日曜日 ZINC に行った時に店の中で見つけた絵本。「30 ways to have fun」というテーマで、見開きのイラストが 30 枚ついている。ひとつひとつは例えば「自分の顔をコピー機で写してみる」とか、「手持ちの CD を色相順に並べてみる」とか、そういう他愛無いことばかり。だけど、それが信じられないぐらい上手いドット絵で描かれていて、なんとも言えない味を出している。
もともとは kaliber10000 というウェブサイトでの企画だったらしく、それが好評でシリーズ化して、ついには本にまでなった、というような経緯らしい。ほんとはもう少し詳しく書いてあったんだけど、英語力がないしお腹空いてたのでこんなもんで勘弁。
現在は作者のウェブサイト flip flop flyin' にアーカイヴがあり、いくつかの作品を見ることができる。一応動画でちょっとだけ動くのだが、先に見たことを抜きにしても紙に印刷されているさまもとてもキュートだったと思う。
なんでもゲームに結びつけるのは悪い癖だけど、それにしても、ドット絵というのは大きな可能性を持っている表現技法なのだと今更ながらに気付かされる。モニタの解像度が上がることで得られたものはとても大きかったけれど、他方で失ったものも確かにあったのだな、と。郷愁を抜きにしてもそう思う。