黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック 2005-2006 (18)

今週は新馬7鞍でステイゴールドアジュディケーティングが2勝ずつ。それだけで充分おかしいが、残り3頭はサンデーサイレンスフジキセキダンスインザダーク。ということは、サンデー系とアジュディケーティングしか勝っていない!

オープン

東京10-22-9R(T16) いちょうステークスジャリスコライト(牡・父 Fantastic Light/母 Chancey Squaw)
(17) 以来の2戦2勝。意外にも距離短縮で使ってきたが、ものともせず楽勝。
どスローを五番手で追走して、直線は馬群の後ろに入る恰好。すっと動けなかった分一度挟まれ、前が一旦空いたところでもう一度詰まって、下げるように外に立て直す。にも拘らずそこから伸びると2着馬を簡単に捉えてちぎってしまった。ひどいレースだったが、能力は非常に高い。前回も書いた通り距離が伸びてよくない筈はないので、とても楽しみ。ファンタスティックライトはいきなり凄い馬を出してきたな。

500万下

京都10-23-8R(T14) かえで賞:テイエムプリキュア(牝・父パラダイスクリーク/母フェリアード)
こちらは (12) 以来の2戦2勝。あまり期待されないまま2連勝という中々面白い経歴になった。普通2戦目には期待されて勝つか、期待もされなければ勝ちもしないかのどちらかが多い。個人的には殆ど期待していなかったが、案外頑張っている。
そこそこのスタートで、内から押して二番手に。平均よりやや速いペースで、直線入口ではやや苦しくなるが、外から2着馬に来られると再び頑張って伸び始める。最後は思ったより差をつけてゴール。悪くない内容だった。しかし前回も書いたようにいまいち得意そうなところのわからない馬で、この後どうするのだろうか。流石にオープンでは辛いと思うが。
どうでもいいけど、ラジオたんぱの実況がスタート直後と四角手前の二度にわたってこの馬を「マチカネプリキュア」と呼んでいた。同枠にマチカネニオウミヤが居たためのミスだと思われるが、細川氏がほんとにプリキュアなんてつけてたらきっとぎょっとするな。

新馬

東京10-22-3R(D13):カナハラグロリア(牡・父アジュディケーティング/母カナハラカレン)
未見。
アジュディケーティング産駒の新馬勝ちは現3歳世代では1頭だけ(リンガスゲーム)。そのリンガスゲームも以後は休み休み4戦して全て二桁着順とまさに泣かず飛ばずで、中央では久々に現れた期待馬と言えようか。まあ南関東であれだけ走ってれば全然いいとは思うけど。
アジュディケーティング×ミナガワビクトリー× Exclusive Native 。正直活躍馬は出ていない牝系だが、素直にダートの中距離向きか。今回は短距離で勝っているが伸びた方がよさそう。1700m は特に面白い。時計はそこそこ速く、上でも通じる力はあるかも。
東京10-22-4R(T14/filly):スイートピルエット(牝・父ステイゴールド/母スイートミルト)
未見。
ステイゴールド×ダンスホール× Desert Wine 。うーん、字面だけ見ると結構たるそうだなあ。半兄にハードクリスタル(父クリスタルギリッターズ、中央7勝・現役)、母の半妹にクロカミ(父 Caerleon、中央7勝)が居る、走る牝系ではあるんだけど。芝の中距離向き、とする。スパートが長いレースの方が合いそう。日本の競馬なら 2200m とかおすすめ。
とか書いたがこのレースはもろ3ハロンだったらしい。乗った田中勝も「1600m ぐらいまでがよさそう」と言っていたようだし。どスローで時計は参考にならず、上で通じるかは微妙。
東京10-23-5R(T18):ハネダテンシ(牝・父フジキセキ/母ブルーサヴァンナ)
未見。
フジキセキ×シンボリルドルフ×モガミ。三代母はメジロヒリュウで、即ち祖母の全姉にメジロラモーヌ(中央9勝、牝馬三冠)、祖母の半弟にメジロアルダン(父アスワン、中央4勝/高松宮杯(G2))、ついでに母の半姉にメジロランバダ(父テリオス、中央6勝/日経新春杯(G2))も居るど名門。この超本格派へフジキセキを持って来るのは面白いセンス。サンデーサイレンスとの配合も見てみたい気はするけどね。
やはりスローだが、それにしては上がりも凄く速いというほどではなく、ちょっと微妙。しかし乗った後藤は「来年のオークスが楽しみ」とまで評価している。この上まではやれそう。
京都10-22-5R(T14):ウインレジェンド(牡・父サンデーサイレンス/母シンコウノビー)
未見。
サンデーサイレンス× Nashwan × Northern Dancer 。母のシンコウノビーは中央1勝馬だが、ファンタジーステークス(G3)2着など、オープン中心に8戦して掲示板を一度しか外していない堅実な馬だったようだ。兄姉はいまいち走っていない。普通に支えがしっかりしていて、芝の中距離向き。
前半抑えていたが途中から行かせるやや効率の悪いレースだったようだ。それでも時計は速いしそこそこ強い勝ち方とは言える。上でもやれそう。
京都10-23-3R(D12):スズノケーティング(牡・父アジュディケーティング/母スズノナルビー)
未見。
アジュディケーティングその2。こちらは単勝万馬券の超人気薄。アジュディケーティング×トウショウボーイ×ダイアトム。牝系は地味で、半兄にスズノカイザー(父ゴールデンフェザント、中央2勝)が居る程度。芝でやれても全く不思議というのではないけど、それでも多分ダート向きだろう。スピードが強調されるので 1400m 辺りがいいかな。
展開に恵まれ、時計も平凡。上で通用するとは考えにくい。
京都10-23-4R(T20):ダークメッセージ(牡・父ダンスインザダーク/母エヴリウィスパー)
未見。
ダンスインザダーク×ノーザンテースト× Crafty ProspectorNorthern Dancer が4×3。ものすごく元気のいい牝系で、母の全兄にビッグショウリ(中央7勝地方3勝/マイラーズカップ(G2))、母の全弟にビッグテースト(中央平地1勝障害5勝/中山グランドジャンプ(JGI))が居るほか、従兄にはレニングラード(父トニービン、中央4勝/アルゼンチン共和国杯)などが居る。父のいいところが素直に出そうで、芝の中長距離向き。
どスローで時計は評価できないが上がりは速い。上でもやれそう。
福島10-22-5R(T12):パセティックゴール(牝・父ステイゴールド/母ワンモアワード)
未見。
ステイゴールド× St. Jovite × Danzig 。母は中央1勝。Halo が3×4、Northern Dancer が5×5・5と、ややうるさい近交が2本ある。底力は充分なステイゴールドに、気合いの入ったサンジョヴィート、そしてスピードのあるダンツィヒ、と中々面白そうな配合ではある。これも素直に芝の中長距離向きか。1200m で勝ち上がってるのは流石に気になるが……。
芝の状態はそれなりによさそうだが時計が遅い。福島ということで若干レベルが低いのは否めないかも。上では苦戦。