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プロツアー・クアラルンプール

“ジョニー・マジック”ことジョン・フィンケルが復活優勝ということで話題になっているが、中々に残酷な結果だなあと思う。
というのは、フィンケルって今そんなに力入れてマジックやってるのか? とはどうしても思えてしまうからだ。今回に向けての準備も「地元の連中とドラフトしてたよ。OMS 兄弟とかズヴィとか*1と」とか言っているぐらいだし、マナバーン2008 のロードウォリアーの記事で中村修平が書いていたところによると今ブックメーカーやってて日収 8000 ドルという境遇らしい。
なんといってもプロツアーなんだから、世界中から今マジック上手くてやる気のある奴らが上から 300 人集まって行われるイベントなわけだ。ある程度以上生活がかかってる所謂プロプレイヤーはもちろんのこと、PTQ を抜けたアマチュアだって、それはそれで今回限りかも知れないチャンスに目の色を変えて臨んでいる。強い奴が必死に勝ちに来ている。
なのに、フィンケルは勝ってしまった。そこまでフィンケルが強いのだとしても、この日は「ジョニー・マジックの日」だったのだとしても、厳しい結果には違いない。前者だとすれば才能の差を努力でひっくり返すことがかくも困難であるという話になり、後者なのだとすればマジックに占める運の要素がかように大きいということを改めて突きつけられたことになる。
基本見てるだけの人間にしてみれば古くから見ているプレイヤーが優勝するのは単純に嬉しいものだが、現役のプレイヤーたちはこの結果をどう受け止めたのだろうか。

*1:これは我ながらちょっと悪意のある引用で、正確には「Drafting with New Yorkers -- OMSs, BDM, Sadin, Matt Wang, Zvi, Hashim Bello, Tony Tsai, Josh Ravitz, etc.」だそうです。