちょっと面白い配合だと思う。応援したい。芝の中距離向き。上ではきつい。
小倉08-28-5R(T10):キーレター(牝・父リンドシェーバー/母アグネスフエルテイ)
好スタートから一気にハナに立ち、そのままびゅんびゅん飛ばす。口向きが悪く外へ振られそうになりながらも、どうにかこらえてこらえて直線へ。ついて来られる馬は2頭しか居らず、その馬たちも四角で外にふくれてしまい、そのままリードを守り切った。馬場が荒れて来たことを考慮すれば時計は速い部類だろうが、極めて一本調子なレースぶりではあった。
リンドシェーバー×ノーザンテースト×テスコボーイ。いかにも軽くて初戦駆けしそうな血統で、これで9番人気なら狙い甲斐があったんじゃないでしょうか(誰に言ってるんだ)。芝のマイル以下向き。平坦や時計の速い馬場が向きそう。これも上ではきついだろう。ということで、今週は四頭ともきつそうです。