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今日の雑談:お題「ウルザトロン」

  • 浅原晃がツイッターで「ズヴィのウルザトロンどれから出すかの記事は面白かった」というようなことを書いていて、そういえばそんな記事もあったよなと思って探してみたら、あった。→ウルザトロン的心理――心理戦を理論的に乗り切る方法 読んだ。面白かった。
  • ウルザ土地で《ウルザの塔》だけ3マナ出るのはなんでだろうとぼんやり思っていたのだが、この記事が殆ど完璧にその理由を説明している。つまり、そういう駆け引きが生じるからそうなっているのだ。初期のマジックでは《Sinkhole》や《冬の抱擁》に見られるように、土地破壊は現在よりずっと大きな地位を占めていた。
  • ところでメタ・ゲームという言葉があって、日本ではもう長いこともっぱら「タイプ別のデッキ分布」というような意味でのみ使われている言葉だが、本来はもっとずっと広い含意のある言葉だ。それを裏付けるかのようにリチャード・ガーフィールドが書いた古いコラムが最近 re-giant 氏によって翻訳されていて、実に面白く読んだ。→アラビア湾が見えるよ -- 【翻訳】リチャード・ガーフィールド博士によるメタゲーム考察/the metagame【Daily MTG】
  • こんな風に「メタ・ゲーム」を捉える人間が、ウルザトロンと土地破壊にまつわるメタ・ゲームを想像しなかったわけがない。3種類のうち1種類だけ3マナ出すことができる非対称性が、メタ・ゲームをより深く面白くするだろうことを、ガーフィールドは確信していた筈だ。
  • そんなことにも思い至らず、「なんで3マナ出る奴があるんじゃろなー」とかぼんやりと思っていた自分の不明を恥じる。
  • ところで、上のズヴィのコラムはタカラトミーのサイトにあるのだが、どうもトップページからのリンクが切れているようだ。その記事に限らず過去の記事は全て残っているにも関わらず探すことができない。かつてのサイドボード・オンライン日本語版においてもそうだったが、何故かマジック界隈は過去のコラムを参照することをないがしろにするきらいがあって、それはよろしくないし勿体ない。というかまあ、クソだ。
  • 現在コラムは mtg-jp に移ってしまったから、もうタカラトミーのサイトとしてはコラムはどうでもいいのかも知れない。だけど、書いた人と読む人とにとって、ひいてはマジックというゲームにとっては貴重な資産だ。代理店としてマジックという商品を持っている会社として、それをどう考えているのだろう。
  • 別にそんな大がかりなことをしろというのではなくて、ただマジックのトップページにちょろっと過去のコラム一覧へのリンクを貼るだけでいい。それだけなら、何ほどのリソースにもならないだろう。これだけのことだ。→読み物・関連記事
  • つーことで、要望フォームからメール出しといた。あとは知らん。