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日本シリーズ第4戦

今日も現地で観戦。昨日より寒いということだったが、それなり程度の装備で行ったらほんとに寒くて参った。ダウンジャケットが多分正解。
今日のマリーンズの先発は唐川。8月以来の登板ということで不安があることは否めないが、おそらくそれでもペンよりはましという判断だったのか。一方ドラゴンズは山本昌
唐川はコントロールに不安が残り、特にカーブが1球もストライクにならない。球種がひとつ少ない状態で、苦しいピッチングを強いられる。それでも3回までなんとか無失点で切り抜ける。
一方山本昌は右打者のインコースをずばずば突く強気の投球で2回までは調子良さそうに見えた。
3回裏、試合が動き出す。岡田を二塁に置いて西岡が火の出るような当たりで三塁線を抜く適時打を放つと、井口が右翼席に流し打ちで放り込む技ありの本塁打。マリーンズが3点先制する。
しかし4回表、唐川がつかまってしまう。森野と和田に連続長打を浴びてあっという間に1点返されると、一死三塁となったところで降板となった。故障明けでよくここまで投げてくれたと思う。
ワンポイントの古谷が犠牲フライを打たれて、2-3 と詰め寄られたところでマリーンズは小野をマウンドに送った。
5回表。終わってみるとこの回が一番悔やまれた。先頭の谷繁がピッチャーへ強いゴロ。小野が前にはじいたボールを捕ろうとしてつまづき、もう一度はじいてセーフにしてしまう。次の打者の初球で死球を与えて無死一二塁。この次の大島はセオリー通りの送りバントだったが、これが投前に転がったのにキムテギュンが前進してしまい、一塁ががら空きになってオールセーフ。無死満塁のピンチを招いてしまう。ここからは小野が素晴らしく、不振の井端を注文通りの併殺に切って取ると、なお続いた二死三塁でも森野をあっさりセカンドゴロに討ち取った。ピンチを招いた経緯を考えると1点で済んだのは望外の結果だったが、ここで同点にされたことが後々重くのしかかってくる。
追記:大島のバントの場面、ほんとは小野に「二塁へ牽制」のサインが出ていたのだそうだ。それを見落として小野が普通に投げてしまったため、本来一塁に入るべき井口が二塁にいて、一塁が空いてしまったとのこと。
ドラゴンズは4回裏から登板したネルソンが中々よく、6回途中までマリーンズ打線を押さえ込む。あとを継いだ河原は2イニングしのぎ、8回裏からはとうとう浅尾を出してくる。
マリーンズは小野が7回まで投げ、8回からは内、10 回からは伊藤がつなぐ。こちらもピンチは招いたものの、ブランコがとにかく絶不調で、8回と 10 回の好機にいずれも三振。森野と和田が絶好調なのに、前後を挟む井端とブランコがノーヒットで、打線が機能していなかった。
10 回裏、先頭の清田が安打で出塁する。続く井口の打球は右翼へ高く上がるが、英智が目測を誤って前に落とした上に弾んだボールを後逸。無死二三塁と願ってもないサヨナラのチャンスが訪れる。
ああ、しかしこれを決め切れないとはなんというマリーンズ。サブローは 2-3 まで粘りながら左翼へ浅い飛球を打ち上げてしまう。今江は敬遠気味の四球で一塁へ歩き、ここで打順は福浦、ドラゴンズは浅尾を諦めて高橋を出してくる。左対左とはいえ福浦よりいい打者はベンチにはひとりも居ない。そのまま福浦を打席に送った判断は間違っていなかった。のだが。2-3 になってからの8球目、ほとんど三塁ベースの真上へのやや弱いライナーで、最悪の併殺になってしまう。
この時点で 22 時 30 分だったため、最後まで見届けることは諦めて球場をあとにした。残念ながらこの直後の 11 回表、伊藤が決勝打を浴びてマリーンズは敗れた。
試合自体は接戦で楽しかった。最後まで観られなかったことと、勝てなかったのは残念。