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NFL 2011 -- AFC Wildcard Playoff (Part 1)

ポストシーズンのはじまり。いや、やっぱレギュラーシーズンとポストシーズンって間が空かない方が絶対いいわ。

Cincinnati Bengals (#6 seed/Wildcard) @ Houston Texans (#3 seed/South)

NFLレイオフ史上初となったルーキー QB 対決。シーズン中の実績で言えば途中からスターターになって2勝3敗だったテキサンズのイエイツよりもシーズン全試合で先発して9勝7敗だったベンガルズのドルトンの方が上ではあった。しかし今日の結果は逆になった。
試合はベンガルズが先制。ドルトンが短いパスをつないで前進、途中で一発入れた A.J.グリーンへのロングパスが上手くて、通っていたか微妙なところだったが相手のパスインターフィアランスを誘って敵陣奥深くまで攻め入る。最後はベンソンのランでタッチダウンをあげた。
しかしテキサンズはすぐさま反撃する。こちらはエース RB フォスターのランが中心で、これがまた今日はよく出て、タッチダウンを返して同点とする。その後フィールドゴールを1本ずつ決めて、10-10 で迎えた前半残り2分。ベンガルズは自陣 20 ヤード辺りからのドライヴだったが、ドルトンのショートパスをテキサンズのルーキー DE がまさかのインターセプト。これは凄いプレイだった。オフェンスラインがパスをブロックするために手をあげる、その両手にすっぽりボールが収まってしまったのだ。素晴らしい反射神経と運動能力だ。あとは 20 ヤード走るだけで、リターンタッチダウンになった。17-10 とテキサンズがリードして前半を折り返す。
後半に入ってもテキサンズはフォスターのランが冴え、ベンガルズはどうしても止められない。イエイツも派手なプレイこそなかったものの要所で勝負度胸を見せ、ラッシュを恐れずパスを通した。一方ベンガルズはランが出せず、パスに頼りがちな攻撃は単調になり、頼みの A.J.グリーンは厳しいカバーにあって、時間が経つにつれて攻め手を失っていった。結局 3Q、4Q でテキサンズが1本ずつタッチダウンを追加し、一方ベンガルズは無得点に終わった。31-10 でホームのテキサンズが快勝した。
これでテキサンズは次戦は第2シードのレイヴンズと対戦することになる。守備の堅いレイヴンズ相手に大量得点は見込めそうにない。ディフェンスがどこまで頑張れるかが鍵になるだろう。

  • イエイツはドラフト5巡目で指名されたそうだ。当初テキサンズは QB を指名する予定がなかったが、5巡目にいたってもなおイエイツが残っていたためにそれならということで指名したらしい。その程度の注目しかされていなかったということだが、それでも5巡目なら拾う程度にはテキサンズは意識していた、ということでもある。チーム初のプレイオフで初勝利を挙げたのだから大威張りしていいだろう。わからないものだ。
  • 追記:たぶん 4Q 、ベンガルズが 4th ダウンギャンブルで、でもオフェンスラインが保たなくてポケットを出たドルトンがやけくそのロングパスを投げた。もちろんそんなものが通る筈もなくインターセプトされたのだが、まあ投げないよりはずっとましか、と思ってからあれ?となって。ディフェンスは叩き落さなきゃいけないんですよな。個人にはインターセプトの記録つくんだろうけど、それで評価が上がるってことないだろうしな。
  • 追記:あとベンガルズはチャレンジが最悪だった。前半のうちに、3rd ダウンからのファーストダウン更新と、相手のレシーバーとボールの奪い合いになった時の判定でさっさと使ってしまい、チャレンジができなくなった。映像を見ていても分が悪そうに思えたし、なによりどちらも成功したところで大した実入りがあるわけではない場面だった。まあ展開的に大勢に影響はなかったかも知れないが、とにかくひどかったことは書いておく。