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早川大輔のバット投げについて

少し遅くなったが、書いておきたいので。
ご存知の人も多いだろうが、もしご存知でない方でこのエントリに興味のある方はまずは映像を見てみて欲しい。
YouTube - ロッテ、早川大輔がまたまたバット投げ
如何だろうか。ルール上の解釈だとか意図的なプレイかどうかとか、そういうことを一切措いて「危ない」というのが真先に浮かぶ感想ではないだろうか。
最新のものが参照できないのでなんとも言えないが、公認野球規則にはキャッチャーにバットを投げることについての定めは一応ないようだ。公認野球規則 2007 において最も関連性が強い記述はおそらくこれ。


6.05 打者は、次の場合、アウトとなる。
(h) 打者が打つか、バントしたフェアの打球に、フェア地域内でバットが再び当たった場合。
(略)
【原注】(略)バット全体がフェア地域に飛んでプレイを企てている野手(打球を処理しようとしている野手だけでなく、送球を受けようとしている野手も含む)を妨害したときには、故意であったか否かの区別なく、妨害が宣告される。
要するにバットがすっぽ抜けてプレイに絡んでいる野手のところに飛んだら守備妨害ですよ、ということなのだが、わざわざ「フェア地域に」と断っているところはポイントになりそうだ。反対解釈すれば「ファウル地域なら妨害にはならない」ということになってしまう。
だが実際にはフェア地域だろうがファウル地域だろうが危険なわけで、一律に守備妨害とすべきなのではないかと思う。公認野球規則を改定しろという話になるのか、運用上守備妨害を宣告することと定めるのか、その辺りはえらい人に任せる。
早川大輔はいい選手だ。他の多くのロッテの選手(特に生え抜き)が持っていない、熱さやがむしゃらさを存分に備えている。それが時に過熱してなりふり構わぬ行動につながってしまうのだろう。バットを投げたのは故意だっただろうが、捕手に当てようとか、まして怪我を負わせようという意図はなかったのだと信じたい。
もちろんそれで行為が正当化されるわけではない。結果的には悪質なプレイという評価を受けることもやむを得ないし、再発を防ぐためには明確なルールの制定が必要だろう。その明確さのためには上の引用部分にある「故意であったか否かの区別なく」という部分は参考になるものと思う。