斎藤友晴、先日の失格による出場停止の裁定。期間は1年半。プロプレイヤーとしては死刑に近い宣告だ。
- 色々見て回ってみたが、失格については SamoaMagic の記事が一番参考になりそう。これを読む限りでは、失格自体は仕方ないということのようだ。もちろん見ていたわけでもないので、ほんとうのところはなんとも言えない。
- 出場停止については、Arthfing 氏の記事 _ -- 2010/12/02 内で素晴らしい考察がなされている。一部引用しておく。
誰が見ても異常なほど重い処分だが、逆に言えば、DCIの最終決定責任者だってそう思うはずだから、それだけの処分になってしまった理由がどこかになければならない事になる。
DCIへのレポートで今回の件を「突然の事故」と言い切ったなら、それは「私は同じ事をまたやります」と公言したのと完全に同義だ。
DCIの立場に立てば、そんな危険なプレイヤーを軽々しく野に放つ訳には絶対にいかない。
僕は出場停止リストを見て背筋が凍った気がしたが、殿堂入りプレイヤーからこのレポートを受け取ったDCI中枢は、そんな生易しい程度では済まなかっただろう。- 是非リンク先の記事を全文読んで欲しい。付け加えるべきことは殆どない。
- とはいうものの、今回の出場停止に関しては、やはりなんらかの説明が欲しいものだ、と思う。「出場停止のたびにいちいち理由の説明なんかしてねえし今回だってしなくていいだろ」というのは正論ではあるのだが、そうは言っても年間最優秀レースでまだ逆転を狙える位置につけていて、今年殿堂入りが決まっていたプレイヤーの出場停止というものが、他のプレイヤーに対する出場停止と等価値のものとは思えない。これについてなんの説明もなされないようなら、トーナメントマジックに対する不信や幻滅を(若干は)招くことだろう。
- ただ、日本以外の国では、この問題はここまで切実に捉えられてはいないだろう。実のところ、日本でだってそんなに深刻に考えている人はそう多くないのかも知れない。
- 古いたとえになるけど、ライアン・フラー(Ryan Fuller)が出場停止喰らったときどう思った? フラーがほんとにイカサマしてたかどうか知ってた? フラーがどんな奴か知ってた? −−と、いう話。そんなの大抵の人は知りっこないしそれは当然。サマ師がひとり挙げられたんだろ、ぐらいにしか思わない。
- だから、このまま説明がなされなかったとしても、影響は限定的だろうと考えられる。
- あと斎藤の殿堂入りがどうなるかははっきりわからないのだが、調べた限りでは、殿堂入り候補者リストに入るためには「現時点で出場停止を受けていないこと」という条件がある。投票後の出場停止が影響するかどうかはわからないが、普通に考えると「投票後なら OK」という話にはならないだろう。
文中プレイヤーについては敬称略。難しいところだが、スポーツ選手に敬称をつけないのと同じ慣例に従う。