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そんなスローペースじゃスプリンターがマイラーに勝てる筈ない。/高松宮記念 (G1)

なんか 1200m 未経験馬がまた勝ったということでスプリント路線のレヴェルが下がったとか言われているけど、ちょうどその前の日に東スポで面白い記事が出てた。かいつまんで言うと「ここ2年は3ハロン目が 11 秒台まで落ちていて、それでマイラーの台頭を許している」というもの。今年は重馬場だったから単純な比較はできないにしても、前半 33.7 秒はやはり速いとは言えないし、案の定マイラーに勝たれた。
すげえシンプルに考えると、距離適性が短い馬の、距離適性が長い馬に対するアドヴァンテージってのは、「ペースの速いレースに対する対応力」に他ならない。だから短距離のスローペースってのは、スプリンターにとっては自殺行為だ。
じゃあなんでスローペースになってしまうのか、ということを考えた時に、初めてレヴェルの話になるんだろうと思う。飛ばして勝てる馬が居なくなったからだ、とすればそれはスプリント路線の空洞化に他なるまい。外国産馬流入が減って、一時期ほど莫迦っ速い突貫型のスプリンターは減った気もする(超印象のみ)。だけど、G1 のペースが下がっちゃうほど速い馬って居ないのか?
まあ理由などはっきりとはわからないしこれ以上の考察はしないけど、こと高松宮杯に関してはスプリンターのレベルとかいうより騎手の乗り方に起因する面もあるんじゃないかと。今年みたいなペースになるぐらい周りが行かないなら、それこそある程度先行力がある馬が 33 秒そこそことかで逃げれば結構勝負になったんじゃないのかな。それは極論にしても、ここ2年続けて生じている「隙」を誰も突くことができなかった、という印象はあった。おれは。