黄昏通信社跡地処分推進室

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ようやく買えてなかったアフタヌーン(10 月号と 11 月号)買った。長いこと書こうと思ってたけど書いてなかったので『ハックス!』について、覚え書き程度に。

  • 高校入りたての主人公(女の子)が新歓でアニメ部が大昔作ったアニメーションを見てえらく感動して、アニメ部に入ろうとしたら現在は殆ど活動してなくてつぶれかけだった、でも構わずほんとに入ってアニメーションを作り始める、というのが物語の縦糸。
  • パラパラ漫画から始まって、段階を踏んで色々なレベルの「アニメ」を作っていくのだけど、それだけでも中々楽しい。一枚一枚の絵が映像としてつながり、「おお!」となる瞬間のカタルシスがきちんと描かれている。うんちく的なところも面白い。オラクルが同級生の男子というのも嫌みがなくていい方向に働いていると思う。
  • しかし話が中々進まない。理由のひとつとして、科白が「できる限りほんとにしゃべってるみたいな口調」を意識して書かれていることがある。漫画だとあんまりこういう風に文字にしないよなーという感じ。
  • 他にもディテールの細かさは目立つ。10〜11 月号で言えば執拗に入ってる雨の音とか、生徒会の紙折りで大勢居る時の会話の交錯とか。最近出て来ないけどパソコンの画面とかもやたらに細かい。絵柄や線はどちらかといえばシンプルで、だからその細かさは絵的なリアルには直接つながらないんだけど、それはそれとしてこの執拗さから立ち上がってくるものはあるような気がするんだよね。うーん。
  • 面白いかつまらないかで言えば、面白い。不思議だ。