黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック 2005-2006 (15)

札幌は先週で新馬戦終了。今週はオープン、500 万下もなく、中休みといったところか。個人的にはちょっとだけ助かったり。

新馬

中山09-24-5R(T18):コマンダーシップ(牡・父コマンダーインチーフ/母フサイチエイブル
出たなりで4番手。どスローで出入りの殆どない流れになる。三角からは外目をゆっくり進出。直線に向いてから2着馬に並びかけ、ちょっとだけ交わすとそのままの差を保ってゴール。時計は平凡だが上がりはまあまあで、内容としてもそこそこ。
コマンダーインチーフ× Deputy Minister × Stage Door Johnny 。初戦駆けしないコマンダーながら新馬勝ち。母方には良質な血を受けていて、それなり以上の能力はありそう。半姉にサイレントアスク(中央3勝・現役/秋華賞7着)。Northern Dancer が4×4。芝の中距離向きでちょっとたるい。上でも上がり勝負にならなければそこそこには来そう。
中山09-25-5R(T12):プレシャスドロップ(牝・父フレンチデピュティ/母ザラストドロップ)
スタートはよくなかったが流れに乗って中団の外。ペースは平均よりやや速い程度で、四角手前からさほど無理せずに前に取りつく。直線は4頭の一番外を回るが力強い伸びで押し切り。馬場とペースを考えても時計は平凡で、さほど強いレースではなかった。
フレンチデピュティ×ヤマニンスキー×サクラユタカオー。母父と母母父は内国産の軽快な中距離種牡馬で、そこへフレンチデピュティというのは割と一貫性のある配合ではある。牝系は四代母がスカーレットインクの「緋色の一族」で、母ザラストドロップは中央3勝。Northern Dancer が4×4・5。やはりある程度の能力はあって、一方で底力を欠く面はある。芝の中距離以下向き。上では厳しい。
阪神09-24-5R(T14):ラッキーリップス(牡・父スペシャルウィーク/母ウィッシュバンダム)
スタートは悪く、軽く気合いをつけて4番手に上がる。ペースは遅いが行きたがるところはなく、四角手前から鞍上の手がかなり動いたが、それでも前について行くと直線に入って外から先頭に。少し早かったが後続も脚がなく、そのまま押し切ってゴール。時計は水準級で、総じて悪くない内容。
スペシャルウィーク×リファーズウィッシュ×パーソロン。リファーズウィッシュってわりと好きな種牡馬だったんだけど、輸入されてからはさっぱりだった。というか正確には「輸入されてからさっぱり駄目だったのでわりと好きになった」が正しい。この馬は母の半兄にカシマドリーム(父ジェイドロバリー、中央2勝/2着:京都新聞杯(G2)他)が居る渋い血統で、芝の中距離が本領だろう。それなりにしっかりした末脚があって上でもやれそう。
阪神09-25-5R(D12):ビヨンドザムーン(牡・父デザートキング/母ウッディークー)
デザートキングって片仮名で書くと「甘いの大好き!」みたいな感じするよね。しませんか。
出遅れてダッシュもつかず中団を確保するのがやっと。三角過ぎで6番手に上がるが、先頭からは10馬身以上離される絶望的な展開。それでも直線諦めずに外に出すと、そこから猛然と末脚を繰り出し、セーフティリードに見えた2着馬を差し切ってしまった。ダートはそこそこ上がりがかかり、前が止まっていたのも事実だが、大きく離される展開で折れずに追い込んで来たのは素晴らしい。正直時計も平凡だが可能性を感じさせるレースだった。
デザートキング× Woodman × Briartic 。Nearctic が5・5×4で、Northern Dancer が4・4(父方)。デザートキングと言えば勿論マカイビーディーヴァだけど、本領が必ずしもステイヤーにあるとは思えなくて、特に母父にウッドマンを持ってきた日にはマイル辺りに向いても不思議はない。どちらかと言えば芝向きと思うので、「芝のマイル前後」で。上でも楽しみ。まるで駄目かも知れないが。