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生煮えジャンル論・あるいはロック検定におけるベルアンドセバスチャン問題の是非について

ちょっと前だけど、久々に池○さんとこにコメントつけたらリンク元の最上位がガチで「ぷよぷよ エロ画像」とかになってて申し訳ないが笑ってしまった。流石本朝が世界に誇る SEOはてなは一味違うぜ。コメント入力画面からだと上位 10 件が見られるんだけど、半分ぐらいそれ関係だったような……。
んで。
ロックとはなんぞや、というのは、多分正解のない問いだというのはわかっている。一番無難なソリューションは「あなたがロックだと思う音楽がロックです(※ロック部分を適当に好きなジャンルに置き換えてください)」というライトノベル板メソッドだというのもわかっている。のだけど、それじゃちょっと詰まらないなー、とも思うのですな。
それ以前にそもそも音楽のジャンル/カテゴリとか意味あるのか*1、という話もある。
ジャンルとか一切なかったら、と想像してみると、多分結構困ることは困る。ジャンルがなくても方向性が無くなるわけではなく、CD 屋に行くと「音楽」という棚がどーんとあって、あらゆる方向性の音楽が並んでいる。おれだったら途方に暮れる。
つまり、ある程度ジャンル分けをすることは、少なくとも受け手にとっては便利であるし、レコード屋にしてみればその方が売れやすい。ミュージシャンにとっては、興味を持ちそうな人に届きやすい、売れやすいというのはメリットで、そのジャンルに興味がない人にはより届きにくく売れにくくなる、というのはデメリットになる。
表現者としては、たまたま表現欲求が形をとったのが「音楽」と呼ばれるものであるというだけのことで、それがなんてジャンルで呼ばれようと呼ばれまいとあんまり関係ないのかも知れない。あるいは逆に、あるジャンルの音楽が好きで、そのジャンルの音楽をやりたくてやっている人もいるかも知れない。多分両方居るだろう。
ジャンルの中で積み上げられてきた歴史や、先人から受ける/相互に与え合う影響、みたいなものには意味があると思うし、無視できないものでもあろうから、受け手とか売る側の都合とか関係なくジャンルってのはある程度は自然に成立するものなのかも知れない。そうすると、ジャンルってのは「あなたが思うのが」なんてレベルのもんじゃないってことになる。
とはいえそれはそれで相当めんどくさいよなー、とおれなんかは思ってしまう。ロックの歴史なんて知らんものね。でも自分なりにロックってこんなのかなという漠然とした認識は当然あるわけで、その認識と自然と成立しているジャンルとしてのロックってのがどこまで同じでどこまで違うのか、というようなことも出てくる。
むむむ、全くまとまらなくなった。ので表題の話に戻る。


ベルセバが明確にロックの範囲に入るとは考えていない
というのには同感です。「This Is Just a Modern Rock Song」もタイトルから想像のつく通り全然所謂ロックっぽい曲ではない。にもかかわらず、ベル・アンド・セバスチャンにはどこかとてもロックだと感じさせる要素がある。それが何かを言えないとこの文章意味がないんだが、残念ながら今のところそれをうまく言語化できない。個人的には、ベルセバの問題がロック検定で出題されるのは自然なことと感じる。

うう、長い……。

*1:音楽のジャンル/カテゴリとか意味あるのか:まあ音楽に限らないけどここでは措いておく。