黄昏通信社跡地処分推進室

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ミラディン包囲戦プレリリース 於アメニティドリーム新宿店

参加者 35 人6回戦。陣営分けは希望を募ってからあぶれる人を抽選で選ぶ方式だったが、最初の時点でミラディン軍が 15 人と思った以上に多い。では 18/20 の抽選をしようかと言っていたところで2人自ら鞍替えする人が出て、無抽選で組み分け終了となった。
おれはファイレクシア軍を選択。とにかく可能な限り感染デッキを組んでやろう、と鼻息荒くパックを開けると、傷跡から《法務官の手》と《伝染病エンジン》が出現する。そして包囲戦からは《ファイレクシアの十字軍》が! というわけで黒緑タッチ青の感染デッキを構築する。
1《媒介のアスプ》
1B《解剖妖魔》
2《銀のマイア》
1U《かき鳴らし鳥》
3《ファイレクシアの消化者》
3《ニューロックの模造品》
2G《腐敗狼》
2B《伝染病の屍賊》
1BB《ファイレクシアの十字軍》
4《核をうろつくもの》
3B《法務官の手》
3B《黒割れのゴブリン》
2GG《テル=ジラードの堕ちたる者》
4B《災いの召使い》

B《悪性の傷》×2
2《伝染病の留め金》
2《刃の翼》
1BB《病的な略取》
2U《着実な進歩》
2GG《真っ二つ》
4B《病気の拡散》
6《伝染病エンジン》

7《沼》
7《森》
3《島》
……いやひどいね。なんで青入ってんだこれ。百歩譲って銀のマイアとニューロックの模造品はいいとしても、かき鳴らし鳥と着実な進歩で何をしようと思っていたのだろう。この辺を抜いて適切な装備品を入れるのが正解だったと思う。下手くそだった。まあいつものことだが。
とはいえ、最低限の感染軍団+エース2体+増殖アーティファクト2個という構成は悪くない。どこまでやれるか。

ラウンド1 bye

うおついてねえ。1/35 を引いてしまった。仕方がないので店内で国産カードゲームとか眺める。
1-0

ラウンド2 赤白ビート(ミラディン

1ゲーム目、比較的順調にクリーチャーを並べるが、コンバットが下手で全然ダメージが通せない。召喚酔いの解けている《真鍮の従者》が単独で立っていて、横に《地層の鎌》が置かれているときに、タップするからブロックして装備はできないな、と思って突っ込んでしまったり、マイア2体出すインスタントで出たトークンがアーティファクトだっての忘れてて金属術下の《正義の施行》に突っ込んで2対1取られたり。最後は場に何も残らない感じになって負け。
2ゲーム目、またクリーチャーを上手く並べる。向こうに《ダークスティールの板金鎧》が出てきたりしてやや押されかけるが、いいタイミングで《伝染病エンジン》を引いて相手の戦線が壊滅。あとは殴るなり増殖するなり、という状況になって相手が投了。
3ゲーム目、相手が3ターン目に《コスの急使》。こちらは《媒介のアスプ》《腐敗狼》《ファイレクシアの消化者》と並べる。《急使》に《調和者隊の盾》がついて殴ってくるが、後続がないのでパワー2の2体でチャンプアタック。これで《急使》を無力化すると、向こうは完全にマナフラッドで、こちらは《テル=ジラードの堕ちたる者》を追加して速攻殴り勝つ。《急使》と土地6でキープしたそうで、「マリガンしても改善するかわからないし」とのことだったが、流石にマリガンしてもよさそうな手に思える。
→×○○ 2-0

ラウンド3 赤白ビート(ミラディン

1ゲーム目、後手で、3色出るけど感染クリーチャーが居ない初手を何故かキープしてしまう。何を考えていたのかわからん。押されまくって何もできず、最後は毒も与えてないのに《着実な進歩》を空打ちする悲惨な状況。速やかに撲殺される。
2ゲーム目、今度はまともな初手。しかし相手の火力と《転倒の磁石》で攻勢を凌がれ、全然ダメージを通せない。それでも6マナに辿り着いて《伝染病エンジン》を出すが、即座に《神への捧げ物》で割られてしまう。その後《ファイレクシアの十字軍》を引いたが時すでに遅し、《ダークスティールの斧》まで出てきて打点上がって負け。
1ゲーム目どう考えてもマリガンだった。全体的に相性が悪そうで(というか確認した限り 4-0 まで行ってた、めちゃめちゃグッドデッキ)、どう転んでも無理っぽかったけど。
→×× 2-1

