黄昏通信社跡地処分推進室

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上野動物園へ赴く。Tさんがカピバラを見たいと希望したからなんだけど、行ってみるとバクとラマと同じ檻に入れられていて、しかもたった1匹で隅の方でじっとしていた。もともと暖かい国の動物なので寒いのには弱いらしいのだが、それにしてもひとりぼっちは気の毒だ。まあ檻暮らしなんてみんな気の毒には違いないのだが、だからこそもう少しなんとかならないのかとも思う。げっ歯類にしてはあまり鼻が尖ってなくて、妙な可愛げがあった。
門の側でパンダ焼というのを売ってたので買ったのだが、それを作る機械が以前実家の近所にあったたいやき屋の自動たいやき製造機と基本的な構造が全く同じで、ちょっと懐かしい気分になった。そのたいやき屋のおかげでおれ結構大きくなるまでたいやきってああいう機械で作るもんだと思ってたんだよなあ。
夜Tさんの布団が届く。押し入れの上段だけだとふたり分は流石に入り切らん。