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NFL 2011 -- NFC Wildcard Playoff (Part 1)

いまだに AFCNFC の識別ができない。

Detroit Lions (#6 seed/Wildcard) @ New Orleans Saints (#3 seed/South)

12 年ぶりのプレイオフとなったライオンズを迎え撃つは3年連続プレイオフ進出のセインツ。いずれもパスを主体とした攻撃型のチームで、両 QB の出来が直接試合の行方を左右するかに思われた。
ライオンズは最初のドライブから全力で点を取りに行く。ショートパスとランを織り交ぜ、リバースまで使って立て続けにファーストダウンを獲得すると、最後はレギュラーシーズン中にはタッチダウンのなかった TE ヘラーへ投げてタッチダウン。ここは見事なドライブだった。さらにセインツの返しのドライブでボールホールドの甘かったコルストンにタックルを浴びせてファンブルを誘い、リカバーも奪う。
セインツはそれでも次の攻撃でタッチダウンに届いて同点にするが、ライオンズは今度はパスを使って攻め、カルビン・ジョンソンへのタッチダウンパスで再びリード。セインツはその後ブリーズが珍しくインターセプトを喰らったり、エンドゾーンに通したパスが地面ぎりぎりで落球と判定されたりして、フィールドゴールを1本返すにとどまった。14-10 でライオンズが4点リードして折り返す。
しかし後半は完全にセインツのゲームだった。最初のドライブで2分足らずでタッチダウンを奪って初めてリードすると、あとはタッチダウンラッシュ。グレアム、スプロールズ、コルストン、ブリーズ、と順番を思い出せないぐらいタッチダウンをあげてどんどん点差を開いていく。ライオンズも無理矢理カルビン・ジョンソンに投げてみたりスタフォードが自ら残り1ヤードをフィールド幅いっぱいに走ってみたりしたものの、後半のタッチダウンは2本だけ。最後はセインツが相手エンドゾーンまであと2ヤードぐらいに攻め込みながら、残り2分を切るのを見てイート・ザ・ボール。デトロイトからわざわざ見に来てる人とか居たら死んじゃうよ!
そんなわけで 45-28 でセインツが快勝した。攻め合いになればまあ負けないというところか。ブリーズも 400 ヤード以上投げたそうだが、一方でランもスプロールズやトーマスがコンスタントに稼いでいて、やはりランとパスは攻撃の両輪なのだとあらためて感じた。ライオンズも悪くなかったが、4Q の残り9分ぐらいある段階でスタフォードが博打のロングパスを投じてインターセプトを喰らったり、ちょっと勝負どころを見誤った感はあったかも知れない。
さて、これでセインツは第2シードのフォーティナイナーズと対戦することになった。今年の好成績の原動力となった堅い守備をブリーズが、あるいはランナーたちがどう崩すのか、実に楽しみ。