黄昏通信社跡地処分推進室

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というわけで、葉山へ行ってきた。まず実家へ動いてMをピックアップしつつ車を借り、第三京浜→横浜新道→横浜横須賀道路→逗葉新道のブルジョアルートで葉山を目指す。いやゆうても合計 1350 円とかですけども。横横の高さが際立ってました(800 円)。
神奈川県立近代美術館葉山は海沿いのいい立地で、なんたって葉山御用邸の隣の隣で、わりと新しそうな綺麗な建物だった。
展示は結構たっぷりで、土曜日な上に先週日曜美術館のアートシーンでも取り上げられたらしいのに全然空いていて「ああ……」という感じだったが、代表作の『海』や『窓外の化粧』は実にヘンテコな力があって、生で見られてよかった。どうも科学雑誌とかグラビア絵ハガキとかからサンプリングした(説明文では「モンタージュ」と書かれていた)素材が色々あるみたいなのだけど、『海』は本当に海から想起されたものが脈絡なく(しかし一定の秩序をもって)並べられていて、言葉の持つ多相とかイメージというものの漠然とした感じとか、そういうはっきりしないことそのものが持つゆたかさみたいなのが伝わってくる。そこがとてもよかった。
しかしこの人、あ、書いてなかった、古賀春江、作風がころころ変わるんで「カメレオン」とか呼ばれてたらしいんだけど、ほんとに凄く変わってて笑ってしまった。38 歳で早逝しているのに展示が第4期まで分かれているという。上で挙げた代表作ふたつは第4期にあたる時期に描かれているので、なにかを掴みかけた頃に死んでしまったのかな、と思うと惜しい。もっとも、まだまだ変わり続けたのかも知れないが、それはそれで惜しい気はやっぱりするよな。
その後はMが以前からこだわっていた横山隆一邸だったスターバックスへ。鎌倉に車で乗り込むとか無謀なんじゃ?と思っていたのだが、APEC 関係の通行規制が逆に車の出足を鈍らせたのか、スムーズに到着することができた。ただ店自体は普通に混んでて、話のネタにはなるけど楽しむのはちょっと難しい感じ。
駐車場の無料サーヴィスが 90 分あったので、少し鎌倉駅周辺をうろうろしてから、最後は一気に家まで。ナビに指示を仰いだら「藤沢まで出て東海道遡って戸塚から横浜新道乗れ」みたいなこと言われたんだけど、藤沢駅の側の右折がとにかく酷く、信号1回で平均2台ぐらいしか曲がれないような有様で厳しかった。
最後は家で晩飯喰って解散。みなさんお疲れさまでした&ありがとうございました。