黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

いまさら受験心得その1:「受験番号をどこかにメモしておきなさい」

シーズンもそろそろ終わりだが、たまには受験ねたなど。
個人的な受験の思い出と言うと、受験票を捨ててしまったことに尽きる。1年間の浪人生活の末にようやく大学に合格し、残りの受験で受かろうと落ちようともう受験勉強はしなくていいことが決まった3月上旬のある日、おれは机の大掃除を敢行した。プリントも教科書もノートも最低限の物以外はどかすか捨てて、久しぶりにすっきり。
で、最後の試験の前日、持ち物リストの最上位にある品物をチェック……ってねえよ!受験票ねえよ!
どこを探しても見つからず、大学に電話をかけてみるもちょうど土曜日で事務は休み。ああもうこれはどうしようもない。とりあえずその日は寝て(結構寝られました)、翌日受験票を持たずに試験会場に向かった。
幸いだったのは、自分の受験番号を何故か記憶していたこと。昔から要らんところで記憶力を発揮する質だったのだが、この時ばかりはそれが役に立った。門のところで職員に事情を説明すると、教室に向かって指示を仰げとのことだったので素直に従う。もちろん、受験票を忘れる受験生ってのは絶対に何人かは居るわけで、試験が終わるとそのまま職員にマンツーマンで別室に連れて行かれ、写真を撮られたり住所を訊かれたりした。この時は他に20人ぐらい居たと思う。
ところが、試験は二日あったので、恥ずかしいことに翌日も全く同じことをされた。初日受験票忘れた奴は普通翌日忘れないし、初日持ってきた奴が翌日わざわざ置いて来るとも考えづらい。つまり二日続けて連行されてる奴なんてもう失くしてるに違いないわけで。参った。でも、おれひとりかと思ってたら他にふたり居た。今思えばそのふたりにも失くしたかどうか訊けばよかった。
そんな有様だったが、結果は合格。その大学に進むことになった。
まあ、そういうこともあるので、受験生のみなさまにおかれましては受験票がお手元に届いたら番号をどこかに控えておかれるとよろしいかと存じます。受験番号さえあれば、なんとか受験したり合格したりできますので。他所の大学は存じませんが、多分どこでも似たようなもんだろうと思います。