ラウンド4 白青飛行ビート(ミラディン

1ゲーム目、序盤相手が色事故で《島》ばかり4枚並ぶが、《危険なマイア》の処理に手こずって《ファイレクシアの十字軍》を出すのが遅れ、やっと《悪性の傷》でマイアを処理したら今度は《ヴィリジアンの爪》が邪魔でしょうがない。そこで《法務官の手》を引いてくる。《ニューロックの模造品》を起動して《爪》を装備している《パラジウムのマイア》をバウンスしてアグレッシヴに攻め、毒を5個まで与えてから《病的な略取》で感染持ちを2体回収、これは流石に勝っただろうという状況。しかしここで慎重になり過ぎてしまい、(《法務官の手》の能力で)毒8個まで行ったのに相手の《マイア鍛冶》でどんどん地上を固められてしまう。さらに相手が引き当てた《銀白のスフィンクス》で意を決して殴ってきて、あと3ターンで死ぬ逆クロックをかけられるも、《病気の拡散》と《悪性の傷》で辛うじて毒殺。
2ゲーム目、相手が《平地》2枚で止まる。が、《きらめく鷹》《レオニンの空狩人》《レオニンの空狩人》でノーガードのダメージレースを仕掛けてくる。こちらも土地が3枚で止まってしまうが、《悪性の傷》を2発同じ《空狩人》に叩き込んで、地上クリーチャーで毒殺を目指す。こちら残りライフ 10 のところで《伝染病の留め金》を引いてクロックが3点に減り、これはどうにかなるかと思ったら返しで相手が3枚目の土地を引いて、《銅の甲殻》を装備。これで一気に王手になってしまう。それでも返しで土地を引ければ《留め金》の増殖で《鷹》が死んで即死は免れたのだが、引けずに死亡。
3ゲーム目、残り2分とかで流石に無理。
→○×− 2-1-1

ラウンド5 白赤ビート(ミラディン

1ゲーム目、後手だったが《銀のマイア》《法務官の手》《伝染病エンジン》という初手で文句なしにキープ。2ターン目には《ファイレクシアの十字軍》を引いてくる。相手は3ターン目の《マイアの繁殖者》が初動。普通ならかなりやっかいだがエンジンがある以上怖くはない。さて3ターン目、法務官か十字軍かだが、次のターン攻撃が通せるとも思えないので《法務官の手》を先にプレイ。4ターン目、4枚目の土地を置いて、手札を再度確認する。と、なんか妙に分厚い手応え。2枚貼りついているカードがあった。隠れていたカードは《媒介のアスプ》。変な汗が出てくる。アスプを引いた憶えはない。初手にあれば1ターン目に出している筈だ。手札を数える。6枚ある。場のリソース、土地4枚と法務官とマナマイアで6枚。今は4ターン目、マリガンはしてない。どう考えても1枚多い。
黙ってればわかんないかな。1枚多い時の罰則ってなんだろう。ゲームロスか。こんなすげえハンドでゲームロスか。勿体ない。でも絶対1枚多い。100% おれの所為だ。
「……すみません」
相手に申し出た。正確にどう伝えたか憶えていないが、今が4ターン目であることを確認し、場と手札を数えると1枚多く、いつどこで紛れ込んだかわからないということを全部伝えた。
「ジャッジを呼びます」
おれがジャッジを呼んで、状況を説明した。ジャッジは手札を数え、ふたりともに「1枚多くて、それがどれだかわからない」ことを確認したうえで、「裏向きにした手札から1枚無作為に抜いてライブラリに戻してシャッフルし、そのまま続行する」という裁定を下した。
その通りの処理を済ませ、ジャッジから以後気をつけるようにと注意があって、ゲームを再開した。
「すみませんでした」
頭を下げると、相手の方は「いえ、気付いてくれてよかったです」と言った。
1枚抜けた手札には、しかし十字軍もエンジンも残っていた。《ファイレクシアの十字軍》をプレイし、その後土地4枚で3ターンほど止まったものの感染2体とアスプを追加し、5枚目の土地を引き当てて《伝染病エンジン》を出した。《マイアの繁殖者》とコピー軍団が全部墓地に落ちて、相手が投了。
2ゲーム目、再び後手。1ターン目《沼》から《媒介のアスプ》でスタート。戦線維持よりも毒を与えることを優先し、相手の《回転エンジン》に秒で《悪性の傷》を打ちこんだら次のターンに《マイアの繁殖者》が出てきてやっちまった感ありあり。だが《ファイレクシアの消化者》《解剖妖魔》《かき鳴らし鳥》と攻め立てまくり、《災いの召使い》に辿り着く。相手は地上のブロッカーと《饗宴と飢餓の剣》をプレイしてなんとか押しとどめようとするが、こちらの次のドローが《刃の翼》。装備して殴って毒8になって、返しで相手が《ルーメングリッドのガーゴイル》を出してきたのをその次のターン《病気の拡散》引いて勝ち。引き強過ぎた。
→○○ 3-1-1
ここでドロップ。
レアの力もあったし、思っていた以上に強いデッキだった。青を諦めて装備品を採用していればもう少しよかったかも知れない。なんといってもファイレクシア陣営を選んで感染デッキが組めるプールを引き当てたのはテンション上がったし楽しかった。
使っていて印象に残ったカードは《悪性の傷》。今回ミラディンとしか当たってないんだけど、それでも基本的に打つ相手には事欠かなかったし、おまけの毒1個のおかげで後半に引いても適当なタフネス1を倒しつつ毒を与えられる。感染デッキには完璧にかみ合っているカードだと思う。