黄昏通信社跡地処分推進室

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そろそろ QMA6 のロケテについて一言いっとくか(プレイしてないけど)

実は職場から池袋はまあまあ近いのだが、今週はソラリスの準備を優先していたのでまだロケテストには行っていない。上手く時間が取れれば一度ぐらい触ってみたいところではある。
先日魔術師の人からこんなコメントをもらったまさに直後にこの発表、というのはなかなか味わい深いタイミングだが、ともあれ今回はシリーズ最大の仕様変更となりそうだ。初代から今までずっと続いてきた「5ジャンル×n形式」というカテゴライズが変更されるのは大きい。プレイヤーの反応も概ねこの点に集中していると言える。ざっと見たところでは反対意見が多いようだ。

ジャンルの変更

所謂左の3つ(アニメ&ゲーム、スポーツ、芸能)はそのままで、右のふたつが再編される。「雑学」「学問」が「ライフスタイル」「社会」「学問文系」「学問理系」となる。雑学から後二者に移るものも学問から前二者に移るものもありそうなので、分割ではなく再編と考える方がいいだろう。

形式の統合

こちらはより大きな変更で、現在の 11 形式(+ランダム)が4形式(+ランダム)に統合される。

  • ○×、四択、連想→「セレクト」
  • 四文字、並べ替え、スロット→「パネル」
  • タイピング、エフェクト→「タイピング」
  • 順番当て、一問多答、線結び→「マルチセレクト」

ところでおれ今年の4月にこんなこと書いてた。忘れてたけど。

サブジャンルの消失?

ロケテスト版ではサブジャンル(サッカーとかTV・CMとか)が実装されていないため、選択できないのではないかといわれている。
変更の意図は推測するほかないが、シリーズが続くにつれてやはりある種の閉塞感みたいなものが生じているということだろう。自分も5年どっぷりやってるので多分わかんなくなってるのだが、あるゲームがシステム的にさしたる変化もなく稼動する期間として5年というのはかなり長い。まあ、正確に言えば初代から2へは問題が引き継がれていないので4年と考える方が妥当かも知れないが、それでも短くはないと思う。
称号保持者や魔法石上位者の履歴などを見れば、上位層はある程度決まった面子が多いと判断されるようにも思われる。上位層の固定化は新規参入者への障壁となりやすい。できることならここらで大きなリセットをしたい、とコナミは判断したのだろう。
全問新問にするのが最良のリセットではある。しかし、良質の問題をそれだけ揃えるのはおそらく不可能だ。悪問が多ければゲームは詰まらなくなるし、問題が少なければヘビープレイヤーに簡単に全部回収されて寿命が尽きる。
現在の膨大な数の問題をなるべく活かしたまま「リセット」に近い効果をもたらそうとした、というのが今回の変更の意図ではないか、と考えている。
だから、サブジャンルについてはまだ不明だが、おそらくなくなるだろうと思う。ランダム(サブジャンル)使いにだけ武器を残すようなことは多分しないだろう。「サブジャンルの切り分けを全部変える」という可能性はなくもないが、現実的には難しい。
この擬似リセットがどこまで機能するかはわからない。肝腎の問題は引き継がれるので、やりこんでいるプレイヤーが有利なのは結局変わらないだろう。STJ を統合するとなれば、それを鍛えるのが最強なのは明らかだろう。もしかすると、今まで以上に上位陣の決勝は STJ だらけになるかも知れない。
とはいうものの、とにかくも全員が「武器」を一旦失った上で、手探りで新しい環境に挑むことになるのは確かだ。自分の使っていた形式が含まれる新形式を使い続けるのか、それとも別の形式に移るのか。ランダム使いは形式を決めるところからスタートしなければならない……「ランダム」を使い続ける猛者を別にすれば。STJ を使っていたプレイヤーは、残りのふたつを押さえる苦行に耐えられるのか(特におれみたいな中堅プレイヤーには切実な問題だ)。この面白さは、これまでの新作リリース時にはなかったんじゃないかな。
それに、今までよりマイナーな形式にも少し光が当たりやすくなる。4、5と続けて予選で投票制が敷かれていたため、人気のない形式は中々選ばれなかった。決勝で使われる頻度が低い形式は尚更だ。具体的には○×や四択辺りはここ2年あんまり触れてない人も多いのではないだろうか。投票制を継続するようなことがない限り、即答系や(予選での)STJ はずっと増える筈だ。
いくつかの形式を抱き合わせる、ということ自体も案外楽しいんじゃないかと思っている。複数形式のセットというと初代のノンジャンルランダムを思い出す古参のプレイヤーも多いかと思うが、個人的にはあれが結構好きだった。特にノンラン1(即答系+タイピング+J)は独特の緊迫感があって楽しかったと記憶している。次作も即答系は熱いだろうし、STJ ひとまとめなんて想像しただけでテンションが上がらざるを得ない(よくも悪くも)。
たぶん、変更によって失うものははっきりしているのに、得られるものはわかりづらかったり不確かだったりするから、これだけ非難されているのだと思う。特に特定の形式やサブジャンルに強い思い入れがあった人には少なからずショックだろう。ここ二作は雑線をほぼ固定で使っているとはいえ、おれ程度のプレイヤーがそういうスペシャリストの苦労や気持ちや思い入れを「わかる」なんて書くことはどう考えてもおこがましい。
それでも、ぜったい新しい楽しみはある筈だ、と思う。店内対戦だって、またきっと面白い遊び方を誰かが考えつくだろう。ゲームを作るのはメーカーの仕事だけど、どう楽しむかはプレイヤーにかかっているんだから、リリースもされないうちからみんながみんなネガティヴなことばかり並べるのもちょっとどうかなーと思うんだよね。や、まあこれはこれでオプチミズムじゃねえかって言われればその通りなのだが。
ひとつだけ書いておきたいのは、シリーズのこれまでのロケテストではかなりシステムが固まっていたことが多かったということ。割かれているリソースの関係か、ロケテから本稼働までそこそこの期間があるように思えるのに、大きく変わった例は殆ど無いと記憶している。変化に不満があって「あくまでロケテストだから戻るかも知れないし」と思っている人もある程度の覚悟はしておいた方がいい。もちろん今回ほどの非難に晒されたのも初めてだろうし、どうなるかはわからないのだけど。
最後に他の人のブログをいくつか紹介しておきます。


