黄昏通信社跡地処分推進室

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名前を残した馬たちへ2006 (7)

もう少し。
第1回→名前を残した馬たちへ2006 (1)
第2回→名前を残した馬たちへ2006 (2)
第3回→名前を残した馬たちへ2006 (3)
第4回→名前を残した馬たちへ2006 (4)
第5回→名前を残した馬たちへ2006 (5)
第6回→名前を残した馬たちへ2006 (6)

ポリッシュパトリオットUSA(父 Danzig/母 Maria Waleska,1988) 用途変更
ダンツィヒ系のぱっとしなかった種牡馬。日本での供用初年度に京王杯スプリングカップ2着のスカイアンドリュウを出したが、今に至るまで賞金頭がスカイアンドリュウだったりする。たった9戦しかしてないのに。ということでここまで共用されたのならまあまあだし、見限られるのも仕方がないとも言える。面白いのはスカイアンドリュウ種牡馬になっていること。奇跡は起きるか。
マイニングUSA(父 Mr.Prospector/母 I Pass,1984) 転売不明
マイニングと言えば輸入前の産駒スーパーライセンスが思い出深い。なんとなくするする勝ち上がり、とうとうオープンまで勝ってしまった。底力に欠くし距離も保たない、いかにもミスプロ系らしい種牡馬だったと思うんだけど、ゼンノロブロイの母の父だってのは中々不思議だ。年齢的に供用停止はまあ。転売不明は気の毒なり。
マイヨジョンヌ(父リヴリア/母アンフィニィ,1990) 用途変更
早世したリヴリアの出した活躍馬の一頭。若い時から頭角をあらわし、クラシック路線にも乗ったが先行して足りないレースを続けた。後年脚質転換してからはローカルで豪快な脚を見せ、最終的にG3を3勝している。今成績見返して気付いたけど、坂井千明との相性がもの凄くよかったんだな。名脇役と呼ぶにふさわしい馬だった。函館記念の1位入線降着を憶えている方も多かろうが、個人的には6歳時の小倉大賞典が何故か印象に残っている。大崎昭一(この人もアレな方面へ行ってしまったなあ……)を鞍上に、三角から最内をついて出し抜けを喰わせようとしたレースで、まあ見事に失敗に終わるんだけど、その勝とうとする意志が忘れられない。細々と送り出した産駒はやはり走らず供用停止。リヴリアの父系はここまでか。今は故郷の川上悦夫牧場に戻って余生を送っているそうです。
ミシルUSA(父 Miswaki/母 April Edge,1988) 用途変更
イタリアを本拠地に各地を転戦したロード・ウォリアー。1993 年のジャパンカップにも来日し、下馬評は低かったが6着とそこそこ好走している。6、7歳時はアメリカ合州国で走っていた。引退して日本で種牡馬入り。フェアリーステークスを勝ったホワイトカーニバルを出したが、他に活躍馬は出せず。静内スタリオンステーションの閉鎖に伴い青森に移動したが、まもなく供用停止となった模様。ミスワキ系は種牡馬としては面白そうなんだけど、日本には微妙に向かないかもね。じゃあどこ向きなんだって言われると困るが。
モガンボUSA(父 Mr. Prospector/母 Lakeville Miss,1983) 用途変更
輸入前の持ち込み馬グレイトチャーマーがかなり走ったが、輸入されてからはダートの短・中距離を中心に手堅く稼いだものの活躍馬はあまり出せなかった。結構期待されていたようで、それを考えれば失敗と言うべきなのかも知れないが、ミスプロ系なんてこんなもんという気もする。年齢的に供用停止は仕方ないところだろう。賞金頭は断トツでメイショウワカシオだったりする。
ヤシマジャパンUSA(父フォーティナイナー/母 Big Dreams,1994)輸出:韓国
松山厩舎のおぼっちゃん。新馬戦を大楽勝して期待されたけど、そこからは期待に活躍が追いつかず、尻つぼみの成績でとうとう突き抜け切れなかった。それでもハウスバスターの半弟という血統もあってか種牡馬入りしたが、交配相手もあまり集まらなかったようだ。このたび父フォーティナイナーが注目されて?韓国へ輸出。このままではじり貧だしチャンスと言えるだろう。頑張って欲しい。

明日最終回の予定だけど、来週になる可能性もわりとあったり。