黄昏通信社跡地処分推進室

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大障害を観に中山競馬場へ。今回は妻と妻の同僚(IJSも来た人)と3人で。昼過ぎの到着だったから地べたをうろうろしたんだけど、いやあ、寒かった! 中山は安い指定席もないし、当日入れるようなところはパドックがやたらめったら遠いし、中々難しい。
そんなわけで大障害も地上で観ていたんだけど、これはこれで違った迫力があるね。障害に限らないけど蹄音が直接聞こえるのは好き。
レースはテイエムドラゴンが圧勝。京都ハイジャンプから回ってきた3歳馬で、当日馬体重はマイナスで見た感じも細く、明らかにしんどいだろうと思っていたらこの楽勝でびっくり。あらゆるセオリーを突き抜ける快勝で、ハイペースとはいえ時計も相当速く、今後の活躍は約束されたように思える。3歳とまだ非常に若く、末恐ろしい馬だ。白浜はようやくこのレース初勝利で、名実ともに一流騎手の仲間入りというところか。今日の仕掛けのタイミングは素晴らしかった。
メルシーエイタイムはレース前に東スポで出っ津ぁんがちょっとだけ吹いてて、「でもまあマダンテに普通に負けてるしここではねえよな」としかおれは思えなかったのだが、展開にも恵まれて2着まで追い込んできた。この馬も3歳で、恐るべし3歳世代。
3着はメジロベイシンガーパドックでは大人しくとぼとぼ歩いていて、前走の方がよかったんじゃないかと思えたけど結構頑張った。この馬も4歳と若く、引き続きチャンスがありそうだ。
4着はテレジェニック。やはり届かないのはこの馬らしいが、いくらなんでもこの一年使われ過ぎだろというのは誰しも思うところではあり。それでも上半期よりも明らかに下半期の方が力をつけていたので、来年はもう少し大事に使って欲しいところ。今日はこれでもよく走った。
5着はマイネルユニバース。今年の秋以降の5走は前走以外掲示板に載り、飛越もだいぶ上手くなった印象がある。兄たちの域には及ばないにしてもこの馬なりに力をつけているということなのだろう。とはいえ前走に引き続いて左手前で走っていたそうで、それは調教の範疇かと思われる。しかし右回りを右手前で走るのって当たり前じゃないのか? どうなってるんだ?
チアズシャイニングは8着。前走太かったというところへさらに +2kg 、雪の影響で輸送にもえらく時間がかかってしまったらしく競馬にならず。飛躍の秋になるべきだったこの3走を棒に振ってしまったのはこの馬にとっては痛いだろう。来年は巻き返しなるだろうか。
メジロオーモンドは12着。展開も厳しかったし、今回馬体重も増えていたということで、やはりどうも反動が大きかったのか。最後ばったり止まっていて、脚部不安の可能性もある。だとすればこれ以上は望めまい。みなさま、1番人気はやり過ぎです。
バローネフォンテンは期待したが11着。太かったし展開も厳し過ぎた。残念ながら一息入れた分がマイナスになってしまった感じ。素質は感じさせながらブレイクし切れないもどかしい一年だった。来年は勝負の年になるだろう。
競走中止マイネルマルカート。ちなみにギは2年連続競走中止だそうな(昨年はミヤビグレート)。バトルラインの仔ってことで応援してたんだがなあ。マダンテをハナ差とはいえ負かしたこともあり、弱い馬ではない筈。まだ4歳だしキャリアも浅い。今後に期待したいところ。
主役が定まりきらないまま推移した今年の障害戦線を、最後の最後に現れたテイエムドラゴンが一気に平らげたレースとなった。この2レースだけでも王者と呼ばれるにはふさわしい成績であろう。来年へ向けてはっきり軸が定まったというべきで、とても興味深い結果になったと思う。