黄昏通信社跡地処分推進室

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岡村靖幸

中々に複雑なニュースではある。まあ「やっちまったなあ」というのが真先に浮かんだ感情なのだけど、同時に「やっぱり」という風にも正直思った。
二度も逮捕されていれば、復帰できたこと自体が稀有であるということも次にやったらどうなるかということも本人は少なくとも理性では理解していたはずで、にもかかわらずやってしまったのは意志が弱いとかいうレベルではなくそれだけ依存症というものが強力だということだろう。もちろん意志が弱いだけかも知れないのだが、依存症も意志決定も本人の脳内で生じることだからその意味では線引きそのものが不可能で、こういうところも薬物依存の厄介さではある。
いずれにせよもう少しちゃんと治療してなきゃいけなかったんじゃないのか、という気はするが、それも結構難しいのかも知れない。どこまで回復すれば治療したとみなされるのか、どこまで薬から離れればスリップしないのか、個人差もあるだろうしはっきりしたことが判るものなのかどうか。
ひとことで言えば残念、で片付く話なのだけど、ちょっと思わされるところのあった話だった。