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少し古い話になるが、「コンバット入ります」問題。アクティヴ・プレイヤーが「コンバット入ります」と言ったら、それはどのステップまで何もしないことを意味するのだろうか、という話。


私の「コンバット入ります」という宣言は、「攻撃クリーチャー指定ステップの開始まで優先権を放棄し続けたい」という意味を持って発されたものです。
つまり、これに対し「はい」と答えた場合、其処から私が攻撃クリーチャーを指定し終えるまで、私自身にも対戦相手にも、割り込んで何か行動をするタイミングは存在しません。
これを読んで、正直驚いたし、かなりきびしい決まりになっているのだな、と感じた。おれだったら「コンバット入ります」と言われたら(割り込む意思があっても)とりあえず「はい」と言ってしまいそうだし、それが攻撃クリーチャー指定ステップに入ることだとは認識できないだろう。そして、これは「マジック・イベント規定」に定められた手順の省略なのだという。
まあ規定にまでなってるんならしょうがないかな、と思っていたのだが、そうでもなかったようで、ウェブ上で、特にジャッジを中心に反応がいくつか見られた。
プレイミス廃絶宣言 縮小版 -- 「戦闘入ります」は「袖まくってもらえますか」並みの流行語になっていい
この記事中ではジャッジたちの本件に対するツイッターでの反応へのリンクがまとめられている。詳しくはリンク先から辿って欲しいが、「戦闘開始まで巻き戻すべきなのでは?」という意見が多かったようだ。その後「(ジャッジ)ML でやれ」みたいな話になったらしく、以後の議論は ML へ移行したんだかしてないんだか、とにかくツイッターでは続いてないっぽい。
結構プレイヤーの間でもねたになりそうだな、と思っていたのだけど案外そうでもなく、話題としてはそのままフェイドアウトしていった。それがプレイヤーたちの成熟を意味しているのかどうかはわからないが、いずれにしても知っておいた方がいい話ではあるように思う。
arthfing 氏はこの件に関して「もう3年も前に通った道」とした上で、

「I'm ready for combat」を「戦闘入ります」と訳している限り、永遠に起こり続けるぞ。
と切り捨てている。確かに誤解を招きやすい訳であり、そもそも手順の省略のときに使うべき言葉ではないように思われる。
その「3年前に通った道」というのがこちらのエントリ。

「手順の省略」の例示は、プレイヤーが行う省略と省略からの逸脱に関した具体例なのだが、「終了」や「どうぞ」のように解釈を間違えようのないものとは違い、「戦闘入ります」なんていか様にでも取れる言葉を例示に使っていて、何が都合が悪いかというと、ルールを厳密に行使するジャッジの方がブログでアンケートを取っているくらい、このルールはプレイヤーの現状を表してない。
ここから前進できていない、というのは問題なのかも知れない。でも、古い道というのは忘れられがちなものだし、常に新しい人は流入し続けている。その都度確かめていくしかないんじゃないだろうか。それはそれとして、イベント規定の訳はなんとかした方がいいかも知れないという気はするけど。

週末(もう明日だ)はプレリリース。久々に見知らぬ人と対戦することになるので、円滑かつ充分なコミュニケーションを心がけたい。

追記(2011-02-16):
おそらくここに来る方は既にお読みだろうが、もしお読みでない方は是非こちらも併せて読んでみてほしい。→プレイミス廃絶宣言 縮小版 -- 本職のジャッジって裁定の理由についてはあまり喋らないらしいね。似たような状況で利用されるから。

「ルールに詳しい優良プレイヤー」は「戦闘入ります」の日本語としての曖昧さに気づかないものでしょうか?