黄昏通信社跡地処分推進室

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ふたつのスピカつらつらと。ねたばれもあるので気になる人は飛ばせ。

ライオンさん

ライオンさんが登場しないのは柳沼行にまで断り入れたそうだ。確かにライオンさんは獅子号事故と現在を繋ぐ糸であり、トモロウに代わってアスミに道を示し見守り続けるオラクルであり、作品全体にとってはこの物語がどの程度「つくりごと」であるかということを示しているアイコンでもある。柳沼行は「ライオンさんが居ないふたつのスピカなんて考えられない」と言っていたそうだが、さもありなんと思う。
ともあれ登場させないという選択には(現実には技術的な制約が一番大きいんだと思うんだけど)さぞ勇気の要ったことであろう。

アスミ

いいと思うんだけどなんか足りないと思いながら見ていた。強いて言語化するならあれだな、多分「悲壮感」だな。それはもともと原作のアスミが常に感じさせたものだし、そうでなくてもライオンさんというモティヴェーターが居ない以上もっとアスミ本人が強い意志、悪く言えば頑さを持ってる方が自然だよなーという。いや役者はほんと結構いいと思うんだけどね。

マリカ

マリカは父親が政治家ということになっていて次回予告で母親らしき人も出てきていた。もとより原作通りの設定ではあり得ないところなのだがどうなるのだろう。父親の歪んだ愛情と自らの存在理由に対する疑問がマリカを宇宙に向かわせている一因なので、そこがどうなるのかというのは興味深いところ。マリカの役者の人はちょっと常人離れした頭の小ささでそこはマリカっぽくてよかった。

シュウ

入学試験の場面が無いためあの「叩き潰す」が出て来ないのと、眉毛を剃っているという設定がなくなっているのでシュウの持つ(そして殆ど表に出ない)烈しさが描かれていない。実写で眉毛剃ってたら反抗心が強いというより変な人にしか見えないので剃ってなくて正解だとは思うけど。それ以外のイメージはよくできている。あと、シュウの家庭はまだ出てきていないんだけど、マリカの父親との兼ね合いもあるので設定変わるのかな。

本上まなみ

演技がアレ。

というか

なぜおれはこんなにふたつのスピカについてだらだら書いているのか。