黄昏通信社跡地処分推進室

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不適切な金銭

今更ながら。
こういうことが起きるのは第一に人材の流動性が低いからだろうな、と思う。契約金が高いのも同じ理由で、一度確保してしまえば9年は働いてくれるというのはかなり長い。大卒や社会人出だったらその間にピークを過ぎてしまうこともあり得るわけで、9年より長く働いてくれる可能性も結構ある。
いい選手を採れば、もちろんその球団は強くなる。でも、球団が前評判の高い選手を採ろうとするのは「強くなるから」だけではないのだろうな、という気がする。清原の遇され方や、今年に入ってからの松坂に関する報道なんかを見ていると、とにかく人気のある選手を手に入れるというのが集客への近道だと少なくとも球団側は思っているし、マスコミの取り上げ方も含めて実際そういう一面はあるのだろう。
球団は球団毎に最大限の努力が要求される。いい選手を最上級のリーグに吸い上げることは水準維持には欠かせない動きで、それであればある程度の額の契約金は当然正当なものだ。だけど、一方でどの球団も同じだけお金を持っているわけではない。戦力の不均衡は競技の魅力の低下につながるから、際限なくお金をつぎ込めるシステムは競技全体のためにはならない。
その矛盾の狭間でそれでもどうにかやって行こうと思うなら、少なくとも裏金積んでまで選手を取り合っている場合ではない。現状のシステムで戦力均衡が上手く実現されるとはとても思えないのだけど、それはそれとしてひどい動きではあるよなあと。