なんだかんだ言ってQMA6も絶対楽しいから!それにまだロケテ段階だし。QMA3ロケテから毎年行ってるけど、ロケテっていうのは「ナニコレ…」で終わる事が多いもんです。感動するのは画質の向上とかそんくらいのもんですって。でも実際、本稼動になればハマってるしね。
わりと真先にとてもポジティヴなスタンスを表明していたえここたん氏。読んでいたのだけど、今上の文章書き終えてあらためて目を通してみたらだいぶかぶってた。というわけでほぼ全面的に同意します。

突き詰めていえばフォルダ分類法的な考え方を導入してくれると有難い。「学問」の下に「大形式」と「サブジャンル」があり、「大形式」の下には「小形式」が、「サブジャンル」の下には「詳細ジャンル」があるというような。大会をやるなら一定より下層のフォルダを使えないようにユーザーが決めれば済むことだ。
このシステムには膝を打ちました。これだよ!誰か早くロケテノートにこれ書いてきて! 実際6になっても問題のデータには少なくとも小形式(とおそらくサブジャンル)は残している筈なので(逆に言うと「詳細ジャンル」はこれまで管理していない筈なのでちょっと難しいかも)、実装自体はシステム的には全然可能だと思う。まあ工数的にはどうだか知らないが。これが実現すれば5までのルールでも6のルールでも店内対戦が可能になるわけで、素晴らしいアイデアと思います。

正直に言えばいいのに。もう各サブジャンル満遍なく問題作れませんって(笑) 実際、スポーツのランダム1〜3はもう限界が近いと思うし、他もそれなりに問題は抱えてるでしょう。
身も蓋も無いけど(※デフィーさんが)、サブジャンルが廃止されるとすれば多分これも遠因にはなっていると思う。あとジャンル再編ももしかするとこれに近い事情があるのかも知れない気はする。問題を追加するにあたって、アニメ&ゲーム2割とかやっぱり辛いのかな、とか。アニメ&ゲームもまだまだ問題に偏りがあると思うので、上手く作ればまだまだ追加できると思うのだけど。具体的には電脳コイル問題をさっさと実装するべき。黒客の多答とかを作るべき。

ところでロケテ行った人、順番当ての効果音は「がいーん」(※QMA3の音)に戻ってましたか?