黄昏通信社跡地処分推進室

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今日の雑談:お題「ロンダルキア」

  • 1日雪の降った日の翌朝、表に出てみると路面はほぼ溶けていたものの木の上や屋根など雪の残っているところも少なくなく、なんか異世界感があっておもろかった。
  • ファミコン版のロンダルキアの「カラーパレットを変えただけですがなにか?」と言わんばかりの雪原表現がおれは大変大好きであり長い長い長い洞窟を抜けたあとのあの雪景色は比類なきものであったと思っているのだが、ロンダルキアの一番面白いところは「実は世界地図の中に入っている」というところにある。
  • 南大陸の南東側、テパから見れば東、ムーンペタからだとはるか南、ペルポイからだと北西ぐらい、とにかく怪しい高山帯がひたすらひたすら続いている辺り。絶対何かあると思わざるを得ないところに、おそらく物語も終盤だろうという辺りにさしかかってから踏み込んでいくスリル。
  • ところが、ロンダルキアには残念ながらマップ上を歩いて侵入することはできない。洞窟を通る際にはどうしても画面切り替えが差し挟まる。たぶん、いや間違いなくあの岩山の中なんだけど、完全にそうだと言い切れる証がない。
  • ……はずなのだが、ファミコン版はそこでまたもうひとひねりある。ハーゴンの城へ向かう際に、北から西へぐるりと回り込まなければならないが、その最西部の狭い道を進んでいる時に、たまにヒババンゴやバブーンが出現するのだ。本来ならテパや満月の塔の周辺に出没するはずのモンスターたちが、なぜかロンダルキアをうろうろしている。
  • これはおそらく、ファミコン版の敵の出現テーブルがマップ上の画面単位でしか管理できないことからくるバグだ。マップ上にロンダルキアを押し込んだ際に(ほぼ間違いなく最後に押し込んだことだろう)、最西端の一部だけがテパ周辺と同じテーブルの範囲に入ってしまったのだろう。
  • しかしそのバグがあるゆえに、おれたちプレイヤーは「ああ、ここはやっぱりテパの西の方なんだ」と気付くことができる! ゲーム的にはあってはならない類のバグだが、結果的にはプレイヤーにある種の洞察をもたらしてくれる。
  • 確かエニックス版のゲームブックでもロンダルキアでバブーンが出てくるシーンがあって、ちょっとにやりとしたのを憶えている。あのゲームブック確か「はかぶさの剣」とかまでできたんだよな。素直にすげえと思う。