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今日の雑談:お題「やたら強い雑魚敵」

  • 初代のメタルマックスで、最初の町の近くに「トレーダーごろし」という敵が出る。タイプとしては戦車で、とにかく強く、こちらが戦車(モスキート)を手に入れる前だと到底歯が立たないし、確か戦車があっても結構きつい相手だったと思う。最序盤で遭ってしまったら逃げるしかない。名前といい、初めて出会う戦車系の強敵であるという位置づけといい、単なる雑魚敵のくせに存在感のある敵だった。
  • 「なんでラダトームの周りにはスライムしかいねえんだよ問題」に代表されるように、RPG では一般的に主人公たちに見合った強さの敵が常に登場してしまう。それはまあゲーム的に仕方ない部分で、逆にいろいろ妄想できるところでもあるんだけど、それはそれとしてこういう「ちょっと周囲から逸脱したレベルの敵」ってのは凄いリアリティを与えてくれた。プレイヤーは、お約束をお約束として受け入れていながらも、同時に「現実にはやっぱりかくある(逃げる以外に選択肢のない雑魚敵にも普通に出遭う)べきだよなあ」ということは感じることができる。その感覚はスリルでもあり、またわくわくするものでもあったと思う。多用されればこれはこれでお約束に堕してしまう手法でもある、という点においても、特異な輝きを放っていると言えるような気がする。
  • 初代メタルマックスではあとレーザーミミズが印象深かった。渚の洞窟(パンサーあるとこ)で佃煮にするほど出る敵で、圧倒的な素早さとそこそこ高い攻撃力だけが取り柄の奴。防御力やヒットポイントはしょぼい。長い洞窟、比較的高いエンカウント率、大抵は先手を引かれて装甲タイルをがっつんがっつん削られる展開。タイルパックを消費しながら、このペースで最後まで行ききれるのだろうか不安になりつつ、しかしもう後戻りできるポイントは越えている。あの焦燥感にレーザーミミズって敵の特性が一味買っていた気がしてならない。特性と言ってもそれはほんとにいくつかの数値の組み合わせに過ぎないんだけど、パラメータだけでもプレイヤーになにがしかの印象を残すことはできて、それがゲームってものの凄いところではあるだろう。
  • 先日もらった「カザーブの東でエリミネーターとか出てきて熱い」みたいなコメントを見て思い出したので、その話とは少しずれるのだが書いた。