黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

最近今更ながら杉浦日向子を立て続けに読んでいる。以前一度読んだ時何故か微妙に乗り切れなかったのだが(なぜだろう)、改めて読んでみたらとてもよかった。『百物語』『百日紅』『合葬』『東のエデン』と読了。どれもそれぞれに魅力的で、なにか風が吹き抜けるような清々しさがある。悲惨な話である『合葬』ですらどこか飄々としたところがあって、それはテレビなどで拝見したご本人の印象とも通じるところがある。多分この人は、もっともっといくらでも描けるものを自分の中に持っていたのだろう。病を得て漫画を描くことを諦めた時いかなる想いだったのだろうか。早逝はあらためて惜しまれる。