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ワールドウェイク シングルカード・ストラテジー:《予見者の日時計/Seer's Sundial》

今日で祭りも終わり……ということで、さっさと退社して秋葉原まで歩く。夢屋を覗いて WWK のシングル価格をチェックした後、安シングル箱をちょっと流して、WWK を1パックだけ買ってみた。引いたレアは《予見者の日時計》。

予見者の日時計/Seer's Sundial (WWK/Rare)
(4) 
アーティファクト  
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは
 (2) を支払ってもよい。そうした場合、カードを1枚引く。

ぱっと見弱そうだけど、少し真面目に検討してみよう。
古めかしい式だけど、「4マナ=カード1枚」という換算レートがある。ドローカードは昔と比べてもそれほど強くなっていないので、案外今でも通用する価値基準ではないだろうか。具体的には、最近基本セットに入っていないようだが、《霊感》というカードがある。これは4マナとカード1枚でカードを2枚引けるわけだから、ぴったりこのレート通りになる。このレベルのカードは、構築戦では普通用いられない。逆に、限定戦ならぎりぎりデッキに入る水準だと思う。
《ジェイムデー秘本》は、起動するたびに4マナをカード1枚に変換してくれる。が、初期投資である《秘本》自身の4マナ+カード1枚は永久に取り戻せない。これだと、限定戦でもあまり速い環境だと使われないかもしれない。
日時計》はどうだろうか。初期投資は4マナとカード1枚だ。1回上陸してマナを払うと計6マナ払ってカードはプラマイゼロ。2回で8マナ、ここでやっとカード1枚得する。この調子で4回上陸して毎回マナを払うと、計 12 マナの支払いでカードを4枚引ける。初期投資の1枚分(つまり《日時計》自身)を差し引いて、ちょうどここで拮抗する。あとは、上陸して2マナを払うたびに収支は向上していく。
とはいうものの、これはいかにも悠長だ。このカードを使うデッキはほぼ間違いなくコントロール・デッキだろうが、なにしろ4ターン目にはタップアウトして《日時計》を場に出さなければならない。それほど大振りをしても、投資に見合うリターンを得るためには8枚目の土地を置かなければならないのだ。
起動型能力ならなにかのカードと組み合わせればコストを引き下げることができる場合もあるが、このカードのように誘発型能力でマナを支払ってもよい、というテキストの場合、踏み倒すことはほとんどできない。複数枚の土地が同時に場に出れば複数回誘発するが、その回数ぶんマナを払わなければそれだけのカードを引けない。
ぱっと見弱そうだけど、やっぱり弱い、というのが多分妥当な評価だろう。