黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

中山グランドジャンプへ向けて(外国馬編)

今週末はもうグランドジャンプだったり。今年はへぐって PJS も行ってないのでなんとも泥縄ではあるのだけど、ともあれ楽しみには違いない。登録は 12 頭とやや寂しいものの、頭数の割にはメンバが揃ったと言えるのではないだろうか。
海外からの招待受諾馬は今年は3頭だったが、周知の通りカラジは屈腱炎で無念のリタイアとなった。残る2頭がいずれも PJS は使わずにグランドジャンプに挑む。
JRA のプロフィールがとにかくあほみたいに詳しいので書くべきこともあまり無いが、一応雑感もざざっと。

アラームコール ALARM CALL(FRA) Solar One / Baranciaga (by Bering)

Pedigree Online : ALARM CALL
JRA :アラームコール号プロフィール
とにかくオーストラリア/ニュージーランドからの参戦が多い印象のこのレースだが、何故かフランスからは細々と参戦馬がある。とはいえ今回は3年ぶり、馬券に絡んだのは第2回のボカボカ(2着)が最後となる *1。もはや前世紀の出来事だ。
かなりの成績を残しているが、レースの格などを見る限りでは一線級には少し届かないぐらいと言ったところか。このクラスであれば通用する可能性もあるだろうし惨敗の可能性もあるというところだろう。欧州とはスピードが違うので常識的には辛いが、意外にも最高ハロン時計はグライディングよりもこの馬の方が速い。週末まで天気がぐずつくようでもあるしチャンスが無くはないかも知れない。
父は Alleged の直仔、母の父は Bering 。あー、うん。雨、降るといいねえ。

グライディング GLIDING(NZL) Lord Ballira / Purring (by Gold Carat)

Pedigree Online : GLIDING
JRA :グライディング号プロフィール
北米からは第4回のオールゴング以来、実に6年ぶりの参戦となる。カラジが無事なら欧州、北米、豪州と久しぶりに三大陸から、という面子になっていたと考えると惜しまれるが、まあ言っても仕方ない。
こちらは平地で3年ほど走っていたため障害のキャリアは短い。G2 と G1 をひとつずつ勝っているが、いずれも novice、つまり障害入りしてからの期間が短い(おおむね2年以下)馬しか出られないレースだそうだ。ただし G1 の方の Foxbrook Supreme Hurdle Stakes は賞金総額が 100000 ドルで、BC スティープルチェイスのアンダーカードとしては最も賞金が高い。おそらくはノービスの最高峰に近いレースと想像する(まあ日本じゃ未勝利戦で 100000 ドル超えるけどな)。
上がり目があるのは魅力的で、もし同じぐらいの人気に留まるようであればこちらの方が面白いかとは思う。ハードル中心に使われており、「アメリカの平均的なハードルよりも中山の障害の方が少し大きい」とのことなので、逆に言えば低く飛ぶレースに慣れているということにはなるだろう。斤量の違いを考えれば日本のレースについて来れても不思議はない。年明けに一息入れて3月に叩いてから来日という臨戦過程も好感が持てる。
父は Star Kingdom の直系曾孫で Star Kingdom の3×3を持っている。ニュージーランドって感じするな。母の父はミスプロの仔。

*1:第2回のボカボカ(2着):勝ち馬はゴーカイ。この年までは 4100m で、中山大障害と同じコースだった。