黄昏通信社跡地処分推進室

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ソメイヨシノも完全に盛りを過ぎて、あとは散るばかり。今年はあまり落ち着いて花見もできなかったけど、来年はきっともっと楽しめる。その日を楽しみに待つとしよう。もちろんソメイヨシノだけが花じゃないんだし。春はこれからだ。

日曜日の朝、ちょっとの間だけ息子を連れて外に出て、手を引いて家のそばをひとまわりした。空が青く明るく、桜の花びらが輝かしく頭上にかかり、右手の中には息子のちっちゃな左手がある。ああ、この子と手をつないで桜を見上げる機会ってのは、きっと多分ほんとうに数えられるほどしかないんだなあ、と思ったら妙に切なくなると同時に、その故にきっと今おれはしあわせなんだという感じがした。何十年も後に、この日のことを思い出すことがあるだろうか。