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プレイオフ考(プロトタイプ)


今年はプレーオフ前から叩かれまくって本当に辛かった。叩かれるのは慣れているはずなのに、それでも辛かった。
ファンにこんなことを思わせるようでは、何のためのプレイオフか、とも思う。
だけど、昨年といい今年といい、プレイオフの効果は充分あったんじゃないだろうか。昨年はマリーンズも久しぶりに優勝争いに絡めるかも知れないという夢を見た。今年に至っては言うまでもない。
ペナントレースで大差がついていたのは事実だ。ライオンズが負け越していたことも。だけど、最初からそういうルールでやっていたんだ。それに、以前も少し書いたけれど、大差がついている時にこそ機能してくれないと、プレイオフ制度の意味がない。
これがベストだと思っていないことに変わりはない。ただ、現状のチーム数ではこれ以上の制度を中々考えつかないのも確かだ。それであれば、考え方をシフトする必要はあるのかも知れない。本場の MLB だって今年のパドレスみたいな例もある。ペナントレースペナントレースポストシーズンポストシーズン。それ相応の力しかなければ短期決戦でも敗れるだろうし(奇しくもライオンズもパドレスも負けました)、素晴らしいゲームができれば雑音も吹き飛ばせるだろう。
というのを踏まえた上で改善して欲しいと思うのは以下の二点。

ペナントレースの覇者と日本シリーズの出場権は別物とする
あちこちで言われているが、これは妥当なアイデアだと思う。MLB はプレイオフ→リーグ優勝シリーズ、という流れになっているのだが、現在のパ・リーグではリーグ戦の3位までがプレイオフに進む、という形式なのでこの方がすっきりする。野球というのはそもそも6割3分勝てばチャンピオン、というスポーツだけに、短期決戦にある程度以上の重みを与えるのはどんなものか、というのもあり。問題はセ・リーグ側から「うちはリーグチャンピオンが出るのにそっちはチャンピオンじゃない(かも知れない)のかよ!」と言われそうなことだが、セ・リーグもプレイオフ導入するらしいので、これを機に両リーグとも改めればいいのでは。
レギュラーシーズン1位が2球団あった時には第1ステージを行わないという決まりを撤廃
実際に今シーズンの終盤、「ライオンズがホークスにわざと負ければプレイオフ第1ステージに出場決定」という状況になった。これを事前に想定できなかったのは考えが足りないし、そもそもこの決まり自体(特に今年のような状況だと)一見妥当だが考えてみると全然おかしい。3位の球団が1位の2球団とどれだけきわどく競っていても、たまたま2チーム並んだだけでプレイオフに進めない、というのは到底納得できるシステムではないし、プレイオフの趣旨にも反している。当該2球団の対戦成績や、リーグ内勝率(交流戦を除く)などを参照してどちらが第1ステージに出るかを決めるようにすればいいだろう。

まあ、最初から完璧なシステムなど作れないのだし、何年かかけて妥当と思えるシステムを作っていけばいいんじゃないかとは思う。