黄昏通信社跡地処分推進室

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低段者のための初級アンサー×アンサー教本/形式編 (1):多答フィニッシュクイズ

例によって突発企画。

ルール

ターン制のクイズ。複数正答のある問題と、8つの選択肢が表示される。各プレイヤーは3つまでの選択肢を選び、ターンを終了する。もうひとりのプレイヤーはまだ選ばれていない選択肢の中から3つまで選ぶ。以上をいずれかのプレイヤーが誤答を選択してターンを終了するか、全ての正答が選択されるまで行う。
最後のひとつの正答を選択してターンを終了すると、そのプレイヤーに「FINISH」が記録され、10pts. が入り、その問題は終了する。
誤答を選択してターンを終了すると、反対のプレイヤーに 10pts. 入ってその問題は終了する。
ひとつも回答を選択しないでターンを終了すると、反対のプレイヤーに 10pts. 入ってその問題は終了する。

  • 正答数はCリーグは6個で固定されており、画面に残り正答数が表示される。Bリーグ以上では正答数は不定で、表示もされない。
  • 出題数はジャンルポイントレベルが相手より高い:2問、同レベル:1問、相手より低い:1問。
  • 5問目以降はポイント2倍。
  • 制限時間は 100 秒。
  • ジャンルポイントは「正答を選択して、かつ誤答を選択せずにターンを終了する」と +1pt.。誤答を選択してターンを終了するとマイナス 1%。なにも選択せずにターンを終了した場合は、相手に得点は入るがジャンルポイントは上下しない。
  • プレーオフでは選択不可。

概要

一問多答クイズと、お互いに丸を消していって最後のひとつを消した方が勝ちになる遊びを組み合わせた形式。ターン制だがバランスがよく、中難度〜高難度の問題は特に面白くなる。逆に易問は単なる丸消し遊びと化す。
ルールには明記されていないが、Bリーグ以上における正答は必ず5〜7個となっている。この5〜7個というのが肝である。
丸消しゲームとして考えてみると、自分のターンで正答が3つ以下なら必勝状態となる。逆に、自分のターンで正答が4つだと必敗状態となる。ということは、自分のターンで正答が5〜7個なら必勝状態となる。正答を4つ残して相手にターンを渡すことができるからだ。つまり、この形式は本質的には常に先攻が必勝となる。正答がすべてわかりさえすれば。

攻略法――先攻の場合

第1ターンに正答を4つ残してターンを渡すことができれば、もはや攻略法どころか必勝法となる。しかし時間制限が厳しく現実には中々難しい。(正答ではなく)誤答の数を数えるのは勿論のこと、誤答がいくつの時自分は正答をいくつ選択しなければならないのかを、考えずに感覚で判るようにしておくことが必要となる。
4つ残せそうにない場合は、状況によって対応は異なる。

単純に時間が足りなくて判別が間に合わない場合
計算問題などで多いが、この場合半端に時間を使ってしまうと相手に時間を与えることになる。確実に該当するものをひとつ選んで相手にターンを渡すのがよい。相手は特に意識していなければ上から判別しているだろうから、こちらも上から選ぶこと。
いくつかは正答/誤答と判るが残りが判別できない場合
おそらくこの状況が一番多い。基本的には正答と判るものを選んでパスするのがよい。確実に正答と判るものが複数ある場合は全部選ぶこと。ただし相手は知らないだろうと思えるようなマイナーな正答選択肢があれば残す。確実な誤答が3つ判れば残りは全て正答であることを忘れないように。
ひとつも正答が判らない場合
いわゆる「黒ひげ」状態。明らかに誤答と判るもの(例えばタイトルの誤記など)以外からひとつだけ選んでターンを渡すこと。ここでは詳述しないが、確率的にはひとつだけ選ぶのが常に一番ましな方法となる。
ターンが戻ってきた場合も、基本的には上記と同じとなる。判別がつかない選択肢を選ぶか選ばないか迷った場合は、選ばない方が手堅い。時間がなくて2問以上取る必要がある場合などは選ぶ手もある。

攻略法――後攻の場合

原理的には後攻は負けて当然の立場ではあるが、実際にはチャンスも少なくない。先攻と同じように、誤答の数を数えること。先攻の動きをよく見ること。速攻で簡単なものをひとつだけ選んできたのなら判別ができていない可能性は高い。逆に時間をかけて複数選んできたのなら4つ残しをされているかも知れない。

4つ残しされた場合、されていそうな場合
本当に4つ残しされていればできることはないので、さっさと(できるだけ簡単な)正答をひとつだけ選んでターンを渡すこと。たくさん選んで相手を楽にしてやることはない。相手にも曖昧な選択肢が残っているかも知れないのだ。それに、どうせ取られるのなら早く次の問題に移りたい。
判別に時間がかかる場合
これは後攻ならなんとかしたいところ。先攻の1ターン目分の時間がある上に、最低でもひとつ先攻が判別してくれているからだ。上にも書いた通り、相手は上から選んでくるだろうから、今度は下から判別すること。(まあお互い意識していれば読み合い、というか運。)自分が判別していないものを相手に判別させられれば最高だ。4つ残して相手に渡したい。
いくつかは正答/誤答と判るが残りが判別できない場合
先攻と同じ。わかるものを選んで終了するだけ。フィニッシュできる可能性があることにだけ気をつけよう。
ひとつも正答が判らない場合
先攻と同じ。上に書いた通り、何ターン目であっても常にひとつだけ選ぶのが最善手となる。

その他

ターン制である上に1問で複数回ジャンルポイントが増える可能性があるので、GP を非常に稼ぎやすい形式である。そのため GP を上げたいジャンルがある時には(勝敗を度外視すれば)効果的。逆に言えば GP 屋にこの形式で相手のジャンルを投げるのは自殺行為と言える。
問題数が少なくなりがちなので、1問1問の重要性が高い。1問が命取りになる反面、格上を倒せる可能性も低くない。厳しい問題も多いが、諦めずに喰らいついて行きたい形式だ。