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高専ロボコン 2011 全国大会

というわけで、録画していた高専ロボコン全国大会を観た。今年は例年より地区大会の放映スケジュールが早く、全国大会の放送も 11 日になった。かつては年末年始のゴールデンを飾っていた番組であったことを思うと隔世の感がある。おそらく、少なくとも視聴率は下がっているのだろう。
今年のルールは奇しくもアメリカンフットボールをモチーフにしている。攻撃ロボットはスロワー(人間)からボールを受け取り、エンドゾーンにいるレシーバー(人間)へパスを投げる。防御ロボットは、それを邪魔する。1回でもタッチダウンレシーブを決めたら攻撃終了となる。90 秒の攻撃時間か4つのボールを使いきった場合も攻撃は終了する。
攻撃終了となったら、攻守を入れ替えてもう一度行う。一方だけがタッチダウンを決めたらそのチームの勝ち、双方がタッチダウンを決めたら早い方の勝ち。いずれもタッチダウンを決められなかった場合はレシーバーがボールに触れたプレイの多かった方が勝ち。
地方大会を観た時点での予想をツイッターに投稿しておいたので答え合わせ的に大会を振り返ってみたい。


まあ実際には大会とっくに終わってるので展望とか無意味なのだが一応メモ的に。投擲はピッチングマシンが最良。カタパルトもよいが動力がゴムだと不安。アーム式は多分きびしい。弾道を変えられると後攻で強いが最終的には低くて鋭いパスが最強と思う。 #rbcn_zenkoku
投擲機構に関する考察は全く的外れ。優勝したのはアーム式だったし、ピッチングマシンの方がむしろ信頼性で苦しんでいた印象がある。ゴム動力は地区大会でいくつかトラブルを見たのだけど、結局軽量でパワーもある動力という点では最良なのだろう。
弾道についてはほぼ正鵠を射た。防御ロボットに高さ制限があるため、高い球を投げられると決して防御されないのだけど、その弾道ではスピード勝負に絶対勝てない。それでも「相手が遅かった時の後攻」などでは確実に勝てる手段になり得るので「後攻で強い」と書いたのだけど、低くて鋭いパスが最強なのは間違いなかった。

ボールを取り込むのがもしかすると最大の課題かも知れない。取り込みやすい機構とスロワーの練習が必須。人間力だいじ。投げるのは左右にふたつ発射台があって同時/別々に打てるのが理想。レシーバーは背は低くてもいいので球際に強いこと。まあこれも練習なのかな。 #rbcn_zenkoku
これは誰がどう見てもそうだった筈。スロワーとレシーバーの運動能力はしばしば勝敗を左右したと言っていい。左右にふたつ発射台が要るのは防御ロボットに防がれないため。ある程度左右の間隔が空いた2つの発射台から同時にボールを投げられれば防御ロボットで両方止めるのは無理だ。ただ、どちらを止めるかという選択肢は常に残されていて、準決勝以降のエンドゾーンが半分になるルール下では2球ともエンドゾーンに向けて投げるのはかなり難しそうだった。ここら辺はよくできていたルールだったなと思う。

防御ロボットは高さはそこそこでいいので、左右に素早く動けて、不透明の防御幕を装備してるのが理想。つまりボールというよりレシーバーの妨害をすること。 #rbcn_zenkoku
半分正しくて半分間違いだった。人を妨害するという方向性は正しいのだけど、レシーバーについても基本間に合わないのでパサー側について適当に正面でうろうろする方がよさそうだった。いずれにしても反応して止めることは難しく、この辺りは半ば運ゲーになってしまっていたようにも思う。
個別のロボットについてはもはや印象も薄れつつあるのでコメントはなし。特に落ちもないけど終わり。